あらすじ
一年生部員たちもようやく部活に慣れ、コンクールに向けた練習もいよいよ本格的になってきた北宇治高校吹奏楽部。しかし麗奈は、オーボエのみぞれのソロの出来に不満を感じていた。二人で音大を目指すというみぞれと希美だったが、その関係が演奏に影響を及ぼしているのだろうか。また、一年生の小日向夢は、実力者でありながらソロを吹くことを嫌がり……。アニメも大人気の吹部エンタメ、新章完結編。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体とは一切関係ありません。
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Posted by ブクログ
久美子2年生の後編。ストーリーの中心はみぞれと希美で、アニメや映画でも描かれた「リズと青い鳥」だけど、小説だとより丁寧に描かれていて嬉しかった。それぞれの「好き」は違っていて、時に変化していくのがわかる。久美子が先輩や後輩との繋がりを通じて、みんなの音楽に対する熱さが伝わってきた。最後は優子や夏紀の気持ちも見えてほっこりした。これからチーム黄前はどうなっていくのか楽しみだし、これからアニメ続編の情報も出たので期待しながら続きを読もうと思う。
Posted by ブクログ
面白かった!!!!!
映画で端折られていて分かりづらかった部分がようやく分かってすっきり!!
「リズと青い鳥」をきっかけに、みぞれが一皮剥けたようで本当によかった!
合奏中に周囲が音色にのまれて吹けなくなるなんてどんだけ上手いんだろう!
希美との矢印の大きさやその意味合いが異なるのが悲しいけれども、それぞれの道を進めたようでよかった。
加部ちゃん先輩が小説では大活躍で驚いた。
実務、精神面でみんなのことをずっと支えていたのだと分かり、マネージャーとしてすごい人なのだと分かった。
終始、久美子が良いように使われてる気がして気になったが、部長になる伏線だったとは!
これからも頑張ってほしい。
Posted by ブクログ
アニメ版と全然内容が違ってた! 正直、原作の方が面白かった><。アニメ版は省略されすぎで、勿体ないなあ……。途中怖いシーンもあったけど、でも、久美子ちゃんが主人公だと基本は安心して読める! 3年生編はもっと心が揺さぶられる感じになるのかなあ……怖いなあ……。わたしは穏やかな話の方が好きだから><。波乱は少しくらいならあってもいいけどね! 音楽の話があんまりなかったのは残念だったかな。基本はこの物語、人間関係の話だよね! でも、3年生編も期待はしてる!
Posted by ブクログ
まさに波乱の第二楽章。希美とみぞれの関係が想像していた形と全然違っていて、最後も切ない気持ちになった。これで終わりではなく、二人の関係がこれから変化してくれることを願わずにはいられない。「リズと青い鳥」になぞらえて二人の関係性を考えてしまうが、それだとうまく消化できない終わり方だった。
そして関西大会演奏まえの夏紀の言葉が胸を刺す。小説でうるっときたのは久しぶりだった。一年目以上を目指した二年目が終わったが、いろいろと気になることが残っている。三年生編が待ちきれない!
Posted by ブクログ
色々と衝撃的な後編だった。
まず、吹奏楽コンクールがダメ金という結果に終わってしまったこと。どんなに納得のいく演奏をしても、それ以上に他校が上手かったらしょうがない。それは分かってる。物語の主人公がいつも勝てる訳ではないが、ここまでリアルなのか…。ダメ金だって銀賞、銅賞に比べたら凄いんだけど、でもやっぱり全国まで行けなかったという悔しさの方が大きい。これはますます久美子たちの最後の年に全国で金を取るという期待を高めてきているが、3年生にはもう後がないんだよね…。
次に、久美子が新部長に抜擢され、部長としての職を全うするために秀一との別れを決心したこと。
真面目すぎるんだよ久美子は…。久美子のことをよく知っていてサポートしてくれる秀一は、何にも代えられない存在なのに。そんな久美子の気持ちを分かっていて別れを受け入れた秀一、頼むからちゃんと1年、久美子のことを待っててくれ!と思う。
「波乱の第二楽章」は、本当に大変なことばかり起きた。2年生って普通はもっと中弛みする時期なんじゃないのか?久美子たちに至っては全くそんな様子ないけど。
みぞれと希美の問題が一段落したことが、この巻唯一の安心剤だった。知らないうちに相手のことを少し下に見ていたのに、気づいたら相手の方が自分より上手くなっている…という展開は自分の学生時代のときと重なり胸が苦しくなった。相手が仲の良い友達だったらなおさら苦しい。音楽の場合は、どんなに努力しても"才能"という壁があるのは分かるが、それでも努力していれば何とかなったのではないかと思えてならない。
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感想
率直な感想は。。。アオハルかよっ!
なんだかんだ言って主人公の久美子も余裕で上手いのでは?人間関係色々悩むが、音楽のことで悩んではなさげ。
プールのシーンは不要。
あらすじ
北宇治高校、久美子が二年生になって初めての京都府大会。北宇治高校は、危なげなく金賞・関西大会への出場を決める。男子校の龍生学園は有名顧問が入ったことにより、去年の銅賞から一気に金賞・関西大会への出場を果たす。
この巻は、オーボエのみぞれとフルートの希美に焦点を当てる。自由曲はオーボエとフルートのソロの掛け合いがメイン。自由曲の気持ちに感情移入できないみぞれは当初、苦戦していたが、合宿で新山先生からのアドバイスにより覚醒し、格段に良くなった自由曲が仕上がる。
北宇治は関西大会でベストを尽くすも、最後の1枠を龍聖に奪われ、ダメ金という結果に終わる。
最後は久美子がなんと新部長に指名され、吹奏楽部に全てを捧げるために、恋人の秀一との別れを切り出す。
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久美子たちが2年生のストーリー、後編。
優子と夏紀は本当にいい部長・副部長コンビだったな。
奏者からマネージャーに転校した友恵も、重要な役回りで献身的にやっていて感動した。
今回はコンクール、どこまで進むんだろう・どういう結果にするんだろう、と思いながら読んでいたけど、全国大会に進めない関西大会ダメ金かぁ。。
練習の描写では少しずつの妥協が重なって…となっていて今年はダメなのかなと思ったけど、本番の描写では素晴らしいものになった様だったので期待していたけど。そういうこともあるよね。全国に進めるのが関西で三校と、無理矢理数が決められてしまっている中での音楽のコンクール。演奏は素晴らしいのに、実績が伴わない学校なんて、実際に沢山あるんだろうと思う。審査員の僅かな裁量で学生たちの心も生活も振り回されてなんだか切ない。
最後は優子と夏紀が久美子を新部長に指名して終わる。
まさかそれによって秀一に別れを切り出すとは思わなかったけど…真面目というか頑なだなぁ。
そして新副部長はまさかの秀一!!このコンビで新生北宇治がどうなるのか楽しみ。
Posted by ブクログ
この作品で浮き上がるのは北宇治高校というノンビリ
吹奏楽部が急遽強豪校になった事で、他校に比べても
部員の心もちに格差が大きくなったため、なあなあで
済ませる事ができず、おかしな空気が顕在化しやすい
傘木希美が鎧塚みぞれに密かに思う妬みが友達のはず
の二人の関係を歪んだ形に変形させるのが見ていられ
ないほど苦しくなる(´・ω・`)
Posted by ブクログ
久美子2年生の後編。
劇場版の後半部分のお話。
映画で見るより、優子や夏希の良さやみぞれと希美の関係性など細やかに描かれててよかった。 秀一との関係や久美子自身の心意気を感じるこのシリーズでも秀逸な一品です。
あすか先輩の百合的描写は必要だったのかとちょっと疑問・ 。