あらすじ
屋形で紡がれる、唯一無二の姉妹愛――――
京都のど真ん中、花街にある屋形でまかないさんとして暮らす少女キヨを主人公に、華やかな花街の舞台裏、普通の日のごはんを通して、温かな人間模様が描かれるお台所物語。
初春の気配が漂う頃、「春のをどり」に向けて花街は動き出します。
お正月を青森で過ごした3人それぞれに京都での日々が戻ってきました。
そして、つる駒には未来へ向けたある選択が迫ります。
「芸妓さんになるか、花街を去るか」
つる駒の葛藤、そして、身近で見守る駒えみの想いとはーー?
京都と言えば舞妓さんですが、舞妓さんは、仕込みとして修行期間を乗り越えなければならないし、なりたい少女たちは全国から集まってくるけれどオンでもオフでも京言葉で話さなければならないし、しかも、なってからも芸を磨き続けなければならないという厳しい職業。このお話は、青森から舞妓さんになるために京都へやってきた2人の女の子、仕込みからあるきっかけでまかないさんになったキヨと舞妓になるためにひたすらがんばるすみれの奮闘記でもあり、ふんわりしたグルメ(?)マンガでもあるという稀有な作品です。でもこれが本当に美味しそうで可愛くて、読んでいてたびたびほっぺたがゆるみます。舞妓さんや花街に関する小ネタも満載で、お作法が大変そうだけど、一度くらい舞妓さんを呼んでみたくなるかも。
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駒千代さんに共感
駒千代さん姉さんの、「周りをキョロキョロしないで自分の足元だけを見て歩いていたら、えらい遠くまで来てしまった」の言葉に、しみじみ共感しました。人はついつい誰かと自分を比べてしまい、駄目なところを探してしまうもの
、まずは自分と向き合って自分のペースでコツコツやっといれば良いよねと思わせてくれる言葉でした。
ありがとう駒千代さん姉さん