あらすじ
「これは恋愛じゃない」
”普通”がわからない女と”普通”を欲しがる男。
自分ではどうしようもなかった歪み。
その中で生きてきた二人の出会いは果たしてどこへ向かうのか。
最終章『No Woman No Cry』
人並みの幸せを手に入れるため、私達は――
みんな私の中身なんか知りもしないし興味もないくせに。
そんな空虚感を感じながらも、
一週間に一回、彼女は誰かの「彼女」になる。
そうして、都合のいい女を演じる。
「幸せな家庭」を手にすることができなかった雪。
将来に何の望みも抱けず、メイクで火傷の痕を消し、己を偽る事で生き延びてきた。
そんな彼女の選んだ仕事は「彼女代行」。
最初は雪の客として出会った壮太だったが、次第に雪に夢中になってしまう。
しかし、家族に愛されて育った壮太に対し、雪は分かり合えないという実感だけが強くなってゆく。
偽りの関係、偽りの存在から発生した想いもまた、偽りなのか。
人と人との関係と男女の恋愛感情。
必ずしも深い関係だけが良い訳ではない。
心の距離について考えさせられる、ダークではなくビターな物語。
感情タグBEST3
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いろいろ繋がってくる
留奈編で、雪がキャバに興味を持ったのは唐突に思ったけどあやなとの会話とか、お金が必要なのは顔の治療があったからなのか…などといろいろ繋がりました。最終章はどんな感じで終わるんだろ
Posted by ブクログ
働きたいと言う萌ちゃんが好きな人のためにお金が必要だと話すのを
疑問に思う雪に比べて、可愛くいるのってお金がかかるから、と受け取るリナ。
能天気だけれど、そこに雪ちゃんも救われることがあるのだろうな。
本人は気乗りしないのに異性を紹介してくるところも能天気だ。
太陽の母親が過干渉で大変気持ち悪いが、こういう人はいる。
大学生の息子の家の合鍵を持っていて押し掛けて世話を焼く。
ワンルームにそのまま泊まっていくケースも知っているので思い出して気分が悪くなった。
こういう奴は決まって親子なんだから、と言うのだよな。
頻繁に来られたら一人暮らしの意味がないが。
そもそもではなぜ一人暮らしを許可したのだろう。
太陽が付き合うの向いてないと言ったら
恰好つけてると笑われるの、気の毒だ。
正直よくこんなのと友達付き合いしているなと思うのだが。
雪とあやなが繋がっているのは微笑ましい。
痕が薄くなったという実感が少しでもあって
前向きになれるなら良かった。
普通の学生みたいな日々を楽しめそうなら、そうして欲しいと思う。
