あらすじ
人が異形の獣と化す病、害獣病が蔓延する世界。
先天的に害獣病に耐性を持つ人間、通称『ヴィエドゴニャ』であり
害獣に惹かれる少年兵ホシ・チルは、自身の秘密を知る鬼畜上司を
森に誘い出し害獣と共に葬ろうとするが失敗、返り討ちにあってしまう。
全てを諦め、腹を空かす害獣に身を委ねたチルだったが――
一方チルの姉ホシ・ソウから「弟を助けて」と懇願されたアキミアは、
その約束を果たすべく動き始める。
感情タグBEST3
其々の想い苦悩と陰謀が絡み合う
アキミアの子供の頃からの屈折した罪悪感と贖罪の狂気、ソウへの想い。
騙され害獣病をうつされたのに、ソウのアキミアへの恋....
ハラセの陰謀と絶えることないチルへの凌辱.....アキミアによる救出とソウとの関係に気付いたチルの憤慨と苦悶.....
エンリとの感動の和解。害獣との脱出計画。少しずつ謎が解け事態が進んで行きます‼
もう病みつきです‼‼
Posted by ブクログ
回収された弟君、辛い。病んでる…。
そうさんが好き。すごく共感できる。
あきみあと微妙に絶妙にすれ違ってる相思相愛なのがたまらなく好き。愛だの性だのの感情にフタをしてるところとか、本当は言って欲しかった言葉とか、「わかる、わかるよー」って思う。
Posted by ブクログ
チルの友人であり駆除隊二等兵のエンリ。ニンダがエンリに言う
「嫌いな人と嫌い合うのは両想いの次に上等なんだよ 嫌いな人に好かれるのは嫌だし 好きな人に嫌われるのは一番嫌でしょ?」
言葉がこの作品の真理を突いている。
ヴィエゴドニャは生きている間は人なんだから、保護されてしかるべきと言うニンダの考え方。チルが親友だから、そう言う考えに至ったエンリ。
害獣は元は人間で、それでも人間の世界から見ると害虫と同じく駆除対象で、誰しもが害獣になってしまう可能性もあり、そう言う「元は人間なのに殺せない」ではない視点から描かれていて面白い!!キャリアは死ななきゃ発症しないので命に担保が付いているんだが、それさえもが搾取の動機になっている…