【感想・ネタバレ】宇宙兄弟(14)のレビュー

あなたの幼いころの将来の夢は何ですか?もし叶わなかったのなら、その夢をあきらめたのはいつですか?「夢を持ちなさい。」、「夢を簡単にあきらめるな」と人は言うが、そう簡単に誰しも夢が叶うわけではない。一度現実を見てしまうと人は、夢を追いかけることを捨て「どうせ無理だ」とブレーキを踏んでしまうものである。
 宇宙飛行士の弟・日々人を持つ兄・六太は、幼いころにした「二人で宇宙飛行士になる」という夢を果たせず、また一人先に宇宙飛行士になってしまった弟に対し嫉妬心を抱いている・・・。そんなある日、六太のもとへ新規宇宙飛行士選抜試験の書類審査通過の通知が届く。六太は兄として日々人に引っ張られることを嫌がりながらも、忘れたふりをし続けた「宇宙飛行士になりたい」という思いを抑えられずにいた。
 立ちはだかる数々の試験を突破し、六太は無事宇宙飛行士になるという夢を叶えることができるのか!?挫折と苦悩が入り混じる、31歳無職の男の挑戦に目が離せない。

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バギーの改良の話がすごくおもしろい。バギーだけでなく、未来の車にも搭載されたら本当に便利になりそう。技術者目線でワクワクする。

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2021年08月13日

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ヒビトのパニック障害が発覚する。
ムッタは左遷されて、バギー改良へ。しかし元自動車設計者だったムッタの本領発揮で、月面ナビシステムを提案。冴えてるかっこいい時のムッタだ。
バトラーの過去とバーティカルクライムロール、人に歴史ありだね。
そして、せりかさんには、ハートマークがつたわらず、バトラーがおののくw
悪化していくシャロンおばさんの症状。かなしい。

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2020年01月12日

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折角のアサインですが、ISSと聞いて
自分は月に行きたいし、ISSに行きたがっているせりかさんのことを思って断るムッちゃん。
決定権なんて元よりあって無いような物だったと言われつつも
それでもムッちゃんは自分の意思を変えない人だろうなと思います。

それで回されたのがローバーの開発で
サラリーマン時代と同じように上司の機嫌を取り
車の開発をすることになるムッちゃん。
結局NASAと言っても大きな会社であって
こういうところはあるのだろうなと感じます。
NASAで月で使うという、一般人からしたら
大きくて夢のあるプロジェクトなのに
予算的な意味で車のプロを雇えないというリアルさ。

とにかく君はここでなんらかの成果をあげてください
と言うビンスさんは、なんだかんだで
ムッちゃんに期待してくれているのだろうなと思います。
ムッちゃんはまずはバギー改良の為に
日々人をはじめみんなに話を聞くなど
堅実に出来るところから前向きに改良を進めていきます。

そんな時に雑誌の撮影があって、
”一緒に月面に立つリハーサル”という言葉が出てきます。
このカットはアニメなどでも印象的に使われていましたが
二人が月面に一緒に立つ所を私も見たいです。

バトラーさんの話を蹴ったからというだけではなく
日々人がPDだということも、ムッちゃんのアサインが先送りにされる要因となっていくという
とても歯痒い展開。
兄には月の訓練を続けていることにしたい、
なにがあっても何事もなかったみたいに戻りたい。
その気持ちはわかる気がします。
何か話したいことがあるんじゃないの、と促してくれるシャロンが優しいです。

そして、ムッちゃんが月訓練を始めたら日々人が焦る
というバトラーさんに、吾妻さんが
「俺は逆だと思いますけど」と言うのも、わかってくれているんだなと安心します。

バギーの改良について、
今みんなが笑ったことが実現できたら誰も文句言わなくなる
新しいモノ作ろうって話なんだ 最初はなんだって 仮説だろ
と言うムッちゃん、技術者らしくムッちゃんらしい発言で頼もしいです。
こうして出来たフロントナビの提案は輸送費も考慮済みで
「あとはNASAに熱意があれば実現出来る」
という言葉が響きます。

シャロンからの手紙が減ってきて焦り、
せめて月へ行く訓練を始めたって言えたら勇気づけられるのではないかと思うムッちゃん。

少しでも熱意を伝えようと調べて、
バーティカルクライムロールをバトラーさんに見せる行動力が恰好良いです。
折角のハートマークがイマイチせりかさんに伝わらないのはご愛嬌。

器用で自慢の手だったのに失われていくシャロンの悲しみ。
それでもモリソン教授が来てくれて、
我々の両手を使ってくださればいいと言ってくれるのが救いです。
もうだめなんだ、今までのこと何もかももうできないんだと、流石に前向きなシャロンも涙するものの、
それで終わらず
「きっとあなたがこれを聞いてくれると信じて」
とムッちゃんに資料を残そうとするのが泣けます。
みんなの夢が叶って欲しいと思います。

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2019年08月15日

Posted by ブクログ

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バックアップメンバーになるかどうかから意外な方向へ展開していく。
アスキャンになってから支えになっていた約束や願いが足を引っ張って逆に宇宙への道が遠のくという展開がまた一筋縄ではいかない様子で面白い。
結果として以前の訓練ではなく仕事として再び経歴が生きる展開にしたのが魅力的。宇宙飛行士に対する民衆の反応やJAXAの努力など、様々な要素を同時に描くのも良い。
表紙にもある印象的な兄弟のシーンから日々人の抱える問題への描写につなげるのが凄い。ややムッタ側が順調気味なので作品全体の面白さがこれだけで膨れ上がると感じられる。

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2012年10月05日

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おすすめ度:85点

バトラー室長に呼び出され、一人で考えた末、六太は自分にとって一番の金ピカである『月』を目指し続けることにした。そして、自分よりふさわしい人物である伊東せりかに、ISSへの席を譲ることに決めたのだった。
その直後、六太の研修先も決まった。六太は、少々クセのある技術者・ピーター、ダン、ハロルドたちとともに、バギーの開発・改良業務に加わることになったのだ。
日々人、ロシアへ出発の日――。
新たな訓練のためロシアへ行く日々人を見送った六太は、雑誌の編集者からもらった写真を見ていた。それは、月面に2人が並んでいる写真。
一方、日々人は険しい表情で2人の写真を見ていた。
六太に知らせていないが、日々人の新しい訓練の内容は、『パニック障害を克服する』ためのものだったのだ。月での遭難が日々人の心に恐怖を植え付けてしまい、危険性を伴う状況で宇宙服を着ると、発作が出てしまうのだ。
一方六太は、いままさに、バトラー室長と吾妻、NASAの役員たちに、『崖や谷に落ちない、月面バギーの改良案』のプレゼンを始めようとしていた。
それは『それぞれの車のフロントガラスに、架空の共通道路を映す』というものだった。
さらに、六太の発表は続いた。JAXAに協力を要請したところ、『かぐやII』が観測した地形情報から作った、最新の月面3Dマップも提供してもらえるというのだ。クレーターの位置や深さまで、かなり詳細に閲覧することができるという。そのデータを使用すれば、月面ナビのプログラムがすぐできるのである。
プレゼンを終えた六太の案は、開発予算まで考慮した、文句なしの内容だった。
月の訓練への道を開くには、バトラー室長に認めてもらうしかない。そう感じた六太は、先輩アレックスとT-38に乗り込み、魔法の裏技を披露しようとしていた。魔法の裏技とは、見る者にはロケットの打ち上げのようにも感じられる、バーティカルクライムロールというアクロバット技のこと。
18時30分ちょうど、六太の魔法の裏技は、バトラーにも見える位置で見事に成功した。
実は六太は、バトラーだけでなく、せりかにもメールを送っていた。その内容は、『今日の訓練でエーリントンに着いたら、18時33分に空を見てほしい』というもの。以前、六太の飛行の師匠・デニールは言っていた。
『空にハートマークでも描けりゃ一流だ。意中の女にでも見せてみろ。イチコロだぞ……ウハハッ』
六太はせりかにハートマークの軌跡を見せて、告白しようとしていたのだ。
しかし残念なことに、せりかのいるシャトルバス側から見えたものは、ハートマークではなく、バルタン星人のハサミ型だった。
そしてハートマークに見える位置から空を見上げていたのは、なんとバトラーだった。自分が告白されたと思い赤面し、愕然と空を見上げているバトラー。その様子は、明らかに動揺していた。
一方、日本にいるシャロンは、来日したモリソン博士たちに、月面望遠鏡の計画を引き継いでもらおうとしていた。自分の手が思うように動かないこと、もう話せなくなることを受け入れ、準備していたのだ。

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2015年01月06日

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月での事故の影響が、まさかパニック傷害だとは思わず驚いた。
ヒビトくんは克服できるのだろうか。
それにしても室長のハート雲の勘違いには爆笑した。

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2012年10月29日

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刊行ペースがすごく早く感じるw ナビの話は、ナビそのものの発想より、かぐやでのデータが使えますって、橋渡し的な部分を含んでるのがいいなって思った。ナビ自体は、物語の舞台が近未来に設定されてるから、できれば既に製品化されていてほしかった・・・って思ったし。シャロンとの約束にどういう形で物語を進めていくのか、ドキドキは続きます。

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2012年06月07日

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宇宙に近いISSのバックアップクルーでは無く、あくまで月を目指したムッタ。
月面バギーの開発はとても面白かった。

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2011年12月11日

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面白いけど気になったことが...
GPSなしでナビゲーションシステムって成り立つ?
そんなことは、この面白さの中では、どうでもいいこと。

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2011年11月13日

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宇宙飛行士を目指す兄弟の物語。
登場人物がみんないいキャラで読んでいて気持ちいい。
主人公があんまり2枚目キャラじゃないのもいい。
真面目な話もありつつ、くだらないギャグも入りつつ、
たくさんの登場人物の、兄弟愛、家族愛、師弟愛、友情も織り交ぜつつ、
宇宙を目指す主人公の話が柱となっている。
難しすぎず、軽すぎず絶妙に読みやすく楽しい。
そして絵も上手!

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2011年10月24日

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日々人の病気と進行していくシャロンの病気。そんななか、せりかにISSのミッションのサブクルーを譲ったムッタはローパーの技術開発チームに異動になる。宇宙へ向かうことなくNASAを去った後輩を忘れられず、日々人の病気に敏感になり、迷うパトラー室長。

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2012年03月08日

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