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Posted by ブクログ
アン•ブーリンの最期から始まる巻。セシルが政治家を志し、少しづつ宮廷の中に入り、新たな出会いを通して成長していく。
クロムウェルとの師弟のような関係が特によく、別れのシーンは読むのが辛かった。
それだけに巻末のおまけページ「最後の審判待合室」は面白い。
刺さったセリフ
「私から何も奪わず、ただ与えようとしてくれたのはウィリアムだけだった。」(アン)
「今ようやくわかったの。これは、愛だわ」(アン)
「施しは必要だ。だが労働と対価こそ、貧しさを真に救うことだと私は考える。」(クロムウェル)
「生き延びろ。私のようにはなるな。お前の王を愛せ」(クロムウェル)
たぶんここまでで一番胸の痛いシーンが詰まった巻!
ある程度史実を把握していたとしても胸に突き刺さる。
登場人物達の想いを丁寧にドラマチックに描かれていて、心が苦しくなるけどアツく感動的。
普段あまり読み返すタイプでないのに何周もしてしまった。
既にめちゃくちゃ面白かったけど、ここから本格的にセシルと女王の物語が始まりそうで、更に期待。