【感想・ネタバレ】本所おけら長屋(五)のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年07月04日

シリーズ第5弾。
さすがはお節介と人情で知られたおけら長屋。
とうとう幽霊にまでお節介をやくなんて。
幽霊の話しに耳を傾け、なんとか成仏させたいと策を練る。
そろそろ成仏しな、と励ましながら幽霊に酒を次ぐ。
やっぱりいいな、おけら長屋。

そして今までで一番泣けたのは『わけあり』。
金貸しのお熊ばあ...続きを読むさんが幼い頃から心の中にずっと抱えていた重い荷物。
最後に取り出すことができて本当に良かった。
人と人が繋がっていって、互いを思い合って生きていくことの大切さをお熊ばあさんから教わった。
やっぱりお熊ばあさんが大好きだ…もう最後は号泣。
「このおけら長屋で暮らしている人たちを見てみろ。貧乏人ばっかりだ。着物は継ぎ接ぎだらけで、店賃は溜め放題、家の中にゃなんにもありゃしねえ。だけど、泣いて笑って、助け合って楽しく暮らしているじゃねえか。おれは幸せだぜ。このおけら長屋に越してきて、それがわかったんだ」
喜四郎の男の覚悟にも泣けた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月20日

王道の人情噺シリーズ。十分に期待に添ってくれる5作目

…ん?ちょっと雰囲気変えてきたのか?今回は(良い意味で)あっけらかんとした終わり方の話だけではなく、含みを持たせた話もありーの、悲しい別れもありーの。

(ネタバレ)
お熊ばあさんは、シリーズを支える名脇役になると思ったのだけどなぁ~

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Posted by ブクログ 2017年12月26日

 普通、シリーズものは順番に予約して読んでいきますが、「本所おけら長屋」は第1巻がとても面白く、予約が早い順に読んでいます(^-^) 第5巻(2015.9)も面白かったです。ねのこく、そめさし、はるこい、まさゆめ、わけあり の5話。「はるこい」と「わけあり」、特に秀逸でした(^-^)
 畠山健二さん...続きを読む「本所おけら長屋(五)」、2015.9発行、再読、何度読んでも新鮮で新たな感動を覚えます。ねのこく、そめさし、はるこい、まさゆめ、わけあり の5話。「そめさし」は、お染の「何とかしようじゃないか」の心意気や良し。「はるこい」は黒石藩主高宗の「藩政」への謙虚な姿勢に拍手。「わけあり」は、お奈津の若き日の苦労、理解する夫の喜四郎、お夏の姉と子供たちへの長屋のみんなのサポート、読み応えがあります。話が深いです。それにしても、お熊ばあさんがカッコよかったですw。
 黒石藩の真面目侍、尾形清八郎24歳は、御目付として江戸勤務に。万松、松吉と居酒屋で出会い、無理やり吉原に行くことに。そこで会ったのは郷里黒石で幼馴染みのお葉(美里)。藩主高宗に江戸事情の報告を。「政(まつりごと)とはいったいだれのために為されるものなのでしょう」。高宗は黒田三十郎として美里(お葉)のところに。苦しみながらも懸命に生きる黒石藩の民の実情に触れた藩主はどうでるのか! 畠山健二「本所おけら長屋(五)」、2015.9発行、再読。

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Posted by ブクログ 2022年08月22日

読んでいると、幽霊の存在を思わず信じてしまいそうな「ねのこく」、結末がそれでいいのかびみょーな気もする「そめさし」、その後の殿様が知りたくなる「はるこい」、富くじあるあるな「まさゆめ」、そして切なすぎる「わけあり」。
お熊ばあさんの冥福を、思わず祈ってしまった。

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