あらすじ
男らしい姫君と女らしい若君
それならいっそとりかえてしまいませう―――
ベテランのさいとうちほが、新たな衝撃作をスタート!
“男女逆転ドラマ”の原型である古典「とりかへばや物語」を大胆にアレンジ。
男として生きる女君・沙羅双樹と、女として生きる男君・睡蓮の禁断の運命は―――!?
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
一気読みしてしまいました!
元々は昔の物語だそうですが、そのままではなく、ちょっとリメイクされて読みやすく表現しているとのこと。凄く面白くて、一気読みしてしまいました!画も美しいし!
しかし、ストーリーを考えた昔の人って凄い。
男女が入れ替わって生きていても、いつか無理が来る。でも誠意を持って、人のためにと生きていると報われる。と言うお話ですが、そこまでいくのにドキドキ、ハラハラ!
二人ともハッピーエンドで良かった~!
Posted by ブクログ
氷室冴子原作、山内直美作画でもお馴染みのとりかへばや物語。今回はさいとうちほが大胆にアレンジ。
二巻から読んだけど、絵はもちろん、構成力もうまい。表紙は背景を金に統一したのがちょっと災いしているような気がするが。
資料をかなり渉猟して描きこんでいるという労作。
Posted by ブクログ
日本古典文学「とりかへばや物語」をベースにした作品。過去に氷室冴子原作山内直美「ざ・ちぇんじ!」を読んで、大好きな作品なのでとても楽しみにしていました。
1巻は二人の主人公、男装の姫君沙羅双樹と女装の若君水蓮の誕生、子供時代、元服・裳着、沙羅の宮中生活まで。
主要人物がほぼ登場し、期待以上のおもしろさ。なんといっても絵がきれいで平安時代の華やかさを感じます。
Posted by ブクログ
すごく面白かったけど、性別入れ替えてた間の話のほーが面白かったなー。
元に戻ってからは政治の話が中心になるし、当時の女性の幸せはやっぱりそこなんかーってなるし。
それにしても石蕗あいつはやべー。
Posted by ブクログ
かなり久々に読む、さいとうちほ先生の作品。今流行の男の娘とかホンノリBL風とかホント時代が変わっても日本人の根底に流れている特異性って変わらないなあ~と思う。それにしても、相変わらず男性が色っぽい♪
Posted by ブクログ
時は平安。
権大納言にして近衛大将の子供が生まれた。
同じ日に違う婦人から生まれた男の子と女の子。
まるで双子のようにそっくりな二人。
活発な女の子は沙羅双樹の君。
内気な男の子は睡蓮の君。
フとした事から、お互いを見て同じ顔だと知る。
あまりにも男の子っぽい沙羅双樹と女の子っぽい睡蓮。
この二人を蔵馬詣でをさせて、悪い縁を切ろうとしたが…
返って危ない目に逢い、そのまま育つ事に。
そして、年を重ね元服と裳着を済ませる。
元服した沙羅双樹は帝のお気に入り。
石蕗の君に気に入られ、親友扱い。
何故か梅壺様現東宮のお妃に、睨まれる。
沙羅を「女」と見ているため。
梅壺は右大臣の娘で、沙羅の従姉妹にあたる。
右大臣の子供は娘4人。
一の姫は帝のお妃(麗景殿)。
ニの姫は東宮の妃(梅壺の女御)。
四の姫を沙羅と結婚させようと画策する。
「とりかえばや」の漫画版。
私はこの物語が大好きです。
書く人、描く人で解釈やら、名前、性格などが微妙に変わってくるので、色々読みたいです。
Posted by ブクログ
本屋さんに並んでいるときは、あまりに大きな帯で平安ものって感じがしなくてスルーしてましたけど、古本やさんにあったので、買ってみたら、ああ、こっち系だったのねって感じです。
「とりかえばや」ものといえば、懐かしい氷室冴子さんと山内直実さんの「ざ・ちぇんじ!」のイメージが強くて、どうしても読み進むうちに、あっちの帝とかと比較しちゃってる自分がいました。
「ざ・ちぇんじ!」の綺羅姫は結構お気楽な感じでしたけど、こっちはシリアス入ってます。ラストはたぶん沙羅姫と東宮、睡蓮と女一の宮がくっつくんだろうなって思いますけど、従姉の姉妹がなにかしてくれそうです。
次巻もすでに出てるみたいで、新刊買おうかな?