あらすじ
神様たちの御用を聞いて回る人間――御用人。その御用人を代々輩出する神社に生まれた桜士朗は、幼いころから自分も御用人になりたいと望んでいたが、未だに任命されず焦燥感を抱いていた。
そして迎えた17歳の誕生日。直談判を受けた大国主神は、『御用人見習い』として神様のお手伝いをするという提案をするが……猫捜し? 改名したい!? 漬物の神って!?!?
神様オタクの桜士朗と、保護者枠の白狼・青藍。新たな御用人(※見習い)コンビが西へ東へ駆け回る!
【登場人物】
・桜士朗(おうしろう)
生まれつき天眼の持ち主であり、大国主神から英才教育を施された神様オタク。桐堂神社の次男。
・青藍(せいらん)
毛量多めのお気楽な白狼。三峰の眷属神だが、有休中に幼い桜士朗と出会って以来、家庭狼生活を満喫中。
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Posted by ブクログ
青藍を全力でもふりたい!
黄金よりキャラも見た目も好きだというと、拗ねそうだな……
良彦も未熟な部分があったが、桜士朗は良彦とは別種の未熟さがあってハラハラした。
より青いというか、より痛いというか。
十代かつ家族としかコミュニティを持たない彼には経験がそもそも足りていないし、体調にもデバフがかかっている状態。
その状態からどう成長するのか、体調と折り合いをつけるのか、彼の成長も楽しみである。
ただ桜士朗が抱いている良彦に対する複雑な思いが、良彦の成長を見守ってきた身としては些か辛い。
そこが唯一しんどい部分だったかも。
御用人は(主役としては)交代しているが、神様とのお話はこれまでと同様で、忘れてしまっていた絆を思い出して頂き、神様を依頼だけではなく別の面で救っていくのは同じ。
印象的だったのは、改名騒動の話。
某神様のフルネームが作中で何度も登場するので、それだけで笑えてきてしまった。
桜士朗も何度も連呼するから余計に。
物語として好きだったのは、最後の檜前兄弟の話。
元人間、現神様の浅草神社の御祭神の話で、人間味あり、兄弟愛ありでとても印象的だった。
浅草神社好きなので余計に。
個人的には浅草寺よりよほどお参りしてます。