あらすじ
司書試験に合格したシオは見習い司書としてのスタートを切った。
故郷で培った体力と運動神経の良さから実技の成績がズバ抜けてよいシオ。
そんなシオを一方的にライバル視する首席合格者のアヤ。
シオは彼女に歩み寄ろうとするが、逆に機嫌を損ね、「あなたと私達とじゃ覚悟が違う」と言われてしまう。
彼女がシオを敵視する理由とは…? そして未だ姿を現さない同期メンバーとは一体?
発売後即重版の王道ハイファンタジー第5弾!
一人の少年の壮大な冒険が今始まる―――。
司書(カフナ)と呼ばれる仕事。それは誰もが本を読めるように大陸中の本を集め管理し、護る人のこと。
主人公は本が大好きだが、耳長と呼ばれ不当な扱いを受けてきた貧しい少年・シオ。ある日、魔術書を回収するためにシオのいる街に司書たちが訪れる。シオは司書の一人である風の魔術師・セドナと出会う。この出会いをきっかけにセドナと同じ司書を目指すシオの大冒険が始まる。
本作品の魅力は圧倒的な作画と引き込まれてしまうほどの物語の構成、世界観そして、主人公の周りに登場する個性的なキャラクターたちです。街並みの描写や服の飾りまで本当に精細に描かれており、度々出てくる見開きページの描写は思わず魅入ってしまうほどの迫力があります。いじめられっ子だったシオが司書を目指し、個性的なキャラクターたちと出会い成長していく姿にまるで自分が冒険しているかのようなワクワク感と感動を覚えました。
冒険ものやファンタジーが好きな人はもちろん、何か挑戦しようとしている人にぜひ手に取って読んでもらいたい作品です。
感情タグBEST3
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未完の大作となりませんように
また、思わせぶりな重要人物と強烈な脇役キャラが増えました。
相当長くなりそうな予感。三浦健太郎のこともあります。
生きているうちに完結迄いってくれるといいなと思います。
おもしろい!
それぞれがとっても個性豊かで読んでてとっても楽しい!
アヤと仲良くなれてよかった〜!
今まで出てこなかった最後の見習いカフナも出てきたし!早くか続きが読みたいよ〜!
Posted by ブクログ
本格的に始まった見習い司書の養成課程で習熟が遅れがちなシオとオウガとメディナ。一方で首席優等生のアヤと急速に接近し、見習い仲間とサークル活動も始めたシオに、更なる運命的な出会いが待っていました。
シオはただ田舎者で訓練不足だから劣等生なのではなく何らかのスイッチが入っていないだけに見えるのは読者の贔屓目でしょうか? 今回とある人物との運命的出会いがあってシオの生まれ持った資質らしきものが次第に明らかになってきましたが、そこに件の人物を巡る様々な政治的思惑や、シオの出自に関してメディナが抱く根深くて厄介な差別を超えた敵意なども絡んできて、糸が少しずつ複雑に織りなされ始めた印象です。
まだまだ壮大な物語のほんの序章に過ぎないと思われますので、ゆっくりと楽しみに続刊を待つことにします。
登場人物みんなキャラ立ってる
アヤちゃん、男の子をドギマギさせる天才かな?
それにしても、先生にも平気で反抗するゴリゴリの血統主義の彼女、よく面接と三次試験受かったね
Posted by ブクログ
見習い司書生活が始まって1週間。
座学の成績が思うように上がっていかないシオ・オウガ・メディナ。
特にメディナは高貴な血筋で性格も典型的な高慢キャラにも関わらず、勉強も運動もワーストクラスに苦手な困ったさん。思想も強烈に偏った彼女と分かり合える日は来るのだろうか。
今巻の見所はラコタのクールキャラ2人・アヤとミドリィと仲良くなった事。女性が司書を目指すことの現状、社会進出を果たす上での選択肢がほぼ存在しない問題。アヤはそれを理解した上で、それでも天体の学者になる可能性を諦めていない。
にわかに好きなキャラになったなあ。
あとチャイロウちゃん。かわいい。
オウガはいつもながら朗らか可愛いけど、何やら裏がありそうな?
スモモもいい奴だね。
シオ君いろんな子とフラグ建てるけど大丈夫かな。
空から女の子が降ってきた…なんてファンタジー…
穿いてない?
また衝撃の事実とともに次巻へ。彼女も大魔術師になるのね。
1刷
2021.6.19
Posted by ブクログ
…今回も最高でした。新刊感謝です!ありがとうございます!
シオ君と同期の見習い生たちの切磋琢磨がメイン。
今回も人種差別・民族差別問題に加えジェンダー問題とか人間社会のいろいろな差別ついて描かれている。それがいいとか悪いとかいうことではなくこの世界ではこうだと決められていることに、どうしても同化できない人間もいるよねと。その子たちが、自分の居場所を求めてめちゃくちゃ努力している。そういう姿に心打たれます。
とりあえずアヤちゃん可愛すぎです。尊すぎます。
表紙の子は何かヲタク好きそうなビジュアルと設定だな!と身もふたもない感想(笑)
あと、シオの郷里の筋肉ブラザーズサイコウでした!
この巻の名言!
「嫌なことがあったら鍛錬だ!」
「筋肉があればうまくいく!」
筋トレしよう。
と思いました。
誰目線?
原作とされているのと同名の人物が司書になっているのだが、
これは「仕掛け」なのだろうと思うけれども、この作品は
この人目線のお話と言うことになるのだろうか。
しかし風呂敷が大きすぎて、回収できるのか心配。