あらすじ
泌尿器科・大月から、宮崎への奇妙な病理診断依頼。それが宮崎の、移植治療にそびえ立つ「壁」とのファースト・コンタクト。自己矛盾するガイドライン、患者と家族の希望、低迷する移植件数、暗躍する特別査察官。病理医・岸京一郎は、いかなる診断を下すのか!? 腎移植手術編、スタート!
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チーム医療
一部ご紹介します。
・「想像力は豊かなほうですか?ガイドライン通りの年数を待つことのできない患者が、彼女が今まで何を経て生きてきて、これからどう生きることになるのか、あんた想像できますか?」
・「腎不全の一番大きな合併症は、永遠に続く自制。何もかも一線を越えないように生きなくてはならない」
・「ありがとうございます。一緒に考えてくださって、臨床の先生と組んで向き合ってもらえてよかったと思えて。
…病理1年目で、岸先生みたいに信用してもらえてなくて、失敗もしてしまって、怖くて。
もう愚直にでも全部、臨床の先生に伝えて話し合ってもらうしかないって、ここに来たんです」
・「約束したのに、一晩かけても診断を出せませんでした。力を貸してください」
「貸すんじゃないだろ。源生さんは宮崎さんの患者で、泌尿器科(ウチ)の患者でもある。
診断が出せないのも、宮崎さんが未熟だからとは限らない。
現代医学で解けない問題はまだたくさんある。俺たちは普通に働いてるだけだ」