【感想・ネタバレ】岳飛伝 一 三霊の章のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年07月24日

百年に一度の大洪水で水に没した梁山泊。
突然の楊令の死に呆然としつつも、機能を回復しつつあるものの、今後の方向性を出せる者は一人もいない。

楊令亡き後も今までどおりの仕事をしながら、新たな指導者を待つ古い世代と、新たな道を模索する若い世代。
史進が「じじい」呼ばわりされるくらいなのだから、もう本当...続きを読むに世代交代の時なんだと思うけど、最初から読んできた身としては少しさびしい。

楊令の死は岳飛の勢いも一時止めた。
その間に着々と国の体制を整えていく南宋の秦檜(しんかい)と、整えきれない金国の兀朮。

それぞれのスタートラインが示された第一巻。

“自分のことは、自分で決めろとは、どういうことなのだ。好きなように生きればいい、というのとは少し違うような気がする。誰でも、どこかでなにかを耐えている。なにかを諦めている。それが生きるということだろう、と張朔(ちょうさく)は思っていた。”
母親代わりの顧大嫂(こだいそう)に、自分のことは自分で決めろと言われ悩む張朔。
けれど、梁山泊に足りなかったことは、確かにそういうことなのだ。

彼らが何を考え、何を行い、何を諦めていくのか。
続きを読むのが楽しみだ。

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