【感想・ネタバレ】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まりのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

何でかわからないが好きで好きでたまらない作品というのが、誰にでもあると思う。自分にとってはこの「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」シリーズがそれに当たる。「好きな本は何?」と友人に聞かれた時に、タイトルを全部いうのは凄まじく恥ずかしい。「どんな作品?」と聞かれたら、うまく説明できない。「どういうカテゴリーなの?」と聞かれればライトノベルだし、カバーなしで本を持ち歩いていると、まーちゃんの絵は萌え絵ですか?と聞かれればそう見えてもおかしくない。それでもこのシリーズへの愛情というのはかわらない。映画化したおかげで、映画好きには「みーまー」で通じるようになったけれども。

本シリーズで展開される話は基本的に荒唐無稽な話である。そもそも「幼少時のトラウマにより精神的に壊れてしまった美少女」という設定からして、いかにもラノベ的であるし、出てくるキャラクターで一般的な意味でまともな人間というのはほぼいない(比較的まともな人間として長瀬透という女性キャラクターがいたのだが・・・)。そもそも毎回主人公は死ぬほど痛めつけられていてもジャンプ漫画のように復活してくるし、殺人犯と激闘を繰り広げても警察が捕まえにくることはない(一応、過去の事件を知っていた刑事がかばっているという設定にはなっている)。
その上、最初の頃には「多少個性的だが読むのに苦痛はない」レベルの文体はどんどん変化していき、9巻に至っては全体の7割ぐらいは「何を言っているかわからない」レベルまでになってしまう。その長々とした伏線はちゃんと10巻で回収されるのだけど、ここまで作品が好きで読み続けていた読者であっても挫折してしまいかねない危険度である。

そんな癖のある作品の何が好きだったのか・・・・シリーズを読み続けている間いつもそれを考えているのだが、いつも最終的にたどり着く答えは「この作品が描く世界は、自分やその他のある種の人々にとってリアルだから」なのではないかと思うようになった。少なくとも私にとっては、心を切られるような痛みとともに、ある日々を思い出させるリアルがそこにはある。
もちろん、私は誘拐されたこともなければ、いかなる理由があれども殺人を起こしたこともない。ただ、ある人生の時期に抗うことが出来ないような暴力がすぐ身近にあり、もしかしたら一線を超えてしまった可能性があったという記憶がチリチリと思い出させる・・・そういった意味での、リアルがここにはある。

1
2018年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

みーまー最終巻。
全てが壊れたまま終わったし、むしろ新しく色々壊れた印象の結末。

それでもまーちゃんがみーくんを選択し、みーくんがまーちゃんを選択した。

選択肢がそもそも壊れてたり嘘っぽい気もするけどなぜかその結末に感動を覚えた。

1
2013年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この巻でみーまーは完結です。
十章に入るまで普通に読んでたけど、十章に入って今までみーくんだと思っていたのが菅原道真だったとは。
想定外過ぎます。
「奴」が菅原道真かなとは思ってたんだけど、怪我か死んだか逮捕されたんでなかったっけかと思っていたので出てこないかーと思っていたら、ここでこいつかと。
章の最後に入ってる、息を切らしながら走ってるのが「奴」だと思ってたから、完全にしてやられたって感じでした。
みーくんの知り合いが次々に殺されたって話も、小学生時代の同級生だったとか。
短篇集にも出てたキャラかな。
そしてエピローグ。
ヤマナ妹がここで復活してくるのは想定外。
ヤマナ妹の隣の住人がみーまーなのかと思ったら、あとで明らかにみーくんでてくるし。
あとで出てくるみーくんは未来からってことは無いだろうしなぁ。
1巻に出てきた子たちは姉弟だから、兄妹な関係ではないだろうし。
…と思って1巻確認したら、兄妹って書いてあった。コミック版は姉弟になってるので勘違い。
あとに出てきたのは花咲太郎かなと思ったけど、右手がダメになってるし、飛び降りずに降りるのはって言ってるしねぇ。
ヤマナ妹の隣の不法入居者はやっぱり池田兄妹なのかなー。
8巻から10巻の本編までって数カ月がいいところだから、ヤマナ妹の言動が合わないからなぁ。
8巻で2年前に大学生になったとあって、10巻エピローグで二十代後半と言っていて、池田兄妹が1巻で小学生だったけど、ヤマナ妹が二十代後半まで行ってれば、高校生くらいでも間違いじゃないかなと。
それに親から逃げてきたって、みーくんも言ってるし。
これを書きつつようやく納得できた感じ。
いやしかし、ホント面白かった。
このシリーズはすごく良かったです。
多少中だるみもあったけども。
10巻単体だけでも完全にやられたって感じなので、満点です。

0
2012年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まーちゃんが包丁を買わせるシーンから展開は何となく読めてましたが、色々びっくりしました。
ラストの菅原vs××のシーンはものすごく胸熱で終始ハラハラ。
まーちゃんに手を差し出すみーくんかっこいい!

エピローグのヤマナさん視点の話も素敵でした。
みーくんとまーちゃん。幸せになってほしいなぁ。

0
2011年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

確かにハッピーエンドで、綺麗な終わり方だった。

が、薄い。薄かった。
8巻の厚さはどこへいった。
9巻の引きはよかったけれど、9~10巻で一冊でもよかった。
分割したのを利用したポイントもあったけれども。

菅原の記憶復活や脱獄の経緯、それに伴う奈月さんの心情や行動、姉を失った長瀬一樹の心情、「たくさんのみーくん」を望んだまーちゃんがたった一人のみーくんを選んだ理由、描くことは多かっただろうに。一樹なんて、イラストさえ切れ端という扱い……。
そして稲側(稲沢?)とはなんだったのか。まだ続くのだったら、彼がみーくんを名乗る話で一巻くらい書くつもりだったのだろうか。

都合の良いところしか描かれていないところに不満は残るけれど、彼らなりのハッピーエンドとエピローグに★4つ。お隣さん・店員・青年が誰だかわかったときは爽快だった。
ついでに金子、大江姉妹の立ち位置は普段通り過ぎて素晴らしかった。

0
2012年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最終回の出来はちょっと・・・。
 『嘘だけど』が一回も無いので、なんとなく気づいてました。
でも確かにハッピーエンド。
バカップル安泰です。

0
2012年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 最終巻でこれで最後かと思うとなんとなく読みづらくて、読み始めるのに結局9巻を読み終わって一年半以上たってしまった。故に前巻までの内容を結構忘却してしまっていたこともあり、まんまと視点トリックに引っかかってしまった。『嘘だけど』がなかったり、長瀬が「透」じゃなくて「みーくん」と呼んでいたりなんかおかしいとは感じていたんだよ。ちくしょー。
 

0
2011年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

みーくん入れ替わりは普通に気が付かなかった。
「嘘だけど」がなかったので、違和感はあったけど。

「みーくん」はまーちゃんを選び、まーちゃんも「みーくん」を選んだ。
多分まーちゃんは、何となくわかってるんだろうなと思った。埋める時に泣いてたし。
これはメリバかな。
伏見が可愛かったけど、結局告白出来なかったんだね……個人的には、この二人組が好き。

エピローグで山名さんとか池田兄妹も登場した。

0
2015年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

裏表紙、相変わらず真っ白。なのに一言赤字で『ばいばい。』とだけ。
9巻と10巻は上下巻。一冊にまとめたら、疾走感・充実感倍増で読み応えあると思うんだけど。

まーちゃんは探す。みーくんを。
探して、探して、探して。そしてとある兄妹を自宅に監禁。
みーくんが来てくれるのを待って。
コレは第一巻の みーくんと出会う直前 の話。

まーちゃんを 嘘つきみーくん から奪ったみーくん。
まーちゃんとの時間を堪能・・・?それでも満足なんだよね、多分。
嘘つきみーくん はまーちゃんを探す。探す。探す。
みーくんはちょっとまーちゃんを持て余し気味。
まーちゃんの無理難題をなんとかこなしていくけど・・・。

まーちゃん、いつものまーちゃんじゃないような気がする。

基本的には 本物のみーくん がまーちゃんとの溝を埋めるために色々試行錯誤しているカンジ。
そして夢の中でも自問自答。この自問自答はどっちみーくんだ?
・・・本物の方(こっちは半壊れ)
その間も 嘘つきみーくんは二人を町中走り回り、探しまくる。
見つけたのは公園。
『やっと、ハッピーエンドみぃつけた。マユ返せ、この野郎』と登場。
そして公園での死闘。
本物と偽物がバトルっているって言うのに、ヒロインまーちゃん何を思う?
満身創痍の嘘つきみーくんは、まーちゃんの『あのねー』に反応。
『どうしたの、まーちゃん』と嘘つきみーくんは左手を差し出す。
コレが決定打。
『私、こっちのみーくんがいい』
と、あっさり本物のみーくんを刺す。そして まーちゃんに、みーくんは殺された。
にもうとと一緒に狩りに行った山まで本物のみーくんを二人で運び、死んでしまった本物のみーくんを埋める。
埋め終わって・・・嘘つきみーくん失血多量のため倒れる。
病院で目が覚めて・・・ゆずゆずの見舞いが多くてお守りが多量にぶら下がる左腕。
にもうとと一緒に現れたのは恋日先生。
にもうと曰く『一緒に住むんでしょ?』
恋日先生曰く『結婚するんでしょ?』
えぇ、9巻でぶっ壊れたみーくんが二人に発言した言葉通りです。
そして。
嘘つきみーくんは みーくんとして生きる事を選択。
まーちゃんは、みーくんと生きる事が幸せ。

エピローグで『ヤマナさん』の妹登場。みーくんも、接触。
第一巻で誘拐された兄妹が成長して不法滞在している部屋のお隣。
それを黙認している奈月刑事。(保護観察?)

そうやって、殺人鬼の居なくなった街で日常という狂気の中を生きていくんだろうな。

0
2011年09月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

みーまー最終巻。
この本の「仕掛け」に、中盤の種明かしまで見事に騙されてました。

結局最後までまーちゃんを好きになれなかったなあ

0
2011年05月06日

「男性向けライトノベル」ランキング