あらすじ
プーチン・ロシア暴走!――2022年2月、ロシア・ウクライナ侵攻は、世界のパワーバランスを大きく変えた。20世紀の時代に歴史の針が逆戻りしたかのような世界。ロシアVS欧米の対立構造は、「新・東西冷戦」の到来ともいえる。そして、もう一つの大国「中国」はどう動くのか? 混沌とした世界がどこへ向かっていくのか、歴史的背景を交えながら“世界のいま”を池上彰が読み解く。大人気新書シリーズ「知ら恥」の最新・第13弾。激動の時代に欠かせないニュース解説本だ。
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Posted by ブクログ
ロシアのウクライナ侵攻、AIの普及、資本主義経済によって引き起こされた格差社会、アフガニスタン問題、もしトラ、中国情勢、台湾有事などなど、「私たちが考えていかなければならない問題がたくさんあるなぁ」と改めて感じました。特に、ウクライナ情勢に関しては、ソ連時代から今に至るまでの経緯やウクライナがなぜNATOに入ろうとしたのかなど、ふわっと理解しているつもりでも、「細かいことはよくわからない」という状態だったので、改めてことの複雑さを理解し、この問題は一筋縄ではいかないなと思いました。
他にも、興味をそそられる話題がたくさんあり、サクサクと読み進めることができました。次のシリーズが販売されているみたいなので、購入してみようと思います!とても興味深い、そして、これからの未来について考えさせられる一冊でした。
Posted by ブクログ
池上彰さんの時事ネタの本。今回は2022年ということで、ロシアのウクライナ侵攻を中心に書かれている。
一章はアメリカのバイデン政権がどうなるかをアメリカの選挙システム、ポイントとともに書かれている。アフガニスタンの撤退からウクライナ侵攻の流れにも書かれている。
二章はヨーロッパの歴史。クリミア半島の転換期の話からここに至るまでの歴史的背景。ロシアの狙いなどが書かれている。
三章は米中ロの関係。台湾を併合したい中国とロシアの関係。またその周りを取り囲むトルコやイランの情勢について書いてある。
四章、五章は中国にフォーカスをあて、中国の狙いを歴史的背景から紐解いていく。
六章は日本の政治。各派閥がどんな流れで来ていて今後、どのようになっていくかが書かれている。
全てに共通するのは過去からの遺恨、悲願これらの人の想いは消えることなく後世に伝わり、何かをきっかけに世界のバランスが崩れた時にチャンスととらえ、大きな流れが動きだす。そこに本当に人類、国民の幸せがあるのか、過去からの流れだけなのか、難しい話だと感じた。