【感想・ネタバレ】亜獣譚 5のレビュー

江野スミ

オレの中にいる、名前のつかない怪物

人が異形の獣と化す病、害獣病が蔓延する世界。


人口のほぼすべてをアンドロイドが占める国エ・ドゥル・ララルトゥ・ルに連行された害獣駆除兵のアキミアは、かつての恩人であるシュンカとの再会を果たした。


思い起こされる、暗く苦しかった幼少時代。
シュンカに対して芽生えた恋心。
そして――シュンカの死の瞬間。


この奇跡的な邂逅に、アキミアは決断した。
恋人のソウを裏切るような、決断を――


アキミアの過去へと迫る、新展開の第5巻。

[ブクログ · ★★★★★]

あきみあの過去。
背景が素晴らしい。設定が緻密。
償い方が切ない。
バットエンドを見せられたような衝撃。
そうさんとあきみあの歪な関係。
それでも二人が好き。

[ゆうこ · ★★★★★]

アキミアの過去と闇解決プラン

アキミヤの悲惨な生立ちと生活も心も不浄な叔父夫婦。幼少時代にシュンカとの出会いで芽生える恋心。両親との面会で知る自分の恐ろしい宿命．．．．
叔父の狂気とアキミヤの心の深い闇．．．．あまりにも悲痛さに胸が締め付けられます。
アンドロイドのアイネの画策による、ちょっと調子が良い解決プランで溶かされていく屈折したアキミヤの心の闇。
急に誠実な償いを考える変貌 ‼　江野先生お得意のラビンナックのカニバリズム。ますます夢中になります‼

＃泣ける ＃切ない ＃ドキドキハラハラ