あらすじ
幼い頃に会った謎の麗人「レイシ」の専属薬膳師になることを夢見て、
性別を男子と偽って医学を学ぶも、陰謀に巻き込まれ、正体を隠して皇帝の妃となった董胡。
お渡りの日、薄闇で見た皇帝の顔は、憧れの麗人「レイシ」にそっくりだった……。
動揺する董胡だが、王宮で、伍尭国の南都・朱雀から輿入れした朱璃姫と仲良くなり、徐々に居場所を見つけていく。
ある日、皇帝の「先読み」の力で、朱雀の地に謎の病が流行る、との先触れがあった。
董胡は薬膳師として勅命を受け、調査へ赴くことになったが、そこで思いもよらない出会いが――。
朱雀の地にはびこる、謎の病の原因は!?
謎の麗人・レイシの正体は、いったい誰なのか――。
物語が大きく動き出す! 壮麗な一人二役アジアンファンタジー絵巻。
イラスト:名司生
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一気読みしました。
コミックから読んだのですが、どうしても続きが気になって原作小説にまで手を出してしまいました。とても面白いの一言に尽きる作品です。タイトルの通りで薬膳料理が重要な要素になっているのですが内容はそれだけに留まりません。宮廷の陰謀から主人公の出生の謎、もちろん恋のお話まで、時折クスッと笑える文面も交じって退屈しない作品となっています。
主人公はそれらの問題に対して男女はおろか身分まで偽装して、帝の后と言う不自由な立場ながらも宮廷の中に外に大車輪の活躍を演じてくれています。買って損はない作品ですね。
読者にとって嬉しいのは作者の執筆ペースが速い事でしょう。さほど待つ必要もなく続巻が読めるのは実にありがたい話です。今後の展開を楽しみしています。