【感想・ネタバレ】茉莉花官吏伝 十八 青龍の睛を点ずるのレビュー

あらすじ

采青国での『人捜し』が解決したのも束の間、青の皇帝のお気に入りである哲徳道士が黒槐国と繋がっていることに気付いた茉莉花。
このままでは采青国が乗っ取られるかもしれない――。
茉莉花は離れた場所にいる珀陽の次の一手を読み取ろうと、珀陽の再現に挑む!
一方の天河と蒼天は武術大会の追加出場枠を得るため、一射勝負へ加わることになり……!?

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中華風の架空の世界が舞台。
自称「ちょっと物覚えがいい」後宮女官の茉莉花が、皇帝の珀陽にその才能を見いだされ、官吏として成長していくお話です。

この茉莉花の「ちょっと物覚えがいい」というのは、「一度見たものは忘れない」というすごい能力なのですが、そこで簡単に「天才のサクセスストーリー」へとは繋がらないのがこのお話の面白いところ。

珀陽からは理不尽とも思える難題を与えられ、若い女だからと周囲から舐められるのは普通で、うまくいかないことの方が多いかもしれません。

しかし、だからこそ、そんな逆境の中で徐々に才能を開花させ、最終的には周囲が期待した以上の功績をあげていくところは毎回、痛快ですっきりします。

また、皇帝としては完璧な珀陽が、茉莉花と二人きりの時には素の顔を見せたり、茉莉花もそんな「特別扱い」にドキドキしたりと、この二人の恋の行方も見どころです。

※同著者の『十三歳の誕生日、皇后になりました。』シリーズは本作のスピンオフ作品となります。

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eao

ネタバレ 購入済み

今回も白楼国のためヒロインの作戦が冴え渡る。
自分を囮にして黒槐国の手先を罠に嵌めてしまうとは流石。
黒槐国による采青国の取り込み、乗っ取りを華麗に阻止。
白楼国のためにもなったし、采青国に恩も売れたし、万事解決。
主のいないところでその意を汲んで動くという高度なミッションをクリア。
采青国の皇弟のキャラがほのぼのして癒されました。

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2025年10月21日

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