あらすじ
笑いと涙と人情の人気シリーズ第十二弾! お江戸は本所亀沢町にある貧乏長屋。万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦や後家のお染、浪人の島田鉄斎ら個性的な面々が住んでいる。そんな「おけら長屋」では、今日も笑いと涙の“珍”騒動が巻き起こって……。江戸への出稼ぎ中に行方不明になった夫を、妻と娘が探しにくる感涙必至の「おまもり」や、間抜けな泥棒がおけら長屋に忍び込もうとするも思わぬ展開に巻き込まれる「しにがみ」、江戸にラクダが見世物としてくることになり、万造、松吉が一攫千金を企む「ふうぶん」、黒石藩の家老・工藤惣二郎の年の離れた妹が、鉄斎門下の武士に試合を申し込む「せいがん」といった、笑いあり涙ありの傑作四篇を収録。
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Posted by ブクログ
読み終えたら直ちに次巻が読みたくなる・・・、畠山健二さんの「本所おけら長屋(十二)」(2019.2)、今回も泣きと笑いの二重奏、しにがみ、ふうぶん、せいがん、おまもりの4話です。「しにがみ」はお咲、お奈津、お里、お染の長屋女性陣が大活躍、「ふうぶん」はちょっと箸休めかw、「せいがん」で私の大好きな黒石藩主、高宗(黒田三十郎)が登場、この殿様最高です。江戸家老工藤惣二郎の妹扶美もいい役どころでした。「おまもり」、八五郎とお里の娘お糸を中心にオールキャストの物語、著者に何度も泣かされてしまいました(^-^)
畠山健二「本所おけら長屋(十二)」、2019.2発行、再読。しにがみ、ふうぶん、せいがん、おまもりの4話。能書き、前置きが大嫌いなお咲、酒好きだが酒に弱く三合飲んだ後のことは全く覚えていないお里ら女性陣が活躍する痛快な話「死神」。工藤惣二郎の妹芙美にやり込められる高宗(黒田三十郎)、笑いたっぷりの「正眼・青眼」。「一度請け負ったものを放り投げることはできない江戸っ子の意地」を見せたおけら長屋の面々。涙、涙の「御守」。「おまもり」はシリーズ全体で一番好きかも(^-^)
畠山健二「本所おけら長屋」シリーズ(十二)、2019.2発行、再読、☆5つ。「死神」では、おけら長屋の女性陣が奮闘、男性陣の力は借りるも。「正眼・青眼」では、江戸家老工藤惣二郎の妹芙美が大活躍、藩主高宗もたじたじ(^-^) 「御守」は、泣き笑いの極致、ここに至れり!