あらすじ
魚津から帰りの車中、見知らぬ老人の口から蜃気楼より不思議な物語が語られる……幻想文学史上に輝く表題作「押絵と旅する男」に加え、乱歩と明智小五郎の人気を不動にした傑作娯楽長編「蜘蛛男」、猟奇の頂点をきわめた「蟲」、他1編を収録。乱歩ワールドの真髄がこの一巻で堪能される。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
『押し絵と旅する男』
魚沼から上野に向かう汽車の中で出会った男。年老いた男と美しい娘が描かれた押し絵を持つ男。男が語る押し絵を巡る兄の物語。若い頃、外出を繰り返すようになった兄を尾行した男。凌雲閣から浅草を双眼鏡で眺める兄。凌雲閣から見かけた少女に恋をし、その少女を探す兄。押し絵に描かれた少女に恋をしていた兄。双眼鏡を逆さにして絵を見つめた瞬間起きた出来事。
『蟲』
人嫌いな柾木愛造。唯一の友人・池内光太郎に誘われて舞台を見に行く。舞台で紹介された女優・木下芙蓉。小学生の頃に木下宛のラブレターの代筆をした愛造。池内光太郎と木下芙蓉の関係。狂おしいほどに芙蓉に恋する愛造。彼女を永遠に手に入れる為にタクシーの運転手に変装して殺害する。死体と暮らす愛造の狂気。
『蜘蛛男』
明智小五郎シリーズ
稲垣と名乗る人物に拉致された里見芳枝。姉である絹枝の依頼で捜査に当たる素人探偵・畔柳博士。畔柳博士によって発見された芳枝の遺体。石膏像に入れられた遺体。次なる標的になった富士洋子の警護。一度は誘拐されるが畔柳博士の助手・野崎により救出。「蜘蛛男」の協力者・平田青年。海外からの明智小五郎の帰国。暴かれた「蜘蛛男」の正体。再び狙われる洋子。「蜘蛛男」と洋子の心中。49人の美女の死を企画する「蜘蛛男」。
『盲獣』
盲目の殺人淫楽者による殺人事件。レビュー団女優・水木蘭子、彼女をモデルにした彫刻を怪しく触る盲人。盲人による蘭子誘拐事件。地下のアトリエに監禁される蘭子。蘭子の変貌と死。真珠夫人と呼ばれる未亡人の誘拐と死。未亡人クラブのマダム・大内麗子、ゴムの人形で盲人に対するが・・・。漁村の海女の死。バラバラにされた被害者たち。死後の盲人が美術評論家に送った手紙。
Posted by ブクログ
※蟲を青空文庫で読みました。その感想です↓
人が恐い、でも人に興味あるところとか、話してる時相手が興味なさそうなのを察するともう話す気が無くなっちゃう厄介な繊細さとか、あー分かる〜と思ったけど思った以上にめちゃくちゃ行動力ある人だった。
主人公は二十代男性、性格は陰気。
でも親は金持ちだし服もオシャレだし、両親亡くなった後は家も土地も売って散歩中に見つけた場所に引っ越して、ばあやを雇って住むとか。エネルギッシュかよ。相続とか片付けとかホント大変なんだから。
住んでるとこは土蔵。
親友のつてで小さいころ好きだった可愛い子と再会して、その子は女優になってた。3人でご飯食べて、色々あってその子を殺すことにした。
そのために免許取りに行って車も買って改造して、井戸にいれる土ももらってきた。やっぱり行動力あるしお金もある。
陰でその女優が、話はできるけど虫酸が走る人って言うところとか、数少ない主人公のセリフが気持ち悪かったり、ああこの人ずっと独りなんだなーって思う。人と関われない人。やってることも気持ち悪いけどたまに俺はここまで堕落したのか、、って自己嫌悪してたりする。
噂話として何してるか気になる人って感じだった。それで結局最後まですぐ読んでしまった。
最後殺してから、あ、このままだと腐るなって気づいてからなんとかしようとやっきになるところの描写がとても細かい。伏せ字もあったけどあってちょうど良かった。動脈にホルマリンいれるあたりとかそうだミイラにしよってなった辺りはもう怖いからサッとしか読んでない。
書かれたのが昭和4年らしいから、工事現場の土いる人は言ってねっていう張り紙とか、敷地に普通に枯れ井戸あるとか、壁に火箸でこっそり穴開けるとかいうところは面白かった。