【感想・ネタバレ】ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣いのレビュー

あらすじ

「生きている以上、世界の終わりを物語の終わりを、諦めることはできない」"人類最悪の遊び人"たる「狐面の男」は「ぼく」こと"戯言遣い"に断言する。玖渚友との決別。想影真心の暴走。そして、復活する哀川潤……。シリーズすべてを貫く伏線の楽譜(スコア)は絡まり合い、一気に奔流(クレッシェンド)をはじめる! <戯言シリーズ>、その最終楽章となる『ネコソギラジカル』三部作、ついに大団円(フィナーレ)!

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「西尾維新」の原点がここに。
メフィスト賞受賞作である「クビキリサイクル」から始まる「戯言シリーズ」。ミステリーという分類ながら、「物語」シリーズに通ずる超常っぷりもある、変格に近い作品群。
主人公・いーちゃんは冴えない大学生。友人に天才技師・玖渚友や人類最強・哀川潤を持つものの、本人は至って普通(だと思っている)。
シリーズを全部レビューすると長くなってしまうので割愛しますが、まずは「クビキリサイクル」を。
いーちゃんの一人称で語られる、孤島で起こった事件とその結末を是非お確かめください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

異常なキャラたちをちゃんと深く書いているから、面白いのかな。台詞回しも面白い。

「喧嘩すればよかったんだ」
「現在ってのは、別に過去だけで構成されてるわけじゃねえだろう――未来ってのも、過去と現在の二つだけで構成されてるってわけでもねえ」
「ばいばい、セリヌンティウス」「走れ、メロス」
「十万回に一回しか起きない事は一回目に起きる―」
「恥ずかしい告白大会しようぜ。一番、人類最悪。実は俺、何も考えてないんだよ」
「探していた幸せはあんな遠くにあったけれど、僕たちは、幸せになった。
多くのものを失いながら、かけがえのないものを得た」
「僕たちは、幸せになった」

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2012年04月05日

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ネタバレ

私は、物語シリーズから西尾維新を知った者だが、想影真心と哀川潤のセリフには物語シリーズでも見受けられた原点の思想が感じられて、アツいモノを覚えずにはいられなかった。

やっぱり人生、ハッピーエンドを目指してなんぼだ。

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2025年05月18日

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ネタバレ

戯言シリーズの一旦の終わり
ヒトクイマジカルからの連続した戦いの終わり
色々ない異形異能が出てきたけど、西東の心情や真心の感情などは、物語的なものではなくて、あくまで人間そのものとして書きたかったんだろうとあとがきを読みながら思った

まあ正直釈然としないところはあるけど、玖渚が隣にいて、アパートにみんながいるってだけで何もかも良しです
個人的に七々見が気になる絶対面白い女

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2025年02月27日

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ネタバレ

【再読】
とりあえずいったん完結。
人間シリーズとか最強シリーズとか読み終わった後、ついにキドナプキディングに手を出していこうと思う。
戯言シリーズはとにかく二項対立が多い作品だけど、人から外れて世界を絶望する想影真心と、世界を盛り上げようとする哀川潤の対比がシリーズ内でも1番好きだった。真心に勝利して世界の価値を証明する哀川さんがカッコ良すぎる。
人類最悪と人類最強と人類最終はわかるんだけど、そのついでみたいにいーちゃんが人類最弱に当てはめられてるのが変。そこそこ強いのに。

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2024年01月20日

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ネタバレ

ことごとく悪い予想が当たり登場人物がばっさばっさ死んでいったこのシリーズなので、心配していたのですが、最後は大団円でよかった。
振り返ってみると、魅力のあるキャラクターを量産できる作者すげーというシリーズでした。
そういえばいつのまに、ミステリ要素0になってましたね、気づかなかった笑

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2013年05月15日

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ネタバレ

前向きになったいーちゃん。良かった。世界が終わらなかったのは、続編とか…期待…しちゃったりしたいなぁ。
哀川さんが粋すぎ。そして、玖渚が…良かったなぁ。もうちょっと最後の描写多かったら嬉しかったけどね。

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2013年02月28日

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ネタバレ

読み終わって、1P目の挿絵見て、うわあああああ!ってなった。シリーズ一作目を読んで衝撃を受け、ついにここまで来た。気が付いたらミステリではなくなっていた。それでも物語は面白いし、キャラクターは濃いしでグングン世界に惹きつけられて行って、物語が一つ終わってしまうのがとても悲しかった。
気になっていたいーたんの名前や、玖渚友と妹の過去、チームの面々、他の伏線もあったのに謎は謎のまま。語らない事はなんとでも解釈説明のつく物語だったりする訳か。全部まるっとすっきり解決ではない。だから、色々気になります。
シリーズ通して思ったのは、登場人物は女性がほとんどで、主人公マジハーレム過ぎ。モテ過ぎ。中二病と言われたらそれまでだけど、名言が多すぎる。厳選出来ないほどに。それもまた好きな部分です。
紆余曲折、遠回りもショートカットもしたけど、帰ってくる所は同じ。成長もするけど、根本は変わらないって素晴らしい。零崎と哀川さんが言ってたけど、「生きるってのは、≪生きていると思うこと≫」だって。

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2011年12月11日

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ネタバレ

最後で寂しい気持ちがいっぱいでした。
そして号泣フラグにドキドキ。

まさかのハッピーエンドで感激した。

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2011年02月03日

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ネタバレ

しっかり綺麗に終わっていて、いい意味で「続きを読みたい」とは思わない完結編だった。ここまで読んできてよかったなーと素直に思う。

しかし中巻で触れられていたが、ここまで盛り上がりもカタルシスもない終わり方も珍しいというか。いや、一応あるにはあったけれども、十三階段なんて仰々しく登場させたわりにはショボいエンディングだったような気もする。でもだからこそ「戯言」らしい。

ジョジョが人間賛歌であるならば、これもまた一つの人間賛歌だろう。思えば「天才」が呆気無く死んでいくところから始まったこの物語が、最終的に生を肯定するところへと行き着いたのは必然だったんじゃないか。

この作品のことは、たぶん一生忘れられない。もう一度読み返して名言の一つ一つとか拾い上げ直したいものだ。

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2011年02月02日

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ネタバレ

戯言シリーズ最終話。ハッピーエンドと言えばそうなのかもしれない。ただ長編の物語だっただけにこの終わりで良いの?とも思う面も。人それぞれで良ければ良いのかな?

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2015年03月16日

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ネタバレ

戯言シリーズ最終巻。

終わってみると、なかなかに楽しい物語だと思った。
友は、そうか、最後まで外側にいる人だったんだ。

最終戦は、主人公と狐と哀川さんと真心。
主人公が正義の味方になると宣言するところや、きっちりと自分の手で幕を引くところに、成長をみた。

人識と主人公のやりとりが好き。

後日談的エピソードは意外というか、主人公のまともっぷりにちょっと意外な気がした。
哀川さんは相変わらず哀川さんだった。

友とのその後の関係を具体的に見たかったとような気もするけど、ポジションがそこならまぁ、これでいいのか。

西尾さんは、キャラクターを描くのが上手。
ちょっと反則じゃね?というくらいエキセントリックだけど、これだけ多くの登場人物が出てきて、あれ?これ誰だっけ?とあまりならないのはすごい。

エキセントリックなりに、登場人物の一人一人がきちんと個性的。

5日間で戯言シリーズ全部読破した。
うん、満腹。

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2011年10月12日

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