あらすじ
王子と王女、初めての家出!?
1544年――
6番目の王妃キャサリン・パーを母として迎え、
ようやく王家が家族として機能し始めた、その翌年。
父王ヘンリーに老いの兆しが見える中、
幼き王太子エドワードの後継者教育が急がれる。
容赦なく迫る新時代の足音。
望む望まざるに拘わらず、“男子たるもの”が背負わされる運命。
「私と一緒に死ぬか? エドワード」
次第に追い込まれていく弟に、エリザベスが持ちかけた計画とは!?
その時、セシルもまた
その生涯を彼女に捧げる覚悟が問われることとなる――
『あさひなぐ』のこざき亜衣先生の本格歴史マンガ!
主人公ウィリアム・セシルは、のびのびとした少年であったが、衣装担当宮内官である父に連れられてヘンリー8世が王として構える王宮に向かったことで、彼の人生を急激に変えることになる存在、未来の女王エリザベス1世に出会う。
無垢な少年セシルは、どのように女王エリザベス1世に仕えることになるのか。近世イングランドのドロドロな政治事情と人と人との関係性が丁寧に描かれている作品なので、歴史が好きな方はもちろん、歴史をこれから学びたい、興味がある!という方にもぴったりです!
現代にも通ずるところのある女性・男性それぞれに特有の生きづらさ、そして、それらに立ち向かうそれぞれの立場の勇気や強さ、したたかさが感じられ、どのキャラクターも魅力的に映ること間違いなし!
セシルの、そしてそれ以外の立場から見る「正しさ」。様々な「正しさ」に向き合い、激闘するセシルを見届けてみませんか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
世界史の常識が欠如してるレベルの私なので、先を全く知らない状態で楽しめて最高です。これを期に世界史というかヨーロッパ史を勉強したいですね。でも調べるとネタバレに合うのでどうしようかなって思ってます。
読み始めてすぐ「あさひなぐの人か!」とわかったけど、漫画の見せ場がちゃんと魅せられててページ捲る手が止まりません。
強い女たまらねえぜ。
素敵な作品をありがとうございます。
Posted by ブクログ
本当にすごい作品。一瞬も気が抜けないドロドロな展開でずっとハラハラさせられ続けるし、要所の描き方ではらしっかりエモさを出してくる。そして歴史物なのに先の展開を想像させない巧みさもある。
本編をじっくり堪能したのち、監修者のあとがきを読むのも各巻の愉しみです。
今回は、歴史小説の話でした。しばりょうとベルばらと大河が同列に並べられ、これはフィクションですってテロップはありますか? と。
そしてフィクション(『王子と乞食』)をフィクション(本作品)に挿入した手法への高評価。
とても面白いあとがきでした。
脱走
エリザベスがそそのかしてエドワードとお城を脱走して「王子と乞食」さながらにひどい目にあってエドワードが次期王の自覚に目覚めるって件は少々鼻白む。
あんな暴力振るわれてたらさらに心が壊れそうなもんんだけど。