【感想・ネタバレ】皇帝の薬膳妃 玄武の離宮と囚われの后のレビュー

あらすじ

薬膳師と妃の二重生活を送っていた董胡は、母・濤麗と関係があった白龍に会い、ついにその秘められた過去を知った。同時に自身の不思議な力が呪いの力でもある可能性を知り動揺した董胡は、マゴイに付け入られ操られた挙句に滝つぼに呑まれてしまう。そのあとを衝動のまま追った尊武だったが、董胡をかばいながら柄にもなく必死に川を下っていた。ようやくたどり着いた先は玄武の外れにある尊武の離宮。どこか異質な雰囲気がただよう気味の悪い離宮の中で董胡は目覚めるも、自身の力に対する恐怖に気持ちが沈むばかり。そんな董胡を尊武はこの離宮で匿おうと画策していて……。
一方、董胡がいなくなったという知らせが朱璃たちのもとにも、さらには王宮にも届き、それぞれが董胡を捜すため動き出した。

董胡の正体を知ってもただその身を案じ、戻ってきてほしいと願い続ける黎司と、董胡に対してなぜか執着めいた気持ちになる尊武。その感情の正体は一体……。
アジアンファンタジー、すれ違いの第10弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

尊武巻
最初から最後まで尊武の色々な面を知り、その察しの良さと推測理解の速さにスカッとします。
逆に主人公含めそれ以外の人は側面しか知り得ないため曲解しまくりで泥沼化。
尊武が救われるといいな。

楊庵の件に関しては、董胡の甘えと見て見ぬふりが最悪の結果をもたらした訳だから、大いに反省して罰されてほしいし、楊庵は救済されてほしい。

董胡が自己完結型の思考しか持たないのは、複雑な生い立ち故に、他者を頼ったり信頼したりする心が育たなかった弊害なのかなぁ。

0
2025年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白くなってきた。
今回は、まさに急展開のストーリーといえる。薫胡の正体が偽姫ではなく、本物の玄武公の娘であること、麒麟の血を引く彼女の「呪い」というのも前巻までで判明し、衝撃を受けていた。
また、作中では明確にされてはいないと思うが、何かと彼女の行く手に立ちはだかる尊武が薫胡を好きなのだろうという推測は容易にできていた。
今回、ついにその尊武が薫胡の正体を知るわけだが、作者は更に衝撃的な結末を用意していた。
何と尊武の正体があの「マゴイ」!?
麒麟の血を引く姫君を欲し、薫胡を何度となくさらおうとしたマゴイの一味なのか?
これはまったく想定外の展開であり、私も読みながら思わず叫び声を上げてしまったほどだ。
ここでの私の素朴な疑問としては、
①尊武その人が隠していただけで元々、マゴイの血を引いていたのか?
②物語の序盤に登場していた尊武は間違いなく玄武の貴公子であったが、何らかの手によってマゴイに暗殺され、マゴイがまんまと尊武になりすましていたのか?
この場合、もう既に本物の尊武その人は抹殺されているというとになる。

そのどちらなのかという疑問を感じる。今回のラストシーンでは、そのどちらとも取れる終わり方のような気がするので、読者は続編が出るまではモヤモヤしたものを抱えていなければならない。
尊武自身の心理描写からすると、①の方寄りなのかなとも推察するのだが、、、

今回はよい意味で、まさに読者は翻弄されった放しだった。
尊武が冷酷で策略家である一方、空丞将軍の誠実さ、真っすぐさが余計に際立つ。このまったく相反する二人の男たちが描かれることで、尊武という人物像がより鮮明に浮かび上がっているような気がした。
皇帝黎司、尊武、更には薫胡の幼なじみ楊庵まで巻き込んで、事態はますます混迷してゆく。
次巻が待ち遠しい。

0
2025年09月15日

ネタバレ 購入済み

悩ましいし、じれったい

今回はいわゆる鬱回となっていますが、それでも五つ星をあげさせて下さい。とにかく色んな人物が悶々とする内容に、期待の愉快犯(笑)朱璃様の出番も少なく、お笑いと幸せ成分が摂取できなかったファンも私だけではないかと思います。最後の最後にとんでも爆弾を投下した作者が、幸せいっぱいの伏線回収をしてくれることを期待しています。

#切ない #ドキドキハラハラ #じれったい

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2025年08月30日

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