あらすじ
夏休みの間、クラスメートの御影アキの実家の牧場でバイトをしていた八軒勇吾は、いろんな悩みを解消できないままエゾノーの寮に戻ってきた。そして、八軒につきつけられる現実…。実習で可愛がっていた豚の“豚丼”が、ついに肉になってしまうことに…。
そして、八軒がくだした驚きの決断は…!!
道民+国民的に大ヒット中の大人気酪農青春グラフィティ待望の第3巻!!
感情タグBEST3
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ペットでは無く家畜の事を
動物は、人間の考え方一つで、ペットにも家畜にもなる。その家畜との付き合い方を真剣に悩んで考える主人公は偉いなと思う。
夏休みの間、クラスメートの御影アキの実家の牧場でバイトをしていた八軒勇吾は、家族に会い、時には失敗してエゾノーの寮に戻ってきて、実習で育てた豚の“豚丼”が、ついに肉になってしまう中くだした驚きの決断に泣けました。
夏休みとその後とか
御影さんの家では八軒君、割と気に入られて婿候補?になりそうでした。牛乳で失敗をやらかしていましたが。
前の巻に出てきた工業高校との対決(体育祭で騎馬戦等)も可笑しかったです。
夏休みでビューして強制労働?の処分(風紀を乱した模様)を食う級友も。稲田さん、一時期痩せて美女でした。
ホルスタイン部、というのも良いです。
部活も引退してから就職先、ようやく考える人も。この辺は人それぞれでしょう。
屠畜の映像を見る授業も。強制ではないので、教室で待つ生徒もいます。八軒君は豚のこともあり、見ていました。
涙出てくるー!!感動するし、高校生の時にこんな命の選択とかできないから尊敬もする!難しいことから逃げずに考え続けるのは偉い
東大
八軒みたいに生真面目過ぎてプチ闇落ちしちゃった様な子にとっては、東大なんて簡単に入れますよぉ~なんてサラッと言って中退してパッパとやりたい様に生きている兄ちゃんの事嫌うのは何か分かる💧
Posted by ブクログ
家畜とペットの違いについて、愛情の有無かと悩む八軒君に、御影のおじいちゃんが
「愛情はあるけどおいしく育てよって注ぐ愛情」
と答えるのが
なるほどなぁと思いました。
自分には夢がないけど、夢がある人の夢がかなわないのが嫌
と言う八軒君。
お兄さんの慎吾さんが登場します。
いい大学に入れと言われたから東大に入った、
あとは好きなことをやる。嫌がらせで辞めたというお兄さん
彼は彼で弟とは違う形ながらも
お父さんとうまくいかず抑圧されていろんな影響を
受けているのだなと思いました。
二野ちゃんと三空ちゃんがトウキビを持ってくるところが
すごく可愛いです。
美味しいものが手に入ったらみんなで楽しく食べる習慣、
言ってしまえば娯楽がそれしかないからとも言えるのですが
すごく良い習慣だと思うのです。
なんでも鮮度は大事ですし。
味覚が良いというのを稲田先輩やおじいちゃんに言われて、
「君らが子供の頃から親がちゃんとしたもの
食べさせてくれてたんだべ」
という言葉もすごく大事。
ひいおばあちゃんが人間だからたまには失敗する、
命が関わっているときは失敗したらいかんと
給料を受け取れと言ってくれるのも
言葉少なだからこそ重いです。
「馬鹿は碌でもないものに金を遣う。
賢い奴は自分の成長のために遣う。
金の遣い方で男の価値はわかるものさ。」
というのも名言です。
一回失敗しただけで恫喝されるようなお父さんだったからこそ、
御影のお母さんが一回失敗した位で、と言ってくれるのが
新鮮だし優しいとも思いますよね。
与えられた作業をクリアするので精一杯で
まだ目標が見つけられない八軒君。
自分に合った馬に乗るのは楽だけど
馬の個性に合わせるのも面白い というのも
しんどそうだけど納得のいく言葉です。
生き物を食べるという行為について、
ベジタリアンというワードも出てきますが
肉が美味しい、というのがすごく正直な言葉です。
わかったフリしてスルーしないで真面目に受け止める八軒君と、
それに対して周りも真面目に返している。
稲田先輩の見立てどおり、そこがとても良いです。
価値観が凝り固まっている群れに異物が混ざることで
ディスカッションが起こる。
価値観の違う物が混ざれば群れは進化する。
富士先生もすごく好きな先生です。
実際、吉野も今まで当たり前過ぎて
深く考えたことがなかった、
きちんと捉え直すのも大事だと言っていて、
この子も凄く良い子なんですよね。
そして、八軒君のバイト代の使いみちが決まります。
安易に豚を飼う、ではなくて、肉になった豚を買う。
見送るとき業者の人に頭を下げる八軒君と、
それに大人たちが「うん、うん。」とちゃんと
応えてくれるのが良いです。
先生たちもみんな自由で熱意があって、
アミノ酸の話から次の授業の先生も入ってきて
みんなでわいわい議論が始まるところ、好きです。
そして屠畜場の映像を授業で見るときに、
強制ではないとしてくれるのも良いです。
それでも行く八軒君、相川君も偉いです。
Posted by ブクログ
もぎたてのとうきび、おいしそ~!
醤油塗ったらさらに美味しいでしょうそりゃあ!
搾りたての牛乳も飲んでみたいわ~。
最後の最後でバイトで失態をやらかしてしまった八軒くん。でもその苦い思い出が、彼を成長させてくれたようです。
そして、いよいよ豚丼とのお別れの時。。
八軒を通して、経済動物との向き合い方を改めて考えさせられました。
Posted by ブクログ
またまた面白い!もぎたてのとうもろこしや、とれたてのミルクは本当に美味しそう。勇吾の兄も初登場。東大入って、辞めて、現在はラーメンの修行中……。
Posted by ブクログ
出荷する前日の豚は食事は出来ない事を知り、心が痛んだ…アキの悩み、たまこの変身、今回も色々あったけど、アキのひい婆ちゃんの「馬鹿は碌でもないものに金を遣う。賢いやつは自分の成長のために遣う」って言葉にすべて持ってかれた。私は常盤だったのだ、反省…(-_-;)
面白い
この手の作品が陥りがちな説教臭さ、上から目線のような感じに陥ることなく農業高校というかなりの部分の読者にとって未知の世界の物語が進行していきます。
匿名
将来
主人公の八軒勇吾は進学校での競争や親との軋轢、無関心等に耐え切れず実家から逃げたいという一心で大蝦夷農業高校に進学する。
周りと違って具体的な将来の目標がないことに焦りを抱く彼だったが、たまたま見つけた石窯をきっかけにピザを焼くというイベントの仕切り役をするなど少しずつ学校生活に慣れてきた。
そんななか迎えた夏休みは閉寮してしまうことを知る八軒。
実家に帰って親と顔を合わせたくないという思いから御影の家で住み込みのバイトをすることでその難から逃れた。
しかし待っていたのは校内での実習とは一味違う仕事の数々だった。
お金をもらう代わりに労働力となることの大変さを知った八軒だったが、御影との何気ない会話に感じていた違和感から彼女の本当の夢は家業を継ぐことではなく馬関係の仕事につくことだと知り……。
ずっと描かれてきた八軒のお人よしがこんな風に展開していくなんて一巻目を読み始めたときは思いもしなかった。
Posted by ブクログ
農業高校生の青春グラフィティ・コミック第3巻。
前半は2巻から引き続き御影家でのアルバイト。ここで八軒の兄・慎吾が登場。
このお兄さん、結構癖あるキャラで面白くて好きです。
そして後半は夏休みも終わり、二学期に。
一学期に八軒が名前を付けた豚「豚丼」が成長し、いよいよ食肉として売られることに。
その時、八軒はある「選択」をします。
この選択の結末は次巻へ続きます。
前巻とは違う形で「命を喰らう」ことを考えさせられる展開でした。後半は結構シリアスな感じになってます。
しかし相変わらず食べ物がウマそうで…。
とりあえず、祭りの屋台をめぐりたい(笑)
Posted by ブクログ
第20話夏の巻⑦の牛の糞からバニラの香りの主要成分であるバニリンの生成ができることと、その研究がイグノーベル賞を受賞したというトリビアを初めて知った。この巻の主な出来事は八軒の兄が登場。夏休みが明ける。タマコが痩せた。
Posted by ブクログ
2巻がこの前に出た気がするのにもう3巻です。
いろいろ真剣に考える八軒がかっこいいかわいい。
なんか、御影が八軒に優しいというか気にしてるというか、お祭り誘っちゃうんだよ。おーおー
吉野と八軒の不純異性交遊騒動はすごくありがちそうなのに、笑ってしまった。
匿名
牛が混ざっちゃったのというフレーズを人生の中で初めて聞いた。もうこのシチュエーションがとてつもなく面白い。当人はとんでもないことだろうけど。
Posted by ブクログ
豚丼が出荷されて行きました。
タマコが美少女でした。確かにあの顔は美女顔だったけれども(笑)太っている時の方が体調が良く、外見よりも体調を優先できるタマコは強いなと思いました。
常磐はぶれないアホの子で好きです(褒めてる)