あらすじ
「……具体的に、あなたは何の研究をしているのですか? 木賀峰助教授」 「死なない研究――ですよ」 永遠に生き続ける少女、円朽葉をめぐる奇怪極まりない研究のモニターに誘われた"戯言遣い"こと「ぼく」は、骨董アパートの住人・紫木一姫と春日井春日とともに京都北部に位置する診療所跡を訪れる――が、そこに待ち受けていたのは凄絶な「運命」そのものだった! "殺し名"第1位の「匂宮」が満を持して登場!
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Posted by ブクログ
死がテーマの今回の作品。
死に抗って運命への独立宣言をするのか、
死を受け入れて迎合するのか。
死に続けている者と、既に死んだ者と、死に損ないと。
生き方が人それぞれならば、死に方もまた同じ。死に方を左右するのは、生き方なのかもしれないが。
Posted by ブクログ
わたしラノベは普段読まないのですが、このシリーズは好きで…「殺し名」の「殺戮奇術集団、匂宮雑技団」なんて、自分の中の中2が疼いて仕方ないですよね…。
そして中盤で、結構濃いキャラの今作の主要人物が一気に殺されて退場するの、さすが西尾維新ですよね…。
キャラ小説なだけじゃないサプライズを突如仕掛けてくる感じ…。
実は先に人間シリーズを読んじゃったので、「人間試験」「人間ノック」のエピソードの匂わせがあったのも嬉しかったな。
零崎一族も好きなのよ。
さて次作、狐面の男が言うように「最早永劫の最終章にむけてまでどこにも一歩たりとも寄り道を許されない!」。
シリーズがどんな大団円を迎えるのか楽しみです。
Posted by ブクログ
【再読】
姫ちゃんって死んじゃうんだっけ……??
事件直後の描写は西尾維新全開って感じで懐かしく感じた。
『円朽葉は違う世界から来た宇宙人なんじゃないか』みたいな会話のパートが好き。西東天もふくめ、なんだか違う物語のスピンオフみたいな回だった。
ジェイルオルタナティヴとバックノズルが初めて出てきた回、戯言シリーズは最初の作品からかなりオルタナティヴがキーワードになっていたことを思い出す。
というかクビシメロマンチスト、サイコロジカルもそうだな…
クビツリハイスクールも、姫ちゃんがジグザグのオルタナティヴと言えないこともないので、かなり序盤からテーマと位置付けてたのかもしれない。
そんなことない気もめっちゃするけど、戯言シリーズはとにかく入れ替わり系のトリックが多い。
Posted by ブクログ
その場面にいる登場人物の中で主人公残して全員死んでしまったけれど主人公が犯人ではなかった!!
…斬新。
1人で2人、2人で1人。1人が2人、2人が1人。
殺戮奇術の匂宮兄妹。
なんか悲しくて惹かれる兄妹だったなぁ。
あとあと、姫ちゃんとの別れと、みいこさんの叱責、友の独占欲。見所いっぱい。
運命論について、面白かったな。
でも、定められた運命やら摂理からは逃れられないとなると、個人で努力することの意味が失われてしまうよね。だから狐面のおじさんはちょっと嫌い。
Posted by ブクログ
いつかは来ると思っていたが、遂に来てしまった、使い捨てじゃないヒロインの死。今回は、主人公の心葛藤だけでも面白かった。
もはや期待されてないかもしれないが、ミステリとしては単純トリックながら盲点。もうファンタジー気分で読んでるので、なかなか頭が切り替わりません。
Posted by ブクログ
んー。どうもぼくの性格がクビキリサイクルのころから変わっている気がするなぁ。
なんか、こう、人間らしくなってる。そう感じた。
この物語に春日井春日は必要だったのか?いまいち掴めなかった。
それと、ちょっとファンタジックというか、、一喰いってどぉよ?なんかもう人間ではないような気がする。なんかもうミステリー推理小説ではないといえる。
そんな戦闘場面なんて、「紅」を読んでいるようだった。もしかして、冴えない主人公の腕から崩月の角でも生えてくるんじゃいかと思った。
"物語"という単語に執着しているのはよかった。あの狐という新しい登場人物はなかなかにして良い。
そうだな、小山力也あたりかな。
Posted by ブクログ
戯言シリーズ第5弾。
殺人鬼の兄と名探偵の妹、匂宮兄妹。
ふたりでひとりで、ふたりはふたりで。
生きるとは何か、死ぬとは何か。
姫ちゃんがちょっと好きだったので、悲しかったです。
Posted by ブクログ
戯言シリーズ第五弾。テーマは生と死。いままで読んできた中では一番サクサク読めた気がする。内容が少し読めると思ってしまったので評価は★4つ。姫ちゃん好きなので読んでて思わず泣きそうになりました。いいキャラがあっさり死んでしまったり、死んだと思ったキャラがちゃっかり生きているあたりさすが西尾維新先生だなーと思いました。今作はミステリーよりもバトル要素かなり多めの作品だったかなあ、という印象。
Posted by ブクログ
生と死についてそれこそ戯言を書き続けた感じがする作品。今までとは一風違った感じだったからそれはそれでよかったのかもしれないが個人的にはあまり賛同できない印象。最終巻への布石の部分もあったかもしれない。
Posted by ブクログ
正確にはミステリ、ではなかった。完全にラノベ。でも意味わかんないトリックだったりギミックだったりする訳じゃないから普通に楽しめる。クビキリサイクルでハマってしまったんだからもう最後まで読むしかない。終章は目前だ。
内容云々ってよりラストへの伏線みたいな感じがすごくする巻だった。主人公戯言使いの一念発起とか。ただ姫ちゃんを殺しちゃったのはない。超残念。うらむ。「生」と「死」について様々な議論がなされています。お決まりなものもあるけど、やはり「生」の反対は「死」じゃない。