天才と、天才のまわりの人たちの話。作品とは何の関係もないですが、大ファンだった芸術家の方と一緒に仕事をした際、その性格の破天荒さに、「この破天荒さだからこの芸術を生み出せるのか」と、ファンとして一定の距離を置くことの大切さを実感したことがあったな、というのを思い出す作品でした。周りに影響されない自分の世界を持ち続けていられることが、人とは圧倒的に違う芸術を生み出せる理由なのでしょうね。
というわけで、主人公は集団生活的にはかなり問題のある高校1年生の女の子・響。彼女が出版社に新人賞応募原稿を送るところから始まる、学園生活と出版業界のお話です。ぶっ飛んだ天才少女が世間とつながっていられるのは、いつも傍にいてくれる幼馴染の男の子の存在がとても大きくて、彼が響を理解してフォローを欠かさないでいてくれるから、この全体の関係性が成り立っているんだな~というところにも注目して読むと、私はなんだか世界っていろんなバランスでできていて、面白いなと思うのでした。
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響は芥川賞と直木賞にノミネートされますが、直後にノミネートすらされないリカと会います
そこで、リカの小説はつまらなかったとダメ出ししつつ再度伝えることになりますが、これってかなり残酷ですよね
しかもダメ出しの内容がド正論
才能を自覚しておらず、それをぶつけるのはない側からしたらかな...続きを読むりキツそうです
Posted by ブクログ 2018年09月16日
一巻を随分前に読んでいつか続きを読もうとしてたら、実写化したので2~5巻まで纏めて読みました。
リカちゃんの涙と喧嘩につられ泣き。
かよちゃんにはラノベを書いてた学生時代の自分を重ねたり、女性キャラがみな魅力的。
りょーくん怖い...今後の展開で暴れそうですね
Posted by ブクログ 2017年08月01日
【あらすじ】
弱冠15歳、デビュー作品にして、
史上初の芥川賞&直木賞のWノミネートという快挙を成し遂げた、鮎喰響。
世間が大きく騒ぎ、文学界が慌てふためく中でも、
あくまで自分の生きる態度は変わらない響。
そんな中、運命の受賞作発表の日がやってくる......!!!
【感想】
Posted by ブクログ 2018年08月12日
才能の差を見せつけられたリカの反応と、才能の差がよくわかっていない花代子の反応の違いが面白い。
これからはマスコミとの勝負。マイクを投げるコントロールの良さが素晴らしい。
Posted by ブクログ 2018年04月04日
受賞結果発表まで大いに盛り上げる。そして授賞式でまたインタビュアーにマイクを投げつける。響ちゃんは文系なのに瞬発力がすごい。とても面白かった。