【感想・ネタバレ】応天の門 20巻のレビュー

あらすじ

度重なる災害・飢饉に、内裏では派手な宴を禁ずる命が下った。そんな中、街で火事が起こり、民が焼け出されて――!? 正しさがすれ違う、第20巻。舞台『応天の門』観劇レポートも収録!!

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きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。

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次の物語への…

今回は前巻にまつわる話、そして庶民の話が印象的なでした。

相変わらずトラブルが嫌いな道真と、本物のモテ男の業平。女性を性のはけ口としてしか見做さないゲス野郎への毅然とした態度はさすがでした。

なお、合間の時代考証的な説明がいずれも面白かったです。
平安時代だというのに竪穴式住居とは。
人ってそんなキャンプみたいな暮らしを生涯にわたり送ることができたのですね。
また、馬より飛脚が速かったのも驚きです。
そして毛皮の位置付けも。
日本人には不要だったのかもしれません。

気になったひとコマといえば、貴族の男の汚さを後ろで見ていた清貧の息子が何やら怪しげ。

#ドキドキハラハラ #ドロドロ #ダーク

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2025年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

道真が言う「正しい方の味方」、
本人は至って本気なのだろうが、確かに
「みんな自分のことはそう思ってる」に違いなく
やはりまだ子供といったところだろうか。

別に逃げるのは良いが、女に逃げるなと言わずとも良かろうに。
自分を見捨てて逃げたと言われるのも嫌だけれど、
相手が獺だったと言われるのも嫌だ。
嘘をつくにしてももう少し違う嘘はなかったのか。

貴族たちの会話にはうんざりさせられる。
史実を考えると、爽快であったり笑えたり
というよりは、どろどろした話が続くのだろうか。


応天の門の舞台は観に行って、
佐藤流司さんの道真はとても良かったし
確かに生の迫力というものはあった。
原作者が良いと言ってくれるならまぁ良いが
自分は脚本には納得できなかった。
道真の奥行きがなかったし、桜の木の改変は
かなり原作クラッシャーだったと思っているので
折角役者は良かったのになという気持ちになったのを
レポ漫画を見て思い出した。

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2025年04月30日

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