あらすじ
愛媛と東京の会社から内定をもらった入江君。田中さんの提案で、ふたりにとって思い出の場所で今後について話し合うことに。互いに迷いを捨てられない中、入江君が告げた選択肢に田中さんは……。そして一方、幼馴染のたいちゃんに恋する隅さんの前に、意外な人物が現れて……？ 脇役たちの恋物語、大注目の第20巻！
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アルバイトの面接で名前の「のぶこ」を「モブ子」と聞き間違えられても、「たしかにそうかも」と自分で思ってしまうくらい、脇役でいるほうが落ち着く田中信子、大学2年生。その面接で決まったスーパーでのレジ打ちのアルバイトも、1年ほど続けてやっと少しずつ慣れてきたところ。そして、アルバイトを始めたばかりの頃に困っているところを助けてくれた入江君のことをひっそりと心の中だけで好きでいる。そんな田中さんが入江君と距離を縮めていく様子を、アルバイト先のスーパーや田中さんが通う大学などでの生活と一緒に、大きな事件が起こったりはしないけれど、コツコツと描いているのが本作です。
お話の合間にちょいちょい書き込まれている「モブ子の習性」が、いろいろな場面を的確に表現していて、非常に納得させられます。また、ちょっと多めのモノローグが、田中さんと入江君という主人公2人が初恋に翻弄されながらもいろいろと考えたり悩んだりしている心の中を読者に見せてくれて、自分の初恋を思い出す人も多いのではないでしょうか。
個人的には、アルバイト仲間がみんないい人なのがすごく癒されます。特に、入江君に「誰かの事を考えてニヤニヤしちゃったら それが恋だよ」と言ってくれる金子先輩がいい人過ぎて、イケメンポジションなのにいい人で終わっちゃうのかなぁ…とちょっと心配になったりもしますが、そんな風に優しくてにぎやかな周りの人たちと一緒に、田中さんと入江君の恋の行方を見守りたくなる作品です。
感情タグBEST3
がんばれ！
信子とひろきくんは自分の道を諦めない選択をした。良かった！
信子が仕事を辞めて東京に行くのもいいけど。でも可能性があるなら頑張って欲しい～と思ってたので良かった！まだ若いし、そんに早く結論を出す必要はないよね。
隅さんも頑張って欲しい～！
たいちゃん、気持ちがはっきりしてないのかな。気持ちが固まってるなら、態度で示して欲しいな！
モヤモヤ…
今までで一番モヤモヤする巻でした…。
信子ちゃんとひろきくん。まだまだ若いし2人共が納得しているなら結婚が2年くらい延長になるのも問題ないと思うのですが、まだ遠距離続くのかぁ。個人的に遠距離のお話があまり好きでじゃないのでようやく終わると思ったらまだ…というガッカリさ。
そして明日香ちゃんとたいちゃん。なんだ、あの元カノのマウンティング…。そして信子ちゃんたちにもあんな言い方。この人とよりを戻すのだけはやめて欲しいな。。。
あまりにモヤモヤすることばかりだったから、次巻が出てからまとめて読めばよかったな、と少し後悔です涙
別れても…
いつか聴いていた歌謡曲の一節。別れても好きな人…。なんだかな。懐かしいだけなら、思い出は美しい。で、終わるけれど。田中さんの職場の同期のみなさんは、それぞれ悩みを抱えているようで…。田中さんと入江君は将来に向けての話し合いかぁ。遠距離でつらかったこともあったけれど、お互いの想いを深めることもできたからよかったですね。今後も楽しみにしています。
