1年の半分は雪に覆われている過酷な辺境の地であるレヴォントレット領の領主、リツハルド・サロネン・レヴォントレットは、嫁探しのために何度も隣国の夜会へ足を運んでいるが、女性からは「辺境の雪男」と呼ばれて嫌がられ、なかなか嫁の来手が見つからない。ある日の夜会で、こちらは「紅蓮の鷲」と呼ばれる、エリート軍人のジークリンデ・フォン・ヴァッティンと目が合い、衝動的に「俺と結婚してください」と話しかける。突然のことにもかかわらず、ジークは別室で話そうと言い、話し合いの結果、2人は1年間“仮の夫婦”として生活してみようということになる…と始まる、優しくて誠実な2人の異文化交流的な日常がコツコツと描かれた作品です。
日常に狩猟があり、獲物を解体して保存したり料理したりしつつ、空いた時間で伝統工芸品を作ったりするような、雪国ならではのスローライフな四季を2人が一緒に過ごしながら徐々に距離が縮まっていく、そんな様子を温かく見守るのが何と言っても楽しい! 本作は同名ラノベのコミカライズ版なのですが、トナカイやオーロラ、美しくて細かい刺繍の入った民族衣装、そしていろいろな料理など、コミカライズならではの見どころがたくさんあり、読んでいてワクワクします。契約夫婦で始まった2人は無事に本物の夫婦になれるのか? 癒しを求めているあなたにおすすめです。
感情タグBEST3
リツがジークとの未来を思い描いているシーンが毎度キュンと来ます。
2巻でジークの軍人時代の同僚登場でどうなるかと思ってたけど、彼のキャラと扱いが軽かったですね笑
ドロドロ一切なし!同僚君のジークへの下りはさっぱり終わりました。
小説でストーリーは分かっていましたが、コミックの方は登場人物の表情がよくわかって、また違った味わいがあってよかったです。
話の筋がわかればどちらか一つでいいと思うのに、両方見たくなりますね〜。
絵と話が合っているので、読みやすいです。ふたりが段々と夫婦としてやっていく気持ちが自然と固まって行く課程が見えて、ウンウンよしよしと思えます。ジークの昔の軍人仲間が遊びに来て、ふたりというよりは村に変化が少し出てきて楽しみです。2巻でリツは可愛いタイプなのが確定しました。
たまたま見つけて読み始めたらすごくおもしろかった!北欧の暮らしについていろいろ調べたり、この本のお陰で毎日楽しく過ごせています。ありがとうリツ、ジーク!
ジークの、さっぱりとした優しさと、さりげない気遣いの出来る気品が、雪の中でさらにキラキラして見えます。それに負けない、リツの人の良さと、純粋さと、逞しさが、魅力的でした。二人の生活を見ていると、スローライフに、憧れてしまいます。
スローライフ
匿名 2023年07月12日
本当のスローライフ。外からの人をなかなか受け入れられないけど、物語の二人にとても癒されます。食事も美味しそうで、なんだか一緒に食べている気がします。二人のことが益々目が離せません❗️
2巻もとても素敵な内容でした。
雪国の狩り暮らしが、とても濃密に丁寧に描いてあって、リアリティを感じました。
原作者さんの世界観や設定が良く出来ているのだと思います。
それを漫画で表現する作者さんも素敵です。
スローライフって、自分たちでできることは何でもするので、結構忙しい。
ただ自分のペースでや...続きを読むりたいことをやるので、誰かにやらされている感は無い。
春の観光シーズンにリツが頑張り過ぎた時、ジークが窘めたシーンがとても好きです。
木工品や革細工や乳搾り等々、描写の丁寧さと細かさに感動しています。
ゆっくりと進む恋のお話。
最初、あまりにもスローすぎと思って敬遠してたけど、割引の時に二巻買ったら、いやいや、深い話で、めっちゃ刺さった。
早く買えばよかった