あらすじ
勉強と鍛錬を重ねて己を高めつつ、時には後輩たちを相手に頼れる先達としての一面も見せ始めるナナオたち。魔法生物学でグリフォンと格闘するカティに、魔道工学にのめり込むピート。ガイは迷宮で『生還者(サバイバー)』から教えを受けていた。
一方で、次の仇討ちの標的をエンリコに定めたオリバーは同志たちと共に戦いの段取りを詰めていく。しかし、迷宮に消えたピートとエンリコを追いかけ、エンリコの研究所にたどり着いたオリバーとナナオは、そこでエンリコの魔道工学の脅威と、『魔法使い』と『異端(グノーシス)』の対立の一端を垣間見ることになり──。
宿敵の一人に必殺を期すオリバーたち。彼らが戦場に選んだ場所とは――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
エンリコじいさん編完結。
さすが2人目のボスだけあって、過去の掘り下げが入りました。
1人目とは違った反応で、少し復讐しづらそうだったけど、3人目以降はどうなることやら。
そしてどっかで仲間達と対立したりするのかなーというフラグを立てていて、先が怖いですね。
次はやたら出てくる魔生物?学の女教師ですかね、、?
ということで、次回も期待。
Posted by ブクログ
【数多の命を火にくべて、罪で汚れた身で復讐した果てに】
新たな魔法生物学と異端に対する知識を吸収するオリバー達は、次なる仇討ちのエンリコとの死闘に身を投じる物語。
異界とは何か、異端が産まれるプロセスを学び、この世界の成り立ちを知るオリバー達。
異端との闘いで、数々の魔法使いは命を散らした。
その無数の命を糧にしてエンリコが産み出した生体ゴーレム。
そんなエンリコの哀しき過去を知ろうが、この復讐の炎は途切れる事は無い。
母の魂を使いようやく仇敵を打ち取った少年は、全てを欺き宿願を果たす中で。
次なる暗闘に身を捧ぐのだ。
2人目への復の
キンバリーの教師の規格外の強さと人格破綻の描写が凄まじいです。
32人で挑んで11人の死亡者が出ましたが、同志の復讐の動機は何なのか気になりました。
オリバーの母クロエの天才ぶりも垣間見ることができました。
Posted by ブクログ
ほぼ一巻丸ごと第二の復讐編。
最初の復讐と違い多人数での総力戦だった。
その戦い云々よりも、オリバーが背負っているもの、復讐のために犠牲にしたもの、受け入れたものが壮絶過ぎて中々苦しい。
このある意味闇の中に居るオリバーと剣花団の仲間たち、とりわけナナオが今後どう関わって行くのか、色んな想像ができてとても興味深い。
ナナオには出来ればオリバーの光となって欲しいけれど、さて…
Posted by ブクログ
エンリコ先生と対決する巻。エンリコ先生の過去と、オリバーの母、クロエの過去が交錯する内容で、昔なにがあったのかや、どうしてオリバーが復讐しているのかが少し明かされる。
まだまだ先は遠く、この復讐の流れにナナオがどう関わっていくのか気になる。話は凄く面白かったが、内容が暗いので星四個。
Posted by ブクログ
オリバーの内面が改めて深く知れた回だったのとあまり好きではなかった先生が今回焦点を当てられていたので敵だが憎めない、好きにもなれないけど嫌いになれないという魅力があるという絶妙さが良かった。
主人公の根底を知る二つ目の復讐
物語は二つ目の復讐へと大きく動き出す。オリバーの根本的な性質をストレートに感じることのできる闘いだった。いつも友人達に気を配る彼は、母親と約束したように心から優しい性質なのだろう。それでも復讐に取り憑かれる程の憎しみがどうして生まれたのかの一片を垣間見る事ができた。こうストレートに描写してくるのは本当に凄い。読んでいて、彼の境遇を悲しく思いながらもその優しさと憎しみがひしひしと伝わってきて、それで周りの仲間も動かされてっていうのがアツい。ちょっでも人に優しくできる っていうのは大切なんだろうな。