【感想・ネタバレ】などらきの首のレビュー

あらすじ

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。貸事務所の問題を解決するために、私は「ヒガマコト」という霊能者に依頼をするが……。比嘉姉妹シリーズ最新作にして初の短編集!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集の中の居酒屋での1幕の話(タイトル覚えられねえ)が好きすぎてそれだけで星5でございます。胸糞悪い男たちの話を論破論破論破!していく女の子……と思いきや…?がスッキリもするし面白すぎるし、琴子さん大好き。ほんと〜にこの話、大好きです。

みはるちゃんの学校のお話も良かったです。呼ばれてしまったのか最後に先生たち死んじゃうのはなんともはや。この学校呪われてるやろ。

表題になっていたなどらきの首も面白かったです!
短編集らしいあれってなんなの〜終わりが良い読後でした。

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2025年09月27日

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ネタバレ

比嘉姉妹シリーズの短編集。「悲鳴」がどうもよくわからず考察を調べてみたらシリーズ2作目のりぃの話らしい。なるほど、学生時代からなんらかの力を持ってたわけか…。
個人的には「ファインダーの向こうに」が好き。優しい話でほっこりする。
「などらきの首」は怪奇現象が実は自然現象でしたよ、っていう推理パートがあってそういう理由がある現象が好きだからすごい面白かったんだけどそれが実は自然現象だけじゃ終わらなくて…っていうのが展開が二転三転していて良かった。あの終わり方、すごく好きです。

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2025年04月18日

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ネタバレ

誰ひとり救われない怪異譚、「などらきの首」。

比嘉姉妹シリーズの第三編。短編集なのだが、表題作よりも「ずうのめ人形」の呪禁の女が出てくる話がめちゃくちゃ良かった。こいつが端から歪んでいたのか、力に気づいて歪んだのか、それが明確になる話だったから、なおさら良かった。

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2024年11月03日

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ネタバレ

比嘉姉妹シリーズ第3弾。メインの比嘉姉妹や、今まで登場したキャラクターたちの過去を描いている短編集。どれも切れ味鋭いものの、ホラーとしてはちょっと物足りない感じ。どちらかというとミステリの味付けが濃いので、それが物足りなさを助長してるのかも。個人的に男尊女卑でガッチガチに固まった男たちを一刀両断する琴子お姉ちゃんが大活躍の話がとてつもなく面白かった。あれ男女関係なく人間として付き合いたくないでしょ。でもぼぎわんほどの衝撃は感じなかったので、星4つで。

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2025年12月04日

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ネタバレ

安定に面白い。
比嘉姉妹の短編集。
ししりばの家でも結構深く触れられるけど
今回も結構理解深まって面白かった。
私は個人的になどらきの首が1番好きだった。
でも全部面白い。けど『居酒屋脳髄談義』って章が難しかった…。でも最後まで読んだら,ふんふん…ってなるけど。
あと,悲鳴のオチが個人的に引っかかった。
今までが,うお!ってなってたから,あれこれだけ?
ってなっちゃった自分が少し惨め…

でも面白かったです!

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編。個々の話の完成度は高く期待を裏切らない。一方やはり澤村さんの長編が読みたいと思ってしまう。

ゴカイノカイ
法人向け不動産の5階の短期解約が続き、真琴が呼ばれる話。生霊的なものになるのかな。

学校は死の匂い
美晴の話。体育館のキャットウォークから飛び降りる霊が何度も目撃される。琴子は放置していたが美晴は解決に動く。最終的に美晴の方が真実に気づいていたが、それにより最後は新たな人死が出てしまう。
組体操って危ないですよね。

居酒屋脳髄談義
タイトルのままかもしれない。亡くなったことに気づかず楽しかった思い出の居酒屋で騒ぎ続ける霊。この霊たちは生前から女性社員への、暴言をする人たちなのが澤村さんらしい。霊達がその社員だと思っていた人は琴子なのか?

悲鳴
自主製作の映画撮影で不可解な怪奇現象が起こり人も死んでしまう。仲間内での推理で1人の仲間のイタズラ、嫌がらせ、と言う冗談が妙にリアルでみんな騙されるがその場で冗談であることがバラされ終わったかと思われたが、後日その推理が実際に当たってしまう。言霊では、と話す人がいる中主人公は冷めてその場をあとにして終わる

ファインダーの向こうに
野崎の仕事でカメラマンが撮った写真が同じ場所の過去の写真となっている現象を記事にするため霊能者として真琴が候補に上がる。野崎と真琴はそこで初めて知り合う。最初は真琴への胡散臭さをあらわにしていた野崎が本物だと直感し最後は距離が近くなっている

などらきの首
高校生の野崎が、友人の遭遇した怪奇現象の謎を解く話。
などらきの首(人間でも動物でもないものの骨)が置いてあるところで、急に首が無くなってしまったが、それは霊や怪物の仕業ではないと主張し、裏付けと現場検証を行う野崎。首がなくなったのは水の道引きのタイミングを利用した友人のいとこの仕業だったが、それをなどらきの前で話したことにより最後はいとこがなどらきに殺されてしまう

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2024年12月20日

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ネタバレ

以下の二話がとくに面白かった

「学校は死の匂い」
美晴ちゃんが出てくる話。よくまとまっててオチもいい。

「などらきの首」
疫病習俗をモチーフにしたホラーが好きなので堪能できた。などらきも造語のよう。濁音の四文字、すっと脳に染みついて離れなくなる感じにすごくリアリティが増す。

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2025年08月26日

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ネタバレ

おっさんサラリーマン幽霊がパワハラしてくる居酒屋の話が面白かった。
サラリーマン幽霊じゃなくて女子高生幽霊だったら、たちまちパワースポットになるに違いない。実に興味深い!

このサラリーマン達はどんな怪異を起こしていたのだろう。パワハラしてくる幽霊って想像しづらいが、上司との飲みぐらい嫌な気持ちにはさせて来そうですね。

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2024年12月13日

ネタバレ 購入済み

続き物、ではなく。

 ああ、なんやかやで、買うてしまいました。
 分かっていたのです、ここしばらく、澤村さんの小説ばかり読んでいるし、『などらきの首』も買ってしまうんだろう、と。いやしかし、早かった、一ヶ月経たないうちに、新書以外を買ってしまった。Booklive!、恐るべし。良いことだけど。
 短編、とあったので、どないなもんかなぁ、と思いながら読み進めたわけですが、少し、違った感じを受けました。
 語り手が変わるとはいえ、ある意味で連作の小説を読み進めていたものですから、そしてまた、背筋がざわざわするような作品を立て続けに読んだものですから、てっきり、同じような感じかと。
 『などらきの首』に関しては、『ぼぎわんが、来る』や『ずうのめ人形』とおんなじ感じを受けましが、ほかの章は、ちょっと。
 前日譚と言いますが、そんな感じの作品たちなのだなぁ、と。
 相変わらず、琴子さんは半端ないなぁ、やっぱいなあすごいなあ、って感じを受けたり、美晴ちゃんは相変わらずツンケンしてるなあ、って思ったり。
 ほかの方々も書いていますが、それぞれが毛並みの違う作品たちです。
 正直なところ、絶対読まなきゃダメ!ってわけではない。
 個人的に、『などらきの首』は好きですが。オカルトライター野崎さんの若かりし頃やら、ラストの展開やら。
 『脳髄談義?』だったかな?が、物凄く不快でした。いやまあ性的な呼称やらなんやらザラザラザラザラ話すのは別にね、うん、わからなくもないんですが、辟易すると言いますか、如何にもな感じを受けたりだとか、うーんっ、なんかなーって感じ。
 『悲鳴』だかがよくわからんなぁ、だったんですが、ほかの方のレビューを見て、あっ、あー、あのリホ? え? まじ? え? ていうかなんでそこにリホ? なんで? え? ってなりました。
 リホの作品を出すなら、戸波さんが活躍する作品をさぁ……(そっち?)
(booklogで書いたわけですが、なぜかそれが反映されていないみたいなので、コピペ)

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2019年02月22日

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