あらすじ
追手を振り切り、双亡亭に再び集結せよ!!
霊体の凧葉の檄を受けて、病院を脱走し双亡亭へと向かう破壊者達!
鬼離田姉妹や警察が行く手を阻む中、決死の逃亡劇が始まる。
屋敷の内部には、地下の元水路「暗渠」に向かい穴を掘る亡者の群れ…
一刻の猶予も許されぬ中、屋敷の深部へと連れ去られた紅に坂巻泥努の魔手が迫る!!
無間地獄の先に、活路はあるのか…!?
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Posted by ブクログ
双亡亭に再び集う者たちを描いた11巻である。
鬼離田姉妹と、それ以外の面々の対決編と言い換えてもいいだろう。
どちらが操られているかはギリギリまで明かされず、「実は本当に彼らは操られているのでは?」という疑問を抱えながらの読書となった。この辺は率直に上手いなと思う。
また、装備品を整えることで、より一層戦力として充実した形で参戦する彼らは実に頼もしい存在である。
フロルの戦線離脱だけが惜しまれるが、彼女には彼女の役割がまたあるのだろう。楽しみにしたい。
一巻丸々、宿木らの脱走劇が描かれた内容であった。
彼らのキャラが活かされ、工夫が施された物語展開はなかなかの代物。
エモーショナルという点で星四つ半相当という評価を定めているが、このシリーズにおける戦闘シーンの巧みさといい、今回の脱走劇といい、少年漫画の正道を描く内容はさすがにお上手いなと思う。