【感想・ネタバレ】魔王 JUVENILE REMIX 10のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2部構成のこの作品で、1部では少年漫画らしい主人公の頑張りに胸を躍らせ(まあ能力が能力だけに王道ではなかったけど)、2部では弟が兄を失った悲しみから始まった。やはり衝撃を受けたのは2部。潤也は能力を戦闘では使わなかった。使ったのは「金」と「意志」だ。なんだか本当にこの世は金さえあればなんでもできると思わせられたな
ただ最終巻の終わり方自体は好きなんだけど、そこに至るまでのキングクリムゾンがな・・・。

最後に一言。スズメバチがノーパンという設定にしてくれて本当にありがとうございました!

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2011年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

潤也編に入ってから薄々気づいてはいたけど、10巻の表紙見て確信しました。兄貴はやはりヒロインだったのだと。

潤也さんは本当になんていうか…いい変態だね!!最後まで「俺の兄貴世界一!!兄貴を否定した奴全員死ね!」というスタイルを崩さなかった。
潤也さんの怖いところは、現在生きてる人を守るためではなく、過去の兄貴の死を無意味なものにしないように、兄貴が何をしたかったのかも分からないくせにがむしゃらに戦っているところだよね。それが結果的に犬養を脅かしたり、令嬢という一大組織を壊滅させたりしている。口だけじゃなく本当に兄貴を否定した奴全員殺してるところが半端ない。

盗撮くさい兄貴の写真ばかり部屋に飾ってるところから見ても、潤也さんは近年見てきたキャラの中でも一・二を争う超ド級のブラコンですね。
「俺はただ好きな人達を守りたいだけだ。兄貴のやれなかったことを、やりたいだけだ!」っていうセリフがあるのだけど、どう考えても潤也さんがあそこまで闇に堕ちた理由は後者でしかないし、前者も「人達」っていうか兄貴一人だろ?みたいな…。つまり何から何まで兄貴なんだろ?

思えば、大須賀めぐみという無名の漫画家が、伊坂作品のコミカライズという限りなく成功率の低いテーマに挑んだ上、媒体はサンデーということで、最初はマジでないわーとか思ったものでした。
しかし、「魔王」の主人公を高校生に変え、他の伊坂作品からキャラを引っ張ってきて登場させるなど、古参の伊坂ファンも満足させた上で、完全に独自の演出で「魔王」を描き切った瑞々しい才能の開花。最終的に、少年漫画史上に残る究極最強のブラコン、安藤潤也というキャラクターを生み出したことで、めぐたん先生は巨匠としての地位を不動のものにしました。

それにしても、「たかだか死んだくらいで俺がお前を見放すもんか」ってすごい殺し文句。
一番怖いのはやっぱり、潤也さんをあそこまでにしてしまった兄貴なのですね。

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2013年10月02日

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