あらすじ
最期まで俺は人間だっただろうか?
人が異形の獣と化す病、害獣病が蔓延する世界。
ノピン大統領・ツユボネがソウに語った、
アキミアとツユボネとの因縁、血塗られた
一族の過去。記憶。罪ーーー
囚われたソウを奪還すべく、大統領の元へ
かけつけたアキミア。しかし激しい抵抗に遭い、
満身創痍のまま森へと逃げ込むことに。
救助も望めない極限状況で、アキミアはソウに
すべての思いを伝えたーー
感情タグBEST3
忘れられない物語
静かなるハピエン。
最後まで深みのあるお話でした。
シュンカさん達がここで出てくるとは!
彼らが主人公たちの思い出とともにこの先も悠久の刻を生きていってくれるのでしょう。
グロくダークなテーマにもかかわらず、重い気分にならずに済んだのは、どの登場人物も内面的な強さがあり、救いがあり、ある意味勧善懲悪的な部分があったからだと思いました。
少し改名されて次作を発表されていますが、そちらもオススメです!
おすすめです!
最初の方、ツキヒコがちょっと気持ち悪い人に思えて引いてしまいましたが、そこでやめなくて良かった!それを乗り越えた先に、心に残る物語が待っていました。
ツキヒコとソウの対比がとても良いです。全然違うけど、だからこそ、お互いを必要としたのだと思います。最初、ツキヒコは自分を殺してくれる美しい人を求め、ソウは自分の言うことをなんでも聞く悪魔を求めただけだったのに。。。最後、泣けました。
また、悪役のツユボネもとても印象的でした。目的のためなら手段を選ばず、どんな残虐なことをしても平然としているような人物ですが、ツユボネの台詞には、心に刺さるものが多かったです。なかでも、6巻収録の第五十二話「正義感と嫌悪感」でツユボネの話す「良い人とは」には凄く納得してしまいました。同じく悪役で、本能で生きるラビンナックもとても怖くて魅力的でした。この二人はネーミングも面白くて、「ツユボネ=露骨」、「ラビンナック=cannibal(人食い)を逆読み」、であることを知った時は驚きました。
あと、全編とおして、ツユボネの飼っている猫が本当に可愛い!
ダークな感じではあるが、それぞれのキャラに面白い面もあり抜け感があって、暗くなり過ぎずに読めた。
世界観や設定も良かった。
なんだかんだ、ハッピーエンドな終わりだと私は捉えました。
Posted by ブクログ
7巻最後のユメカミさんも、今巻のカナメさんも、自分の意志で背信することを決めているのは格好いいなと思う。大統領、裏切られてばかりだね。ピザまんちゃんも出ていってしまって…。
69話扉絵が可愛いだけじゃなくて状況説明も兼ねてて面白い。ゾネさんが地味に好き。生き残ってくれて良かった。ウェーヌさんも順調そうで何より。
最終話で1番最初と同じ構図の「かわいい人」に戻ってきたのがとても良い。60年添い遂げたんだ…。
Posted by ブクログ
2人の大統領にイライラしてたので、この巻読んでスッキリしました!!
嘘を教えられ、それを信じて生きてきたアキミヤはかわいそうだったし、「大統領からの逃亡途中で毒を盛られて死んでしまった」と思ったけれど…
ちょっと長生きできたっていうのが、最後のホシの言葉とシワのできた顔でわかりました。
これが彼らにとって良かったのがどうかはさておき。
面白かったー!!
名作認定
このマンガは後半になるほど表現力が増し、感情の複雑さが芸術の域に達して最後がまた素晴らしかった。被り物した人をあれほどの感情的に表現できるなんてすごい。力の強さと精神の強さが折り重なる最終巻。
感情を愛おしく、狂おしく、逞しく、繊細に描いた名作。
ラスト
面白かった、、、歪みがよく表現されてるマンガとはこういうマンガだと思う。だけど、僕は頭が悪いんだ。ラストの意味がどっちかわからない。読み返す必要あり。
名前...
猫の被り物とか角とかの特徴的なビジュアルのおかげで、
人物の区別も付きやすいから混乱しないで最後まで楽しめた。
名前だけは...色々混乱させられました。
最後数ページはチョー駆け足な感じで息切れしたのかな?だったけど。
最後さえ、もう少し想像が広がるように工夫してくれたら最高だったかな。
ヒヤヒヤしました
この終わり方好きです。
結局は政治的な利権とかお金とか責任とか義務とか取っ払われた終焉。
人間って本能で生きてなんぼなんだと思いました。人間も動物だし、だから亜獣譚なのよね〜
風呂敷畳んでくれました。
一瞬、2人の子供も見てみたかったなぁ。
なんて思うけど、ホントは描いてないだけでいるのかもしれないし…
そんな風に思わせてくれる作者さん、好きです。
次の作品も楽しみにしています。