【感想・ネタバレ】結物語のレビュー

強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。

ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!

西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!

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Posted by ブクログ

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開いてびっくり阿良々木くんが23歳!??
暦物語みたいに、短編を繰り返していく話の中で、今まで出てきたみんなの近況が分かっていくという流れ。
阿良々木警部補…!うん、ずっとずっと思っていたことだけれど、阿良々木くんはやっぱり警察官になったね。かれんちゃんもなっていて、しかも阿良々木くんよりも先で、それもとってもしっくり来ました。月火ちゃんがハチャメチャなのもなんとなくクスッと笑えたし、撫子が漫画家になれたことも、ぜんぶぜーんぶよかったなァって。
人魚のお姉さんのお話、ゴーレムのお姉さんのお話、狼のお姉さんのお話…それぞれ新しいキャラクターがたくさん出てきたけれど、やっぱりわたしは過去編の、あの、阿良々木くんと一緒に青春をしていた彼女たちが懐かしくてたまらなかった。
羽川のお話、阿良々木くんの悪いことの台詞から、ずっと苦しくて苦しくて…最後の一文で泣いてしまった。
そんな、そんなことってある?
大好きだった羽川の選択が、とても羽川らしくて、羽川以外にはとれない選択で、羽川翼を体現していて、だけれどもどうしてもどうしてもそうあって欲しくなくて、いつまでもいつまでも阿良々木くんの側にいて笑ってほしかったよ。
はたまた、阿良々木くんが、老倉育とあんなに楽しくお話できるようになっていて、その感触に、ああ、もうあの頃の2人じゃないんだってそう思った。西尾維新マジックなんだよね。そういう些細な言葉遊びで時間の流れを感じさせるところ。
ひたぎちゃんと喧嘩して別れちゃったときに気づいた阿良々木くんの、成長したのに成長しようとしていない、その言葉に胸を打たれた。私もそう。大人になったから、大人だから、それを言い訳にして、自分に限界を決めて、そうやって生きてて、だけれどもそんな自分自身が、そしてその人生が面白くなかった。
阿良々木くんみたいに、生きていけたらいいな。

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2024年03月26日

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風説課職員のキャラクター(物理)がどれもぶっ飛んでて最高。最後の戦場ヶ原とのシーンはちょっとうるうる。翼さんは流石すぎました。

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2024年02月06日

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ネタバレ

第一巻目でまだ高校生だった暦たちが大人になって就職していて、時間の流れの速さを感じた。
暦と同じように不死身になった職場の、新キャラも出てきて相変わらず名前が凄い。
羽川は、まるで「十二大戦」の猿のように平和を目指しているけど、どこかで狂ってしまっている。
忍野メメに言われた通り、羽川は気持ち悪くて 、暦ももう関わりたくない感じで、世間は広くて狭くて、人って変わることを見せつけられた。
ひたぎが現れるまでは二人は実は両想いだったけど、暦にはやはりひたぎがお似合いだと思った。
阿良々木家に来たのは、本物の羽川だと思う。
八九寺や忍野や貝木が出てこなかったのは残念だけど、第一巻から成長したり色んなことを経験した暦たちが見れて良かった。
次のシーズンは大学生時代の暦の話で、そろそろ綺麗に終わってもいいと思う。

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2018年08月26日

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物語シリーズの22巻目でオフシーズンの第4弾(最終巻)。

第一話「ぜんかマーメイド」
第二話「のぞみゴーレム」
第三話「みとめウルフ」
第四話「つづらヒューマン」
の4話収録。
各話のタイトルからだれの話?と思いましたが、暦が就職してキャリア警察官の警部補となって直江津署での4か月の研修の物語でした。
延々と続く会話バトルがなく、暦の無鉄砲さもなく、つまらない部分もありますが、これまで読んできたファンとしては後日譚的な一巻で、登場人物たちの将来が垣間見えてうれしかったです。
登場しなかった八九寺の話題にはちょっと涙腺が緩みました。
それにしても昔に比べてシーズンのまとまりがないような気がします。
すでに次のシーズンが始まっていますが、高校卒業から直江津署研修までの間の話はないのかな?

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2018年04月14日

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序盤は風説課の話でどれくらい持つのか不安もありながら読み進めましたが、物語シリーズならではのキャラ設定がハマって楽しく読み進めました。

ただ、後半の羽川さんの話と戦場ヶ原とのくだりは、もう少しフォローが欲しかったなーと思います。(特にドッペルゲンガーの所とか、飛躍しすぎでは…)

ですが、そのような楽しみを持たせてくれた、というのもプラスに考えれば良い作品だったと思います!

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2017年08月07日

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ネタバレ

 いやーこう来たか。
 この展開にしてしまう(ネタバレ防止)と、もう何でもアリやなぁ、という感じがする。なげやり、というわけではないが、キャラクターの持つ連続性がギリギリのところでアウトな気がするのです。

 とりわけこのシリーズは各登場人物のキャラクターで持っていた部分があって、こういう展開にしてしまうことで「誰が出て、誰が出ない」というあたりに読者が見切りをつけてしまう(この傾向は最近の数作で既にあったけれど)状況というのは、あんまりおもしろくないなぁ、と思うのです。

 大量の撫子観たさに「撫物語」まではアニメになるけど、本作はアニメにならない、という予言を遺しておかう。当たるかもしれない。

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2017年07月09日

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23歳になったアララギくん
何とキャリア警察官として4か月間直江津に戻ってきた。

あの頃の面々の現在が語られ
みな、大人になっていることにちょっと寂しさも(笑)

羽川さんは、安定のぶっ飛び具合だけど。

アララギくんと戦場ヶ原さんの将来がほのみえたところでラスト

次はモンスターシリーズだとか。
物語シリーズどこまで続くんだ!!(笑)

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2017年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語シリーズ、オフシーズン最終巻。
この後もモンスターシリーズという新シリーズが始まるらしいけれど、とりあえず完結。本編の最終巻同様、読後感の爽やかな良いエンディングだった。

物語の締めとして、語り手は久しぶりに阿良々木暦。23歳になった彼と、かつて彼を取り巻いていた少女達の現在が語られる。
一番感慨深かったのは羽川の章。人間同士の関係性が変わっていくという当然のことについて、しっかり書こうとしていたシリーズだったことを改めて感じる。

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2017年05月16日

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ネタバレ

いよいよ最終章ということで、いきなり5年後の世界が描かれる。暦くんはなんとキャリア官僚の警察官になっており直江津署風説課で研修中。
風説課のいろいろな先輩と組んで謎を解いたり旧交を温めたりというのが大まかな筋立て。
皆それぞれの道を歩んでいるのだけど神原さんのシーンがすごく少ないのがとっても残念。真宵ちゃんに至っては結局登場しないし。
題名からきっと最後はひたぎさんとの結婚式を想像していただけに裏切られたというか肩透かしというか。
唯一羽川さんだけが予想の右斜め上を行っていたのがまぁ救いというところか。読んでて寂しくなったのも事実だけど。。。
なんかこれで終わりというのもなぁと思っていたら、なんと今度はモンスターシーズンだとか。ちょっと商売気出し過ぎじゃないの?
文句ばかりだけどまぁ面白かったのでおまけの★4つで。

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2017年03月11日

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大学生編すら飛ばしていきなり主人公が警察官になってた話。風説課ってとこで、怪異と関係ある人たちと一緒にいろいろ解決する話。人魚とかゴーレムとか狼とか出てきた。羽川さんが世界をまたにかけてめちゃ活躍してた。最終的に喧嘩してた戦場ヶ原さんと仲直りしてまた結ばれた話。

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2022年12月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語シリーズとしては小粒な話。老倉がいい感じの味出していてちょっと好き。八九寺との会話がなかったのが寂しかった。
ところでこのシリーズ、これで本当に終わらすんだよね?いい加減本当、ちゃんと終わらせてほしいよ

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2017年03月14日

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