天才と、天才のまわりの人たちの話。作品とは何の関係もないですが、大ファンだった芸術家の方と一緒に仕事をした際、その性格の破天荒さに、「この破天荒さだからこの芸術を生み出せるのか」と、ファンとして一定の距離を置くことの大切さを実感したことがあったな、というのを思い出す作品でした。周りに影響されない自分の世界を持ち続けていられることが、人とは圧倒的に違う芸術を生み出せる理由なのでしょうね。
というわけで、主人公は集団生活的にはかなり問題のある高校1年生の女の子・響。彼女が出版社に新人賞応募原稿を送るところから始まる、学園生活と出版業界のお話です。ぶっ飛んだ天才少女が世間とつながっていられるのは、いつも傍にいてくれる幼馴染の男の子の存在がとても大きくて、彼が響を理解してフォローを欠かさないでいてくれるから、この全体の関係性が成り立っているんだな~というところにも注目して読むと、私はなんだか世界っていろんなバランスでできていて、面白いなと思うのでした。
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結局、小説家になる方法ってなんだろう?
書きたいものがあって書ける環境があれば、ということかな?
今は「なろう」とかあって、その土壌はできてるように思う。
ただ頂点を目指すなら、天才に生まれなければならない。
少なくとも、マンガの題材になれる程度にはw
Posted by ブクログ 2019年03月29日
相変わらずすぐに足が出る。それをなんとも思ってないところがいつも気になるけど、この作品に関してそれをいうのはもう野暮ですね。考えの筋はきっちり通ってます。大人の事情に響が乗るとは思えないけど、次巻は気になります。
Posted by ブクログ 2019年02月06日
今回は文学あんま関係なかったな~。目新しい方向性を打ち立てないと飽きられるのはごもっともだけど、高校生のバイト生活とか、進路相談とか、散々使い尽くされた物語だから、よほどのインパクトが無ければ”へぇ~”で終わっちゃう。新しい文学誌の立ち上げと響の将来を、どのように上手く絡ませていくか、正念場ですかね...続きを読む。
Posted by ブクログ 2021年07月27日
響ちゃん復学(^^)初めてのアルバイト、そして進路決定!?(; ゚ ロ゚)過激な行動に慣れたつもりでいたけど、新たな過激シーンにはやっぱり血の気が引く(´д`|||)
Posted by ブクログ 2019年02月01日
響自身は自分の今後を模索中で、
次の展開へのインターバル的な印象の11巻。
でも、あれだけ世間を騒がせた存在だけに、
本人が動かなくても周囲にはいろいろ動きがあり、
それに関わる人間にとっても平穏ではいられない。
人々は「響をめぐる自分の問題」に
どう対処していくのか。次の一手が楽しみです。
それに...続きを読むしてもリョータくん、相変わらずやね君は。
もうすっかり「人を殴りに出てくる人」に(^^;。
彼の想いは響を、事態をどう動かしていくのでしょう。