あらすじ
冬間美咲。あるいは、ウォーター。架見崎という街から生まれた、最も新しい伝説。香屋歩を英雄と呼ぶ、美しい少女。だが、彼女は現実世界で死んだはずだった。ありえない再会は、なぜ叶ったのか。能力が生んだ奇跡? まさか。世界はもっと、泣きたくなるほど残酷だ。「君を作ったのは私だ」――いま、常識は崩れ、たった一つの真実が明かされる。慟哭と戦慄の青春劇、第5弾。
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Posted by ブクログ
がらりと変わった5巻。
読む前からやたら黒いページが有るなということは分かっていたが、直感でこのページを先に開かないほうが良いなと思って読み進めたが正解だった。
今まで意味深に言われてきたワードが続々回収されるのであっけなさもあり、今後も続いていくのでフェーズが変わったなという感じもあり。
Posted by ブクログ
戦闘シーンは本当に秀逸。個人的に「ダークハート」中のキドさんを見てみたい。
今回で架見崎の本当の姿に近づく。今までミクロにしかみてこなかった世界をマクロ的に俯瞰するきっかけとなった。
再読
今までの根底を覆すような設定の恐怖。ヘビの恐怖。なんだか、それまで行っていた命懸けの戦争さえ少し平和に見えるほどのメタな恐怖。生身の人間だと思っていたのに実はAIの一部だったと知った時の恐怖。冬間美咲は現実では死んでいないということには少し安堵した。だが、現実の300倍で時間が進むほど今まで見てた世界がこんなにちっぽけだったと知ると、そのマクロ的俯瞰にちょっとクラクラした。
私がアポリアを使ったら、アポリアで満足して仕舞えば現実の生なんてどうでも良くなって自殺してしまうかもしれない。それを防ぐための架見崎ならば、生命のイドラにどんな答えを出すのかは結構気になるところ。
Posted by ブクログ
何が食い違ってると違和感を思いながら読み進めてようやく真相にたどり着いた。もやもやが解消されて一安心。
ホントに仮想現実で生きられたら、どちらが現実の世界と言えるのか。どちらで生きたいと思うのか。そんな事を考えさせられる5巻でしたね。
コロナで引きこもってる生活が続いてる今だからこそ、もういっそうのこと、仮想世界で生きるのもありなのではと思った。まぁまだ技術が追い付いてないので夢物語だけど。
Posted by ブクログ
自分がどのように捉えていたかの記録の意味でのメモ。
架見崎は一体なんなのか。
AI感を出さないように意識されている気はしたが、仮想世界なのではという仮説はあった。しかし、微妙な知識の食い違いは何を意味するのかわかっていなかった。
(並行世界とかいうSF的な話なのか?と思いつつそれは安直なアイディアとも思っていた)
一部の登場人物たちは特別な役割と持っている様子なのも運営という安易な発想しか持てていなかった。
まさか、ほとんどが作られたデータだったとは、そして命を失ったと思われていたヒロインが生きていて、むしろ主人公の命がなかったとは。。
驚きつつ、ほとんど生きた人間が存在しないこの世界の話を、今後今までのようにワクワクしながら読み進められるのかは疑問に思っている。
新たな能力をベースとした戦闘描写はとても面白かった。