【感想・ネタバレ】岳 18のレビュー

あらすじ

旧友オスカーの率いるエベレスト登山隊とヒマラヤで出会った三歩は、自身の目的であるローツェ単独登攀を目指し、彼らの元を離れた。一方、登山隊は、エベレスト・サウスコルに到着。そこから最後の難所・ヒラリーステップを越え、最終アタックを試みる。ボンベの酸素が少なくなりながらも、なんとか全員ヒラリーステップを越え、山頂に辿り着いた登山隊。しかし、帰路についた彼らに予想外の事態が…。天候悪化に加え、一方通行の山頂付近で他の登山隊と重なり、交通渋滞により待機を余儀なくされる。残りの酸素はなくなり、天候は悪化の一途。必死に下山を試みるが、氷点下の暴風雪がブリザードとなって彼らを襲う。一人、また一人と隊員たちが倒れていく。先頭を行く日本人隊員・小田草介が足を滑らせ、万事休すかと思われた、その時……!!島崎三歩、彼の決死の救助劇がそこから始まったのだった───最終巻特典:オリジナル本誌に掲載された最終回のカラーページを、単行本でもカラーページで再現します。

...続きを読む

山岳小説や山岳ノンフィクションを愛する私。でも、実際の山登り経験はほぼゼロ(高尾山ビアマウントは、登山じゃないですよね…)。そんな私がこのマンガを読んだきっかけは、職場のN君に勧められたから。著者の石塚さんは実際に登山をされているようで、すべての描写が素晴らしく、山好きな人が描いている作品なのがヒシヒシと伝わってきて、あっというまに『岳』の世界にはまってしまいました!『岳』のお話は、すべての人が助かるわけではないし、人の生死を取り扱う重い話だと思います。ですが、主人公・三歩の限りない優しさと温かさのおかげで、素晴らしい人間ドラマになっていると思います。
出会えてよかったなー、そんな作品です。
15巻のあとがきで触れられている山岳救助隊の話も一緒に読むと、『岳』の世界観だけでなく、山というもの、登山というスポーツの理解が深まって更に楽しいので、ぜひお試しください!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

三歩死なないで…
すごくいい終わりだったし、ストーリーの文句とかでは決してないことを前置きするが
三歩の死がショック過ぎてほんっっっと、下手な鬱漫画よりも精神にダメージきた…
三歩〜三歩〜またみんなのことを救助してくれよ〜(泣)

0
2022年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 登山の漫画だと思ったら、遭難者のレスキューの話題が多い。主人公の三歩が「よくがんばった」と遭難者を励まして全く説教や非難をしなくて泣ける。

 崖から落ちて前屈みたいなかっこうになっている死体や怪我人が怖い。

 1話完結でもっとがっつりと長いのが読みたいと思ったら終盤は長編漫画となり、舞台がエベレスト。そこでもとんでもなく過酷な試練を登山者を襲うので、三歩がどんなに励ましてくれたとしても山は恐ろしい。それは素晴らしい景色が見れるだろうけど、全然山登りしたくないし、家族にもあんまり行って欲しくない。三歩のように超人的な体力や知識や経験があれば山でテント暮らしするのも楽しそうだ。しかし子どもが山で行方不明になる事件も度々あり、近づかないに限る。

0
2022年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気読みで18巻まで。ebooksで読んだが、便利な世の中だ。それは置いておいても、ほぼ全てのページがそれぞれに愛おしい稀有な漫画だったと思う。
著者自身が登山好きで経験豊富であることを考えると、細部の描写にも納得が行くし、成る程「静かの山」は随分とリアリティに欠けていたなと思ったりする。

この漫画の秀逸なところは、遭難死の描写から逃げていないところにある。ただ、ノンフィクションの救いの無さとは違い、主人公の三歩がどんな相手にも暖かく接し、死体にも明るく「よく頑張った」と声を掛けることで読者の心が折れる
ことが防がれているように思う。

この最終巻最後から2話目で、三歩はエベレスト山頂付近、救助に三回あたった後(恐らく)死に至るわけだが、その行動を巡って、この巻を評価できない人が多いようだ。
確かに、無謀な救助であることは普段の三歩ならわかっていたはずで、違和感を感じてもおかしくないとは思う。

ただ、私はこのエピソードを読んでジョン・クラカワーの「空へ」、そしてその著作で逃げたと批判された登山ガイドアナトリ・ブクレーエフとその著作「デス・ゾーン8848M―エヴェレスト大量遭難の真実」を思い出した。
著名で優秀な登山家でもあるブクレーエフ(ソ連人だ)は自己の判断で登山者たちを上に残したまま一旦ベースキャンプまで下る。その後、2度にわたって英雄的に再度登りに行って2人を救う。
再度登ればブクレーエフはそこで亡くなっただろうが、三歩はもう一歩、名前通り三歩進んでみたわけだ。

主人公三歩の恋愛話が無いのも良かった。

しかし、この著者、美人は同じ顔にしか描けないのかね…。

0
2014年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このラストには「ええええええええぇぇぇっ!」っていう言葉しか出ませんでしたわ。何とも残念。生きて帰ってきて欲しかった。

0
2012年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うん、お疲れ様でした。
でも、最後の行動は、自分の命を
捨てるような・・・
自分が助かってこその救助だよね。
切ないなぁ。
クミちゃん、お幸せに。

1
2012年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 最終巻。前巻から疾風怒涛のごとく駆け抜けてきたが、三歩の三度目のヒラリステップへのアタックは、彼の超人的な能力をもってしても無謀としかいえない。最終的に三歩が命を山で落とす結末になるとしても、その原因が無謀な登山を行ったインド隊の隊員を助けるためというのは、なんかモヤモヤしたものが残る。
 だからといって、16巻~18巻で描かれたエベレスト登山編が、数多ある山登り漫画の中でも最高傑作の一つであることに変わりはない。

0
2019年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

迫力ある山の絵を毎回楽しみにしてました。最後は人命救助と自己責任について考えさせられる展開になりましたが、、、繋がる命や想いに感動です。

0
2013年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三歩を初め、登場人物が皆人間くさく温かく好きな本です。

最終巻ということで当然こういった結末も予想されたけど、悲しい。悲しすぎる。。もちろん、作者が考えての末の結末だと思いますが、それでもショックでした。

三歩がいなくなった山に残り救助を続ける久美のたくましさに救われました。

0
2013年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最終巻。17・18とまとめ読み。三歩さんでもやはり酸素なしはキツかった。最後の方はもはや本能で救助に向かったとしか思えない。

0
2012年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

山の危険にも、それに向きあってしまうことにも肯定的な、山岳救助漫画。

最後の舞台はエベレスト。
そこで三歩はどうやら命を落としてしまう。
救助活動の末に。

痛いところも多かったけれど、とにかく山を愛することに肯定的なこの作品は結構好きだった。
これを終わらせようと思うと、三歩を殺さないとなかなかきっぱりとは行かないとは思うけれど、やはり彼には、変わらぬ日常を生きていて欲しかったと思う。
やはりいつまでもは続けられない生活に、どのように回答を出すか、
珍しいスタンスのものだけに、そういう道を探しても良かったのでないかと思う。
とにかく、生きていて欲しかったなあと、思うのですよ。

1
2012年09月17日

「青年マンガ」ランキング