【感想・ネタバレ】七つの魔剣が支配するIIIのレビュー

あらすじ

オフィーリアが魔に呑まれ、ピートがその使い魔に攫われた。キンバリーの地下迷宮に消えた生徒数の多さに、学園内は厳戒態勢が敷かれる。学生統括のゴッドフレイをはじめ、上級生らが奪還に向かうも救出活動は難航していた。
迷宮の深みに潜む魔女を相手に、自分たちに何が出来るのか? 苦悩するオリバーらに、ある人物が取引を持ちかける。それは彼らにとっての光明か、それとも破滅への誘惑か。
目指す場所は地下迷宮の更にその奥。想像を超えた環境と罠、恐るべき合成獣たちが行く手を阻む。果たして彼らはサルヴァドーリの工房にたどり付き、友人を取り返すことができるのか──。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

魔に呑まれるオフィーリアからピート奪還編。

ミリガン先輩に連れられて、修行しながら1〜3層へ。
ただオリバー、ナナオ、シェラばかりで、カティとガイが可哀想な気が。ガイはタネばっかり褒められてるけど。
狼男さんは大丈夫だったんかねえ。

オフィーリアとカルロスの結末はなかなか感動的だった。
もはやアルヴィンとカルロス以外行く意味あったのだろうかと感じてしまうけど、、、そういうことじゃないのよね。

ということで1年生も終わるようで、次回から2年生編。

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2025年08月20日

購入済み

ハリポタでは、ないだと

ガイコツの合戦、チェスだー言い始めた時には、ああやってもうたな。って思ったけど、今回はハリポタ感を覆すアツさがあったよ。
うん、いい作品だった。

#アツい

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2023年07月27日

Posted by ブクログ

再読です。二人の運命に涙が出ました。運命が決まっているとしたら、それまでどう生きるかは自分で選択できる。そんなメッセージを受け取りました。魔法もののテーマの一つに”運命”が挙がりますが、なんとなくわかってきました。魔法ものの物語がもっと楽しめそうです。

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2025年04月25日

koa

購入済み

現在と過去が錯綜

いつもより回想シーンが多めで若干混乱しましたが面白かったです。
今回はコミカルな部分が少なく、オフィーリアの生い立ちや種としての在り方に考えさせられました。

ミリガン先輩の活躍がとても良かったです。

#ドキドキハラハラ #シュール #ダーク

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2023年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前巻最後から続く囚われたピートを助けにいくお話。
でも物語の主役はオリバー達よりもさながらオフィーリア編とも言うべき彼女とカルロスやゴッドフレイたち上級生だ。
魔境と言われるキンバリーが如何に危険なところで魔術師たちがどのような過酷な境遇にあるのか、それは想像を超えている。
まだ一年生のオリバーやナナオの今後を思うとき、この巻の出来事は将来への不安を感じずにはいられない。
二人の結末がオフィーリアたちの結末に重ならないように、願わくば、彼らがさらに強く成長し、どんなこんなんにも立ち向かっていけることを祈りたい。
そんな気分だ。

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2021年12月12日

Posted by ブクログ

主人公と敵対している人達をただ意味もなく悪役にしないで主人公と共闘したり逆に悪役のままでも感情移入ができるようにするなど敵キャラクターが今回とても魅力的に見えて良かった。

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2021年02月20日

Posted by ブクログ

ごめんね。約束したのに、笑顔にしてあげられなくて(p.269)
〔内容〕魔に呑まれたオフィーリア、彼女に囚われたピートの救出を上級生だけには任せておけないと考えたオリバーたちも、なぜか指導してくれるミリガン先輩とともに迷宮に突入/かつてはカルロスやゴッドフレイの仲間だったオフィーリア。
〔感想〕オフィーリア編の結末はちょっと予想外ではあった。

■簡単な単語集

【亜人種】たくさん種類はあるが人権を認められているのはエルフ、ドワーフ、ケンタウロスの三種のみ。ケンタウロスも最近までは食用に供されていたそうだ。
【アルヴィン・ゴッドフレイ】オリバーたちが新入生の時点で学生統括。通称「煉獄」。
【アンドリューズ】リチャード・アンドリューズ。オリバーたちと同期の男子生徒。ナナオやオリバーのことを不快に思っているらしい。マクファーレンと同格の名門。能力は高い。ある事件の後、妙な劣等感みたいなのが抜けストイックなタイプになった。
【無垢の純白/イノセントカラー】稀有な才能の体質。魔力を込めると一時的に髪が白くなる。
【ウィットロウ】カルロス=ウィットロウ。オリバーたちが新入生の時、五年の監督生。おネエ言葉だが男のようだ。
【ウィロック】→フェイ=ウィロック
【東方/エイジア】ナナオの出身地。距離が離れすぎていて謎が多い。魔法未開地域らしい。
【エスメラルダ】キンバリー魔法学校の学園長。通称「キンバリーの魔女」として国境を越えた知名度。
【エンリコ=フォルギエーリ】魔道築学の理に遊ぶ狂老。魔道工学を教える。いつもハイテンションでキャハハハと嗤う爺さん。
【オフィーリア=サルバドーリ】迷宮化した学園では遭いたくない名前。四年生。どうやらサキュバスの血族らしい。子宮でキメラを作ることができる。かつてカルロスやゴッドフレイとともに自警団のメンバーだった。
【オリバー=ホーン】主人公。仲良し六人組の一人。愛称は「ノル」らしい。魔法のアレンジや応用はわりと得意だと自分では思っている。戦闘能力も高いが玄人好みする戦い方で華がない。魔法や魔法界についての知識も多い。ただ、常識人すぎる。魔法コメディ好きでもしかしからお笑い芸人になりたいのかもしれないがクソ真面目で台本通りの演技をそつなくこなすことしかできないのでいまいち笑いを取れない。シェラだけは評価してくれている。器用貧乏タイプでは世話焼きの貧乏くじ体質。でも主人公だけに、なにか秘めたものがありそう。《この世界に生きる限り、優しさには常に逆風が吹く。それは本質的に自分の利益を手放す行いだからだ。》p.136。
【ガーランド】ルーサー=ガーランド。魔法剣の教諭。気さくなタイプ。魔法界でも一流の剣士。ナナオですら足元にも及ばない。
【ガイ=グリーンウッド】オリバーと同期の生徒。仲良し六人組の一人。長身。魔法農家出身。
【カティ=アールト】オリバーと同期の生徒。仲良し六人組の一人。ふわふわ巻き毛の少女。連合(ユニオン)北方の湖水国(ファーンランド)からの留学生。魔法生物含む動物全般好き。ある出来事の後、オリバーにちょっと好意を抱いたようだ。感情のままに突進する、ある意味仲間たちの推進剤という面もある。
【ガルダ】象国の高地に棲む人身鳥頭鳥の巨大な魔獣。強力な脚力。風の精霊をまとっている。
【カルロス・ウィットロウ】→ウィットロウ
【キンバリー魔法学校】大英魔法国(イエルグランド)にある。七年制。新入生のうち卒業できるのは八割。残りの二割は死ぬ。魔道の研究とはそういうものらしい。建築は不可思議で日々部屋が増減したり全く新しい部屋が見つかったりしており、その研究だけのための学問すらある。
【グウィン=シャーウッド】オリバーの従兄。シャノンの兄? キンバリーの上級生。赤銅色の髪をした大柄で朴訥そうな青年。コントラバスの名手。
【クロックノック/時騙し】下等な妖精のひとつ。時計の針を勝手に動かす。キンバリーの学生寮によく涌く。
【ケビン=ウォーカー】「生還者/サバイバー」の異名を持つ生徒。迷宮の深層で行方不明になり半年、葬儀まで出したのにその後生還してきた。実質七年生だがその年留年したのでオリバーたちが出会ったとき六年生。「迷宮美食倶楽部」を主宰している。
【コーンウォリス】ステイシー=コーンウォリス。シェラの親戚。折り合いはあまり良くないらしい。
【ゴッドフレイ】→アルヴィン=ゴッドフレイ
【コボルド】犬の頭を持つ亜人。個々は弱いが集団で戦うことが多いので脅威はある。人類を最も多く殺している魔獣ではある。
【サイラス=リヴァーモア】→リヴァーモア
【無貌の古人/ザッハーク】一つ目の蛇頭を両肩から生やしている。
【シェラ】ミシェーラ=マクファーレン。オリバーと同期の生徒。仲良し六人組の一人。褐色の肌に縦ロールは名門マクファーレンの証。リーダータイプ。オリバー同様魔法コメディ好き、いや、ヲタクといっていい。オリバーの能力の高さを見抜いており高く評価している。
【シャノン=シャーウッド】オリバーの従姉。グウィンの妹? キンバリーの上級生。薄い金髪。単語を途切れ途切れにしゃべる癖がある。ふわふわ系っぽい。
【ジョゼフ=オルブライト】同期の生徒。武闘派で知られるオルブライト家の一員。同学年最強と目されている。
【スティングビー/貫き蜂】迷宮にいる巨大な蜂。集団で襲ってくる。
【聖光教団】魔人たちと敵対しているようだ。
【性別に関わる魔法体質】それを持つ学生たちの集まりがある。カルロス=ウィットロウが主催しているようだ。
【セオドール=マクファーレン】シェラの父。やはり縦ロール。キンバリーの臨時講師。通りがかりにナナオをスカウトした。魔人たちの仲間ではないが現在のところ大々的に敵対もしていないようだ。いつも逆さにぶら下がっている。声優を当てるなら子安武人さんしかいない!!
【先輩】多くは変人で、化け物じみた人も多いが、一方でけっこうよき先輩でもあったりもする。
【大暦一五二五年四月八日】なにかあったらしい。ダリウスもかかわっているようだ。
【ダスティン=ヘッジス】箒術を教えている教師。
【ダリウス=グレンヴィル】驕慢の錬金術師。キンバリーの教師。痛みをもって教育するという考え方で平気で生徒に激痛魔法を使う冷酷な教師(かどうかはまだ不明)。生徒を見下しているような話し方をするし優秀な生徒を助手に勧誘し飼い殺しにするなど、生徒の間ではあまり評判は芳しくない。
【ティム=リントン】オフィーリアと同期の生徒。線が細い。ゴッドフレイとともに自警団のメンバー。毒使い。
【デメトリオ=アリステイディス】知を超えた無知の哲人。
【トゥリオ=ロッシ】同期の生徒。靴国(ユタリ)訛りがある(こちらの世界の関西弁に近い)。
【トロール】人型の魔獣(亜人種)。巨大な身体と怪力、その上に人間の七歳児くらいの知能を持っている。魔獣扱いされているが大賢者ロッド=ファーカーの研究によれば人類とトロールなどの亜人種は元を正せば同一の種だったそうだ。人類を二番目に多く殺した魔獣でもある(多分に人間のせいではある)。
【ナナオ=ヒビヤ/響谷菜々緒】オリバーと同期の生徒。仲良し六人組の一人。東方の少女。巫女服。裸身には無数の戦傷がある。魔法のないエリアから来たので魔法の使い方を知らない。オリバーと模擬戦闘始めたとき、運命の人だと感じた。
【ノル】→オリバー
【二角霊馬/バイコーン】白い毛並み。二本の角に氷雪の精霊を宿している。
【パトロ】カティの家のトロール。子守もできるくらいおだやか。
【バネッサ=オールディス】魔法生態系の君臨者。キンバリーの教諭。ラフな感じの女性。「資源としての魔法生物」を扱う。
【バルディア=ムウェジカミィリ】遍く生命を嗤う呪者。
【ピート=レストン】オリバーと同期で寮も同室になった生徒。仲良し六人組の一人。銀髪眼鏡。両親は二人とも非魔法族。あるとき肉体に異変が発生し「両極往来者/リバーシ」だとわかる。稀有な体質だが魔法使いにとっては大きなメリットになり得る。
【飛燕】田村伊歩の愛機。F-4の通称。かつての日本陸軍の液冷戦闘機、遅れて来た高性能戦闘機の名前を受け継いだ。
【フェイ=ウィロック】コーンウォリスの従者。冷静。人狼。
【復讐】第一巻の最初で殺されたのがオリバーの母なのか? 彼女の箒はナナオの愛馬となった。
【フランシス=ギルクリスト】千年を生きる至高の魔女。呪文学の教諭。魔法剣には否定的。それだけの能力を持つ。
【ヘッジズ】教師。鳥葬希望。
【箒】空を飛ぶために使う。箒の形はしているがれっきとした魔法生物であり本当の箒とは違う。というより元々はこの生物の死骸を拾って掃除に使ったのが箒の始まりであり魔法生物の箒のほうが先に存在していた。
【小鬼/ボギー】亜人。悪知恵を働かせて人を罠に嵌める。
【憤竜/ニーズヘッグ】赤熱した鱗で全身を覆う。
【魔剣】一足一杖の間合い内で繰り出されたら必ず相手を斬り伏せる魔法剣の術理。実在を疑われてもいるが現在六つあるとされここ二百年増えも減りもしていない。誰が使い手なのか、どのような術理なのかは不明。作品中で示されたのは、第四魔剣「奈落を渡る糸」望む未来をマーキングしその引力によって自身を押し流す。第七魔剣、名前はまだない。第四の魔剣は原因と結果の因果関係を逆にしたというより無視したものであり、第七の魔剣は距離を無視したものであると言えそうなので、ちょっと量子力学的でもありそう。出てきそうな魔剣としては発動した瞬間に二分の一の確率で相手が死ぬ魔剣とか、同時に複数の自分が相手を攻撃する魔剣とか、剣と相手の身体を重ね合わせるような魔剣とか、魔剣を無効にする魔剣、杖や槍や弓などの長い間合いの魔剣などとか想像してみる。
【魔人】キンバリーに巣食う七人の魔人。エスメラルダ、バネッサ、エンリコ、ギルクリスト、ダリウス。とあと二人。
【マックリー】オリバーたちと同期の女子生徒
【魔に呑まれる】ダリウス《全ての魔法使いにとって最大の恐怖だが、同時にもっとも名誉ある死に方でもある。》p.371
【マルコ】カティが救ったトロール。
【ミシェーラ=マクファーレン】→シェラ
【ミシェーラの父】→セオドール
【ミリガン】ヴェラ=ミリガン。オリバーたちが新入生の時、四年生。研究者肌の魔女という雰囲気で片目が髪で隠れている。亜人にも人権をという「人権派」。ちょっと裏がありそうな気もするが。
【ミリハン】ミリガン先輩が、ナナオに切り落とされた左手を魔法生物化したもの。自律行動する。カティに懐いた。
【迷宮】学園付属の地下迷宮。正確には地下というより異界と言うべきもので、森があったり、深層には海もあるらしい。第一層は「静かの迷い路」、第二層は「賑わいの森」。
【リヴァーモア】サイラス=リヴァーモア。迷宮化したキンバリーでは遭いたくない相手。五年生。
【リネット=コーンウォリス】ステイシーの三つ年上の姉。
【レセディ=イングウェ】ゴッドフレイと同期の生徒。ドレッドヘアの鋭い感じ。大陸出身と思われる。ゴッドフレイとともに自警団のメンバー。

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2025年09月28日

購入済み

多彩な戦闘が面白い!

復讐の話は全くなかったが、迷宮での多種多様な戦闘が飽きさせずとても面白かった。敵の弱点を探る戦闘考察力、大軍での采配をとる戦略、自分よりも遥かに強い敵への交渉術。たくさんの戦い方がこの一冊に詰め込まれていてよかった。魔に落ちたサルヴァドーリ。そんな彼女の生い立ちが悲しい。もうどうしようもなかったのだろうか考えてしまう。

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2019年06月23日

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