あらすじ
奉行から月也に「深川飯を食べろ」との奇妙な指令が。沙耶と二人でご当地を探っていると盗賊と会うことに……好評書下ろし時代小説!
文政八年、月也が沙耶を小者にしたばかりの頃、奉行の筒井から奇妙な指令を受ける。沙耶を連れて一番美味しい「深川飯」を探せというのだ。月也は早速沙耶に事情を話し、ご当地の深川に二人で繰り出すことにする。こういう訳のわからぬ指令が出るということは、きっと「訳あり事件」に違いない。沙耶は月也と深川飯を食べ歩くと同時に、音吉や牡丹に協力を要請する。そして、庶民に盗んだ金の一部を与える「義賊」の情報を得、また木づくり職人の治郎吉という男を紹介してもらい、足を洗おうとしている盗賊であることがわかる。おかしな指令が少しずつ結びついていく……。
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Posted by ブクログ
甘ちゃん旦那十一作目?
差し上げます、とあった十両。
頼まれて奉行所に届けた月也、
包み紙に鼠小僧の鼠の印が入っていたのにも気づかないとは、
相変わらずぼんくらすぎる。
盗賊の頭を売る代わりに見逃すということで、
大泥棒の鼠小僧とは気づかず、逃してしまうのは良いが
結局盗賊にもどってしまうという最後は、
全くもって納得がいかない。
そのせいもあるのか、
どうも盛り上がりにかける。
そして、今更気がついたが、このシリーズは人情物ではない。
ほっとする
難しい、頭が痛い事ばかり起きる世の中を生きていると、こんな軽~く気が抜ける話を読むと、ほっとする。凄い謎解きが有る訳でも、凄い捕物が有る訳でも無い、軽~いこんなの話が読みたくなる。