あらすじ
破竹の勢いで手柄を立てる茉莉花が、嫉妬という名の“やっかいごと”に巻き込まれないよう珀陽が次に出した課題は――山に囲まれたバシュルク国への潜入捜査!!
その首都は難攻不落な要塞都市として知られており、どんな間諜でも手に入れられなかった機密情報を掴むという任務を与えられた茉莉花は、傭兵学校に生徒として潜り込むことになるが!?
中華風の架空の世界が舞台。
自称「ちょっと物覚えがいい」後宮女官の茉莉花が、皇帝の珀陽にその才能を見いだされ、官吏として成長していくお話です。
この茉莉花の「ちょっと物覚えがいい」というのは、「一度見たものは忘れない」というすごい能力なのですが、そこで簡単に「天才のサクセスストーリー」へとは繋がらないのがこのお話の面白いところ。
珀陽からは理不尽とも思える難題を与えられ、若い女だからと周囲から舐められるのは普通で、うまくいかないことの方が多いかもしれません。
しかし、だからこそ、そんな逆境の中で徐々に才能を開花させ、最終的には周囲が期待した以上の功績をあげていくところは毎回、痛快ですっきりします。
また、皇帝としては完璧な珀陽が、茉莉花と二人きりの時には素の顔を見せたり、茉莉花もそんな「特別扱い」にドキドキしたりと、この二人の恋の行方も見どころです。
※同著者の『十三歳の誕生日、皇后になりました。』シリーズは本作のスピンオフ作品となります。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
バシュルク?知らねー、えぇ、そんなわけわからん仕事しないでぇと思ってたのにあれよあれよと引き込まれてまたまた楽しく読み終えました。
茉莉花の名前で契約したシーン、読み直してやっと理解できた。
学校生活の時に、寒い!早く帰ろ、、っていうところほんと茉莉花〜〜
ガツガツしてない普通な女の子の感覚持ちなところがほんと好き。
Posted by ブクログ
他国にスパイとして乗り込むと言う新展開のバシュルク国編。
前半はあまり起伏もなく、わりと淡々とした学園生活だったのだけど、後半、他国が攻めて来る危機にあって、いよいよ茉莉花の本領発揮という感じで面白くなってきたところで、次巻に続くだった。
いや、それにしても何だかどんどん茉莉花が悪い人間になって行くような気がする笑
彼女が自分の思い通りに他人を動かすスキルを身に付けたら、ある意味無敵だよなあ。
このあと、きっとバシュルク国の中枢とかにも入っていくんじゃないかと思うので続きが楽しみ。
まずは傭兵主になった茉莉花の活躍を期待したい。