あらすじ
目指せ!日本人初女性宇宙飛行士コマンダー
朝日田ありすは、容姿端麗で人気者。
彼女は幼い頃
両親からバイリンガル教育を受けていたが、
その死によって結果的に
どちらの言語も拙くなり、
日々の授業についていくことができない。
そんな中ありすが出会ったのは、
孤高の天才・犬星くんで…?
「分かったんだ。朝日田のそれ。セミリンガル。」
「おれが君を賢くする。」
両親がいる天国に近づくために、
一人の少女が日本人初の
女性宇宙飛行士船長に
なるまでの物語。
生きづらさを抱える少年少女が
地球の引力圏を抜け出して、
夢を叶えるまで…
その熱き挑戦を、とくとご覧あれ!!
『MAMA』『ルポルタージュ』『インターネット・ラヴ!』の売野機子が描く、最新作!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ツイッターでお勧めされて読んでみたが、
これ、宇宙飛行士養成マニュアルじゃねーか!
今中学生くらいだったら、これを真に受けて努力したら宇宙まで行けちゃう奴じゃねえのかよ!!
あーっ、中学生くらいの時に読ませてくれよ!!
今の中学生ずりー!!
Posted by ブクログ
1話試し読みで感極まった…!最新刊まで大人買い!
1人の少女の自己理解と夢を叶える話。
『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』好きな本が参考文献に使われていて、今までの自分が肯定されたような気持ちになって嬉しかったな。
夢を思い描くこと、叶えるために明日する努力を逆算し考え続けること、自分の強みを知ること、気持ちを言語化すること、いくつになっても心に留めておきたい。この漫画を読んで感じたワクワクをいつまでも感じられる人生を歩みたいと思った。
3番の、自分はコミュニケーション能力が高くない自覚があり、宇宙オタクだからこそ、宇宙飛行士になれないと思っているセリフに共感した。周りのキラキラしてる人たちを見て自分にはああはなれないと思ってしまう気持ちはすごく分かる。でも、人には人の役割があって、この性格も唯一無二の自分。自分で可能性を狭めていた3番と自分が重なった。
最近の自分は余裕がなく、あれもこれもしなきゃと焦りがあって頭が疲れてしまっている。
キャリア、生活、恋愛、将来自分のためになること、そういうの一旦置いておいて、自分を愛し自己理解を深める時間を取りたいと思った。
犬星推し
ありすも良いんだけど、犬星の斜に構えながらもありすを助ける姿が尊い。実際の宇宙飛行士になるかなり前の中学生時代がメインだが、女性版の宇宙兄弟的なワクワク感がある。
Posted by ブクログ
概要からだと、ありすがクラスメイトから美少女だと持ち上げられるたびに疎外感を抱き続けてきたことと、宇宙飛行士を目指すことと、どうリンクするのかな?と想像しづらかった。
ただ「MAMA」で子どもたちの細やかな心情を捉えていた売野機子さんの作品だから、きっと意味があるのだろうなと読んでみた。
美少女であることというより、セミリンガル(バイリンガルが2言語話車なのに対してどちらの言語も中途半端な状態)のために常に周りから浮いてしまい、自分でもその原因が分からなくて疎外感を抱いていて、それに加えて美少女だから周囲が勝手に天然だとかかわいいとかで収めてしまっていたということだった。これから美少女要素(容姿で判断される生きづらさ)がどこまで阻害要因になるのか、導入だけで終わるのか、気になるところだけど、ひとまず納得。
知識も分析力も超高いけど空気が読めなくて同じく学校で浮いていた犬星くんがありすの理解者となり、タッグを組んで宇宙飛行士への道を目指すことに。宇宙飛行士の中でもコマンダー(船長)というポジションにフォーカスすることで、よりありすの特性が生かされるのだなと期待するのと、まっすぐな二人の姿がとてもかっこいい。
宇宙飛行士になるための指南書
日本語英語どちらも不自由な女の子・ありすを、学力お化けの男の子・犬星くんがフォローし、宇宙に行くという夢を目指して、階段を探して登っていくという物語。
一見読者とはかけ離れた特徴の主人公2人だけど、それぞれの生きづらさみたいのがそこまでシリアス感なくでもわかりやすく描かれているので、キャラ像がはっきり見やすい。
宇宙飛行士になるためには!のステップを主人公たちと一緒に見ていく感じがとてもワクワクする。
ありすの感性、犬星くんの知識、それぞれが組み合わさって課題をクリアしていく様が面白い。
ちょっと上手くいきすぎだろーって思うところもあるけどね。これはあくまでフィクションなので、これの通りに頑張ったとして宇宙飛行士になれるわけではない^^;
Posted by ブクログ
科学漫画かと思って手に取ったのだが、実は言語漫画だったという面白さ。
言葉を得ること、自分の思いを言語化することで、ありすが新しい世界を発見していく。
宇宙飛行士になるという目的があり、どうやらそれは達成されるらしい。
しかし、ありすは他の人の言葉が理解できていない様子…。そこへ犬星くんという勉強マニアな生徒が現れて…といったストーリー。
普通に考えれば、勉強を教えるストーリーなのかと思ってしまうのだが、この漫画は表面的な学習ではなく、白紙に近い純粋な女の子が言葉を増やし、自分の思いを理解しながらどんどん成長していくストーリーになっている。
とくに顕著なのが色を理解することと、言葉との関係を説いた1話。
ありすが美しいという言葉を嫌う理由、色がわからないという理由を的確に捉え、色がわかることの感動を描いた話でとても良かった。
この漫画はどこをとっても、言葉を知る、言葉を得る、言葉にするといったことの感動的な部分を鮮やかに描いている。
ありすを通して私たちも、理解することの感動を再発見できる。
忘れてしまっていた”わかる”という感覚の尊さを追体験できるのは、とても新鮮だった。
Posted by ブクログ
朝の情報番組で紹介されていて,宇宙兄弟のような世界観が広がっているのかが気になって読んでみました。
宇宙兄弟ではある程度成長仕切っている登場人物が多いように思えました。南波兄弟とか人生の負け組の兄と勝ち組の弟がいる対比スタートでしたが元々の能力が高い兄弟だったように思えました。それと比較して主人公「ありす」はスタート地点がマイナススタートの印象が強かったです。なり損ないの「バイリンガル」器用貧乏にさえなっていない状態からの成り上がり物語それが今作の成り立ちです。
本当に一から勉強する過程を描いてくれているのが好感を持てて,色の違いや気持ちの表現方法だったり一瞬馬鹿らしい勉強…となる内容なんですが。自分の考えを言葉として吐き出すことができる人って言うほどいないんじゃないかな?とも思う。「好き・嫌い」という言葉は使っても何が好きなのか?なぜ嫌いなのか?と深堀りしていく大切さを教えてくれますよ。
ワクワクします
宇宙に対する主人公たちのやる気や情熱を感しまられました。老人になってしまったのですが、大好きなマンガです。
まるでYA文学を読んでいるような爽やかさと深さを持った作品でした。
ありすもいい子なんだけど、私はこの幼さで他人のために頑張れる犬星くんが、すごく優しくて少し不憫にすら感じます。本人が好きでやってるからいいんだけどね。
それにしても犬星くんの知識の幅が広すぎて、大人の私が学ぶことばかりです笑
おもしろかった
今年読んだ漫画で一番面白いかもしれない
宇宙飛行士を目指す話ってとっつきにくいかな?という印象もすぐに吹き飛び、不安定ながらもぐんぐん進んでいく2人を応援したくなる
Posted by ブクログ
なんてすごい漫画なんだろうか。
第一話目のありすの心の声「やめて」。これを読んで主人公ありすへの違和感を感じた。そして彼女に犬星くんが言った言葉「君は何にでもなれる」。それに対するありすの素朴な疑問。
「生まれ変わらなくてもいいの?」
自分の生まれや育ちを不幸だと決めつけて、頑張ることや結果を出すことに怯えて、かっこつけたい訳でも、誰とも付き合いたくないわけでもない。中途半端にうじうじすることは、ただの努力不足なんかじゃなく、走り出しで躓いた人の、かさぶたなんだと思った。
ありすは、心の気持ちを言語化できない。色の名前がわからない。美しいものを素直に言葉にしたいのに、形容すべき言葉がわからない。
やはり、義務教育というのは残酷だと思う。ドロップアウトできないのに、雰囲気で学校にいないといけない。学校の雰囲気になった人になんか人権はない。発言力がある奴しかスポットライトは当たらない。
だからこそ、勉強は必要なのだ。悔しいし認めたくないのはわかるけど、勉強しないと、気持ちを伝えることができない。気持ちが伝わらなければ、存在しない人になってしまう。
生まれた時に自動的に与えられた権利よりも、勉強によって能動的に身につけていくことの方が、鋭い時がある。
この漫画はただの青春漫画や学習意欲向上漫画でもない。もっとずっと哲学的な部分が濃い漫画だと思う。
さすがマンガ大賞2025受賞作。
次巻、買います。
Posted by ブクログ
犬星君が話す内容に自分にとっての新概念が多く、世界が広がり鮮やかになる感覚がして感動した。
言葉が足りなくて深い思考ができないという問題は今までに度々感じたことがある為ありすに若干の自己投影をし、彼女がどのように成長していくのか気になって目が離せなくなった
Posted by ブクログ
疾走感があっておもしろい。
podcastでおすすめされていたので買ってみた。
ちょうど本棚整理をしていて気づいたけど
『インターネット・ラヴ!』の作家さんじゃないか〜
12歳の子が、いろいろともがいて言う
「生まれ直さなくても、いいってこと……?」って
セリフの胸がきゅーっとなる感じよ。
みな等しく生まれてきたことを祝福としたいよ
(ちょっと主題とずれるけど)
『色』が国や文化によって流動的なものという話
よく考えれば当然なんだけど
ついつい近視眼的になってしまうよなあ。
白だって200色あるのに!
ありすが少しずつ感覚を得ていくさまは清々しい。
Posted by ブクログ
一巻からなんどもこんなに泣きそうにさせてくるってすごすぎる。
・ありすが、色を言えるようになっていった後「美しい」は悪い言葉じゃないかもしれない、と言った時。
・ありすが、哲学対話で深い思考を身につけた後、ほんとうの自分になるために宇宙飛行士になりたいと言ったこと。
→哲学対話してみたいな!
あと、一巻の1ページ目から、女性プロであることだけで、容姿・家庭との両立をぶつけてくる記者というくそ現代のあるあるを見せてくれたのもなかなか衝撃的だった。これが現実なのは悲しすぎるけど端折られなかったことに意義があると思う(ありすが宇宙飛行士になる頃には流石になくなっててほしいに決まってる)。
犬星くんの過去も気になる。
Posted by ブクログ
マンガ大賞2025 大賞作品。
日々多くの漫画を読んでいるわけではありませんが、久しぶりにこの漫画は良いぞ!!!と思わされました。
物語は、1巻の冒頭から主人公が目標を達成した後の姿で始まります。そこから、「どうやってその目標にたどり着いたのか」が少しずつ描かれていく構成になっており、読み進めるごとにぐっと引き込まれました。
主人公が様々な障害に向き合い、それを乗り越えようとする姿や、彼女を支える人々の存在にも様々な背景があって応援したくなります。
正直、最初は主に主要キャラクター以外の部分の絵のタッチが少し雑?と思ったんですが、ストーリーがあまりにも良すぎて途中からはもう気になりません(笑)
Posted by ブクログ
マンガ大賞か〜宇宙に興味あるし読んでみよ…と軽く手に取り家で読み始めたら読む手が止まらなかった。
3巻まとめて買ってきていてよかったと思えた。
私にとっては宇宙兄弟と並ぶほど面白いと思えた漫画!
久しぶりに登場人物の未来を応援し、青春を一緒に味わせてくれる物語に出会った。
Posted by ブクログ
1話を試し読みし、その終わり方があまりにキラキラで胸高鳴りすぎて最新巻まで買ってしまった。めちゃくちゃおもしろい!ありすと犬星、どちらも生きづらさと悲しみを抱えている2人ですが、手を携えてどんどん成長していき、目標に向かって突き進んでいくのが本当に胸が熱くなります。読みながら涙がこみ上げるところも。3巻時点ではまだ走り出したばかり、これからもワクワクです。
Posted by ブクログ
ガール・ミーツ・ボーイ。なんて夢のある、それも、セミリンガルという一見難易度の高いスタート地点のはずなのに、「言語の壁が克服できれば何にでもなれる」という、大きな希望を感じる展開なんだろうと思います。
ありすの天真爛漫さや、犬星くんが静かに燃やす不屈の精神に、読んでいて明るい力が湧いてくるような。
2人の間に、同志としての信頼、同じ北極星を目指す結びつきがありつつ、(今後どうなるかは分からないですが)恋愛の匂いがないのも爽やかな感じ。
Posted by ブクログ
むちゃくちゃ素晴らしくて、漫画を読んで久し振りに涙がボロボロ出た。
子供の世界を肯定しようという作品の意志が本当に眩しい。ありすと犬星くんの掛け合いが大好き。漫画としてめちゃくちゃ読みやすい!セミリンガルという概念を知らなかった。勉強がしたくなった。続きが超楽しみ。
Posted by ブクログ
ありす、宇宙までも(ありす、 どこまでも)
セミリンガルについて
一言語のみ習得している者はモノリンガル(英語版)(英: monolingual)、二言語の環境で育ち、その両言語において年齢に応じたレベルに達していない者はセミリンガルと呼ばれる。近年は、セミリンガルという言葉が否定的だという意見が増え、ダブル・リミテッド(ダブルリミテッド)という名称が広まりつつある。
一方、市川力は、外国語で教育された者だけでなく母語だけで教育された者も「セミリンガル」になる可能性はある、母語だけで教育されれば無条件で「モノリンガル」になるという感覚はおかしい、という考えから敢えて「セミリンガル」という単語を使用している。
ダブル・リミテッドは、日本においては帰国子女や日本に住む外国人児童の間に散見されるため、特に教育関係者の懸案事項となっており、言語学や教育学の専門家による研究が広く行われている。
言語獲得は環境および年齢差・個人差が大きい上に、日常会話能力(BICS)はバイリンガルであっても、抽象思考や学習のための言語能力(CALP)がダブル・リミテッドの状態にあり教科学習に支障をきたす者もいる。何をもってバイリンガル、何をもってダブル・リミテッドと判断するのかは未だ曖昧である。
朝日田ありすは、容姿端麗で人気者。
彼女は幼い頃
両親からバイリンガル教育を受けていたが、
その死によって結果的に
どちらの言語も拙くなり、
日々の授業についていくことができない。
そんな中ありすが出会ったのは、
孤高の天才・犬星くんで…?
「分かったんだ。朝日田のそれ。セミリンガル。」
「おれが君を賢くする。」
両親がいる天国に近づくために、
一人の少女が日本人初の
女性宇宙飛行士船長に
なるまでの物語。
生きづらさを抱える少年少女が
地球の引力圏を抜け出して、
夢を叶えるまで…
その熱き挑戦を、とくとご覧あれ!!
『MAMA』『ルポルタージュ』『インターネット・ラヴ!』の売野機子が描く、最新作!
【編集担当からのおすすめ情報】
『あたし、宇宙飛行士になるんだもん。』
『だとしたら…“いい時代”に生まれたな。』
「アルテミス計画」をご存知ですか?
アポロ17号以来の月面着陸を、“女性”で成功させ、最終的に火星有人探査を目指す計画。
それが、アルテミス計画ーー
不定期な募集だった宇宙飛行士。
それがアルテミス計画により、
5年おきの募集へと変更になった現在。
宇宙飛行士を目指すために、
私たちは“いい時代”に生まれているーー
医師、技術者、パイロット、研究者…
天才たちが身を捧げた高みへ
天真爛漫な美少女・ありすが
今、夢を打ち上げる。
売野先生が描かれる
宇宙飛行士を目指す彼女の繊細な心と、
まっすぐな熱意に圧倒されること
間違いなしです。
ぜひお読みください。
少女と少年2人なら
頭が悪いなら、誰かに教えてもらえばいい。
能力を親のせいにしても、何にもならない。
夢を持った女の子と、勉学に励む男の子が出会って、2人が幸せへと進んで行くのが、気持ちいい。
Posted by ブクログ
マンガのラジオで、次回(2025年4月は毎週)のゲストはマンガ大賞2025を受賞された売野機子先生と聞き、興味と予習を兼ねて本書を手に取りました。(ラジオ収録は発表受賞翌日3/28でフレッシュなコメント確定)
予備知識ゼロで読むと、なるほど面白い。
両親なしセミリンガルのリスクを持つ女子小学生朝日田ありすが海外の小学校から日本へ転校する場面から始まる。
校長室の掃除当番で、勉強が出来る嫌われ者のクラスメイト犬星類と一緒に掃除をする事がきっかけでお互いが関わっていくことになり、ありすに日本語を教える事になった犬星と対話を続けていくと、ありすは宇宙飛行士を目指すと決めた。
読み始めの3分は好みでない絵柄だったので「面白くなくても一冊読み切ろう」などという考えが脳裏をかすめました。
さらに読み続けると、よくある学園ものとは早い段階でズレできて、先が気になってしまいあっと言う間にマンガの中に引き込まれていました。
セミリンガルなどの特殊な障害ワードが出てきます。
さらに新しい個性的なキャラもリズムよく登場し、仲間で問題を解決し、それぞれが人間的な成長をしながら関係性を構築していくドラマは、小さな節目毎に小さなカタルシスを得ることが出来て清々しい読後感がありました。
読み終わると絵柄は全く気にならず、むしろこの絵柄でなくては成立しなくなりました。
読みやすい独自のキャラとストーリーが秀逸です。ラジオで早く作者のコメントを聞きたい。
Posted by ブクログ
セミリンガルの少女と彼女の宇宙飛行士への夢を支える天才少年の話。 宇宙開発モノ+子供が世界に対して戦いを挑む話というどちらも大好物の題材。
子供が真剣に宇宙飛行士を目指す話というと、石渡治の「パスポート・ブルー」を思い出すが、あれに比べると随分展開が早いのが時代を感じさせるところ。
犬星くんの「おれが君を賢くする。」は筋肉少女帯の「香菜、頭をよくしてあげよう」か?
やっぱり
頭脳明晰、容姿端麗は無敵だ。
この二つの武器で何を成すかが世の中の物語の8割なんじゃないかと思ってしまう。
それはさておき、この頭脳明晰な少年と容姿端麗な少女の物語はおもしろい。抱えるコンプレックスも時代を反映した生き辛さであり、まだまだ先が読みたくなる。
Posted by ブクログ
ダヴィンチ・年末ランキングから。まだ1巻しか出てないみたいだけど、これは良い。”君と宇宙を~”にちょっと似た雰囲気を感じた。天才少年とありすのコンビが何とも絶妙。続きが楽しみ。
優しく美しい成長譚
長編物が好きなので、普段は連載開始すぐには購入しないのですが(作者さま申し訳ないですm(_ _)m)、この作品に関しては雑誌で一読してすぐに単行本購入を決めました。描写がいちいち優しく美しく何度も読み返したくなる作品。おすすめです。
Posted by ブクログ
BLで知った売野さんの最新作。
授業についていけないくらい勉強ができないありすちゃんが、孤高の天才犬星くんと女性宇宙飛行士船長を目指すお話。
主人公のありすちゃんの喜怒哀楽が瑞々しい!
犬星くんもただの天才じゃない!
何かを目指す人の話は多いけど、その人と同じくらいサポートする側にも焦点が当たっていていい!
大人はもちろんだけど個人的には小学生くらいからのお子さんに読んでほしいな〜!
とても面白かったです!
子供達の可能性を子供自身が信じて、努力し伸ばそうとする姿勢が描かれていて、心に響きました。
作画のタッチも作中の世界観への没入感を深めてくれる繊細なタッチで好みでした!
続刊が待ち遠しいです。
Posted by ブクログ
№04ドアの向こう側 がすごい。
私も悲しかったり嫌だったりする気持ちを口で説明できないことが多いから、それを言語化できているこの漫画に感動した。
Posted by ブクログ
ままならない現実を、犬星のもつ知識で切り開いていく感じがたまらない。
後半では、手強そうなライバルキャラっぽいのも出てきて、この後の展開が楽しみ。
がんばれ
主人公の女の子を応援したくなる(それとも、主人公は男の子を含めた2人かな?)
もどかさしい空気が徐々に晴れて行くような、独特の空気感。この著者は好きだなあ。
Posted by ブクログ
2025マンガ大賞受賞。容姿端麗人気者ながらも海外生活でセミリンガル(2つの言語を取得しようとして、どちらも十分なレベルに達していない状況)だった少女が、同級生孤高の天才犬星と日本人女性初ISS船長(コマンダー)をめざす。
Posted by ブクログ
「マンガ大賞受賞」と聞いて購入しました。
宇宙や宇宙に関することに惚れる話に、このところよく出逢います。
「君と宇宙を歩くために」
「宙わたる教室」
「この夏の星をみる」
本作も含め、いずれもディスレクシア、自閉症、セミリンガル等の生きづらさをもつ主人公が、寄り添う人と共に特性を活かしたり乗り越えたりしながら、先に進む話。
読んでいたら、自分も前に進もうと思わせてもらえます。
3巻まで読みましたが、続きが楽しみです。
Posted by ブクログ
ありすの目がドンドン輝いていくのが、本越しから伝わってくるのがすごい!
思わず目を塞ぎたくなってしまうぐらい眩しい。
細くて繊細なタッチが柔らかい世界観を演出していて、心がじんわりと熱くなる。
うーん…
マンガ大賞2025を受賞した作品という事で、世間では評価されているんだろうけど…、どうなのコレ?
まず冒頭。
「夢を達成した瞬間の未来」のシーンなんだろうけど、すごい違和感。
「これだけお綺麗だと女優という選択肢もあったのかなと」
「やはり家庭との両立が気になるところですが」
この2つの言い方、今でも完全にアウトでしょう。
ましてや近未来の話なら、あり得ないと思う。
ISSの船長って、ISSは現在のところ2030年には運用停止になる予定。
将来の話では、ISSはもう無いんじゃないの?
この時点で、「ひょっとして、子供時代は過去の話?」と思ったけど、巻の中ほどで「アルテミス世代」や「2022年現在で12歳、26歳で宇宙飛行士に応募する」とある。
となると、やっぱり違和感しかない。
しかもこのシーン、「月・ISS・火星に、まずは女性宇宙飛行士が行く計画」とあるけど、ISSに関しては既に2001年以降何人もの女性宇宙飛行士が滞在しており、表現がおかしい。
また、中学生相手のシビアなテストと言うのもちょっとどうかと思う。
このあたり、非常にリアルに描いている「宇宙兄弟」と比べるとかなり煮詰めが甘いように感じる。
(その宇宙兄弟ですら、ブギーを始めとしておそらく詳しい人にはたくさんの「ありえない」が存在しているんだろうけど)
「子供に宇宙飛行士への道と言う夢を抱いて欲しい」
「子供のうちはどんな人でも努力すればまだまだチャンスがあるという事をわかって欲しい」
これが本作のテーマなんだろうけど、逆に大賞を取ったのはそれ、つまりは「大人側の意図」なんじゃないかと思えてしまう。
クセの強い絵と相まって、個人的には本作がそこまで素晴らしい作品とは思えませんでした。
セミリンガルについては知っていたけど、そうなってしまった子供は想像以上に苦しむことになるんだな、と感じた。
それでも犬星くんと出会い、希望を見出したありすちゃん。
「生まれ直さなくても、いいってこと……?」
この言葉に胸が詰まった。
Posted by ブクログ
2025年漫画大賞受賞、タイトルから宇宙飛行士の話?SFかな?程度の情報しかない状態で読んだけどおもしろかった。
(宇宙飛行士を目指していく話だった)
可哀想すぎず前向きな描き方に好感がもてる。
「セミリンガル」という言葉は知らなかった。
生い立ちによる差の話。
ありすはきっと真っ直ぐ成長していくだろう、と思える一方で犬星くんはどんな大人になっていくのかな。
絵柄が古いのは少し気になる。
ありすが宇宙飛行士になりたい理由がまだ描かれてないのも気になる。
Posted by ブクログ
ゆめにむかっていつまでも
川勝徳重さんのTwitterから。
宇宙飛行士。なりたい。
このきもちをいだいて、少年たちはかけぬける。
主人公のありすは周囲とのギャップにコンプレックスをいだいてゐた。それをみかねた犬星がタッグを組み、ありすの自走を見守る。ペダンティックな知識をふりまきながら。
そんなはなし。
まあ実際の小学六年生がこんなことを考へてゐるのかは、ちと、びみょうなところだ。犬星の蘊蓄がちょっと衒学的すぎやしないか、とか、こんな関係になる男女って本当にゐるのか、とか。人間ファンタジーかもしれない。
でも、マンガとしての必要な構成は王道ながらもそろってゐて、出だしはまづまづのスタートだと感じた。これからもっと作者のオリジナリティをひきだしてほしいと期待した。