あらすじ
子どもが生まれ、父親として仕事も家庭も張り切る県警山岳救助隊員の阿久津。三歩がトレーナーとなって自主トレも始める。そんなある日、救助要請を受けた三歩は、一足先に現場へ。阿久津が三歩の後を追ったが、突然、巨大な岩が阿久津に向かって転がり落ちて…。
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山岳小説や山岳ノンフィクションを愛する私。でも、実際の山登り経験はほぼゼロ(高尾山ビアマウントは、登山じゃないですよね…)。そんな私がこのマンガを読んだきっかけは、職場のN君に勧められたから。著者の石塚さんは実際に登山をされているようで、すべての描写が素晴らしく、山好きな人が描いている作品なのがヒシヒシと伝わってきて、あっというまに『岳』の世界にはまってしまいました!『岳』のお話は、すべての人が助かるわけではないし、人の生死を取り扱う重い話だと思います。ですが、主人公・三歩の限りない優しさと温かさのおかげで、素晴らしい人間ドラマになっていると思います。
出会えてよかったなー、そんな作品です。
15巻のあとがきで触れられている山岳救助隊の話も一緒に読むと、『岳』の世界観だけでなく、山というもの、登山というスポーツの理解が深まって更に楽しいので、ぜひお試しください!!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
やってみないとわからない
「やる」を選ぶ
というところが好き。それでこそクライミング。
苦しい事もつらいこともある。
全部山が教えてくれるという考え方が好き。
Posted by ブクログ
単行本買って読んで、ほぼ一話ごとに泣いてますが、
この巻は急展開・・・
信じられない気もしつつ、山では何が起こるかわからない。
登山を10年程やってますが、目の前で滑落、なんてこともあるし。
自分自身、やばいかも、という状況にも何度か陥ったし・・・
美しくて、怖い。そんな山の現実を描きつつも、
山が好きで、山に来る全ての人を励ます三歩が、眩しくて
いつも泣けてきます。
Posted by ブクログ
連載時 毎回どきどきしながら次はどうなるのか不安でした。 そして物語のターニングポイントとなる巻です。
今まで一緒だったメンバーがそれぞれの道に分かれます。 次に会うときはまた穂高なんだろうか??
Posted by ブクログ
山好きの山岳救助隊漫画。
15巻。お話もだいぶ長くなってきて、ひとつの転換点。
阿久津くんは配属から、好きになった彼女への告白から結婚、子供の誕生と、人生の成長を話の進行と共に書かれてきたキャラなので、発生する隊員の事故として、転換点に置かれるまで育ったとも言える。
子供が生まれて、仕事に励むようになったが、力を伸ばしたことで戦場で前に出すぎて大怪我をした。
これをきっかけにチーフは転属、久美ちゃんは一度辞表を出し、そして三歩はもう一度ギリギリの山で自分を見つめ直す事を考える。
基本一話完結できた話は、大きく動き出した。
これにナオタの成長を加えたりして、其々がまた前を向いたあたりで大団円で良いかな、と思える。