あらすじ
囲碁で遊ぶ真葛の前に現れた菅原道真の怨霊。そんな折、「女房歌合わせ」で詠じる役目を務めることになった博雅が訪れ、歌合わせを無事にすませるよう晴明に願う。真葛は歌合わせの邪魔をしようとする道真に囲碁勝負を挑む。一方、喪中のために歌合わせの席に出られぬ皇后の前で安倍高子と囲碁を始める晴明。実はそれは道真の企みを阻む術だったのだ! 怨霊・道真の陰謀を暴く「菅公 女房歌合わせを賭けて囲碁に敵らむ」を収録。
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ぜ
全然、全くわからん!辛うじて、なんとなぁ〜く、キャラクターとストーリーを追ってる。なのに何でこんなにはまるの?もう、一気に全巻、あと玉手箱まで読みたい〜。映画と凄く違うんだけど、何に一番驚いたかって、ここまで一度も清明は「きゅうきゅうにょりつにょ」?だっけ?これを言ってない。映画では何かある毎に言ってたノニ…。
あと、原作も読みたくなった!
Posted by ブクログ
『菅公 女房歌合わせを賭けて囲碁に敵らむ』960年村上天皇の時代の天徳内裏歌合わせの熱戦と、歌合わせ会場の清涼殿を狙う菅公を阻止するため真葛が囲碁で勝負を仕掛ける話が交差していく熱く濃い内容の7巻。怨霊菅原道真に物怖じするどころか、「大宰府に送られてめそめそ詩を書いていたオヤジ」と言い放つ真葛は只者ではない。この娘、ほんとに何者なんだろう?無邪気な子供っぽさとは反対の色っぽさが今回は感じられてドキドキした。
そして囲碁で結界を作った上に楽の音で結界を完成させるとは…!!晴明の風雅にして強かな闘いにひたすら感嘆符を並べてしまった。「完成させたものが終わらせる」の意味も後で知って、更に感嘆した。
「恋すてふ わが名はまだき たちにけり ひと知しれずこそ 思ひそめしか」(壬生忠見)
「忍ぶれど いろにいでにけり わが恋は ものや思ふと ひとの問ふまで」(平兼盛)
百人一首にも入っているこれらの名句がこの歌合わせで詠まれ一騎打ちしたということ、勉強になりました。惜敗した壬生忠見の無念が心に染みました。1000年前の人達は歌で真剣勝負してたのだなぁ。現代の紅白歌合戦はその流れから始まったのでしょうか…?