【感想・ネタバレ】伯爵と妖精 祝福の子か夜の使者かのレビュー

あらすじ

記憶をなくしたエドガーに改めてプロポーズされたリディア。嬉しく思いながらも、お腹の子のことを知られないよう神経を尖らせていた。そんな時、プリンスの組織に捕われたフランシスから助けを求める手紙が来る。文中に暗号が隠されていることに気づいたエドガーは、ニコとレイヴンを調査に向かわせた。一方、パトリックの依頼を受けてアウローラの故郷に向かったカールトンが見たものは…。※あとがきは収録されていません。

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スコットランドのエジンバラ近郊の町に住むリディアは、妖精について何でも知っているという妖精博士(フェアリードクター)の看板を掲げて、妖精がらみのあれこれを解決する仕事をしようとしているが、産業革命によって街灯が輝き、鉄道が走るようになったヴィクトリア朝のイギリスでは妖精はすっかりおとぎ話扱いで、村人から変わり者の娘として遠巻きに見られるばかり。ある日、ロンドンで博物学の教授をしている父からイースターを一緒に過ごそうと誘われてロンドンへ向かうものの、途中でトラブルに巻き込まれて知り合ったエドガーという男性から、自分が妖精国に領地を持つ伯爵家の子孫であることを証明するために力を貸してくれと頼まれ、フェアリードクターの仕事として引き受けることにするが…という形で始まる長編ファンタジー小説です。
妖精が見えることで人間とうまくやれないリディアと貴族らしい見た目と言動にもかかわらず闇を抱えているエドガーが、徐々に明らかになる彼の過去や妖精の絡む事件などを通じて、本当に少しずつ心を通わせていく描写が細やかで、読んでいてグッときます。主人公以外の登場人物も個性豊かで、かなりの長編にもかかわらず、スムーズに読み進めることができますが、先が気になり過ぎて夜更かししてしまうかも。個人的には、鉱物好きにもオススメしたいお話です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいて、いろいろと辛く切ないところはあったけど、またリディアとエドガーが一緒になってくれてすごく嬉しい!
二人の子供がどういった立場か、またその子の誕生がリディアに、世界に、どういった影響を及ぼすのか、まだまだ謎だけど、取りあえず二人がまた一緒になったのなら、思いが通じ合ったのなら、取りあえず、一安心してもいいのかな

その一方で、パトリックさんがまさかのアウローラの弟とか・・・
そしてリディアのお父さんまで参加、というか関わるようになったし(にしても最後の事故はひやひやした!)
びっくり展開も続くなぁ

しかも、謎はまたややこしくなるだけじゃなくて、増えてるし・・・
エドガーの記憶が戻りつつあるというか、少しずつ、記憶の断片が見え始めてるのも不安要素の一つだよね
最後の金髪で紫の瞳でセルキーの心臓を持つ男がまた謎すぎる・・・エドガーじゃないなら、誰?
ユリシスの目の色って何色だっけ?
早く次出ないかなぁ


最終章突入してるから、どうしても重くて暗いところも多いけど、だからこそ、レイブンとケリーにニコの三角関係(?)、あとロタとポールのやりとりがちょいちょい笑えて好き ちょっと息抜きみたいにほのぼのするから
あ、でも今回は夢と現の狭間でエドガーに甘えてたことを知った時のすごく可愛かったリディアに、というか二人のやり取りに一番ほのぼのしたかも

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2012年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっと最新刊まで読めた!
前巻から続きが気になって一気読み。

序盤のやばいくらいのロマンチック少女小説的世界から、ふたりのあいだの葛藤をまた丁寧におさらいして、再プロポーズにいろんな意味でうっかりまたぽろっと涙させられ、リディアのかわいさにきゅんとさせられ、
この作者さんほんとに職人技なのにあざとさを感じさせなくてすごい…!
とか邪念を抱いたあとにまさかの大惨事でした。やられた。

あんまりああいうタイプの事件は起こさない作者さんだったので安心しきっていました。やっぱり職人技すぎる。

そしてラストであれ……っていう。また次巻が気になる。
ユリシス嫌いじゃないからどっち側でも復活してくれていいんだけど、こっち側かなー。
やっぱり完結しちゃってから読み始めればよかったな、と後悔。

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2012年09月19日

シリーズ作品レビュー

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