あらすじ
あの2人に衝撃の展開が……? 笑えて泣ける時代小説、ここにあり! 江戸は本所にある貧乏長屋には、万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦や後家のお染、浪人の島田鉄斎ら個性豊かな面々が住んでいて……。万造の喧嘩友達である栄太郎の“婚活”を描く「とりもち」や、江戸の“スキャンダル”を面白おかしく書き立てる読売をめぐる騒動「よみうり」、そして初めて明かされる松吉の過去に迫った「ゆうぐれ」など、笑いと感動の傑作四篇を収録。
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Posted by ブクログ
畠山健二さん、お疲れ様でした。とりもち、よみうり、おいらく、ゆうぐれ の4話の筋書き、これだけの筋書きを作るには、相当の「ひねり」が必要だったと思います! お陰様で一気読み、涙と笑いに包まれました。4話ともに素晴らしいですが、特に、とりもちとゆうぐれが白眉です。今回は酒場三祐のお栄が頑張りました。万造とお満、松吉とお栄、そしてお律さん、おけら長屋、益々賑やかになりますね。そうそう、お殿様もそろそろ登場の頃でしょうか。
畠山健二「本所おけら長屋(十三)」、2019.8発行、4話、再読。万造の喧嘩相手、栄太郎とお夕・朝太母子の仲をとりもったのはとりもち屋お圭ではなく、子供の朝太、否、朝太に知恵をつけた万造「とりもち」。読売の春助と伊与吉の仲をとりなす鉄斎たち。お栄の気配りがあたたかい「よみうり」。松吉の父が死に、郷里・実家で、強欲な松吉の姉二人に対するお栄の啖呵に大拍手。松吉とお栄のこれからに幸あれ「ゆうぐれ」。
万松がいるから、それに松五郎が乗っかかれるし、大家は怒れる。そしてお染や鉄斎が丸く収めることができる。万造にはお満が、松吉にはお栄がついている(^-^) 畠山健二「本所おけら長屋(十三)」、2019.8発行、再読。「とりもち」と「ゆうぐれ」、最高です。