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Posted by ブクログ
残花少尉がうっかり上官に舐めた口を叩いてしまう14巻である。
うっかり残花少尉と、そんな少尉と多少の縁があったらしき宿木二等陸尉の困惑がこの巻のハイライトかもしれない。残花少尉の変貌ぶりに呆気に取られる面々にはだいぶ笑わせていただいた。
今巻もコンパクトながら、実に濃厚な内容になっている。
帰黒=真琴と青一お兄ちゃんの再会シーンと、寸でのところで泥努殺害に失敗した紅と泥努の対話、そして双亡亭への総攻撃に対峙する圧倒的な泥努の姿。
それぞれはそこまで大きな動きではないが、物語はドラマ性を多分に含み、次へ次へと進展している。
シンプルな布石ではあるが、弟を持つ紅であったればこそ泥努の姉・しのぶの真意に気づくことができた、という物語構造は素晴らしいの一言である。
今回も楽しく読ませていただいた。星五つで評価したい。
圧倒的な泥努の戦闘力については藤田さんが酷いジョークを飛ばしておられるが、さすがに打ち破る方法は未定ということもないと思うので(笑)、どう物語っていくか楽しみにしたい。