あらすじ
屋形越えの権利を賭けた卍勝負。その最終決戦“エア・ポーカー”が今、始まる!! 静まり返る監獄内に対峙する“嘘喰い”貘と“アイデアル首領”ラロ。命を賭す舞台は水中。相手の息の根を止めるまで終わらない超絶難度の死亡遊戯が開幕の時を迎える──。
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ババ抜き、ポーカー、ハンカチ落とし。
誰もが知る遊びが、少しルールを変えただけで生死をかけたギャンブルに…!?
『嘘喰い』は10年以上連載が続く大人気作品です。「嘘喰い」と呼ばれる謎のギャンブラー、斑目貘(まだらめばく)を中心に、大金と生死を賭けた様々なギャンブルが繰り広げられます。
ギャンブルの内容は、ババ抜きやポーカーといった誰もが知っているようなゲームですが、一般的なルールとは少し異なります。ちょっと条件が違うだけで、ここまで恐ろしく、頭を使わないと勝てないゲームになるとは思いもしませんでした…。
また、『嘘喰い』はただのギャンブル漫画でなく、バトル漫画としての一面もあります。ギャンブルと併行して、人と人とが拳で戦うことがありますが、ここではギャンブルシーンとはまた違った熱さを楽しむことが出来ます。
最後に誰が勝ち、誰が生き残るのか…。結末が楽しみです!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
卍勝負最終戦。エアポーカーの開始。
個人的にギャンブル系の作品で一番面白かったゲーム。水中で酸素を賭けてポーカーを行い、どちらかが溺れ死ぬまで終わらない。このゲームで特筆すべきは、使用されるカードが従来のトランプと違い、カードの強弱を自分で解き明かさなくてはいけない事。このゲームでは思考する事すらリスクを伴う為、熟慮した上でルールを解けなければ、敵に対して後れを取ってしまう。しかもルールを解いたとしても、運悪くカードが相手に負けている可能性もある。運・度胸・知恵といった、ギャンブルで必要な要素の全てを最高峰で求めれらるゲーム。
主人公の獏と対戦相手のラロが、完全に対称的な戦略を取ったのが面白かった。獏は酸素をフルに消費し、ルールを速攻で解き明かし、序盤で全ての酸素を賭ける大勝負に出た。一方ラロは、完全に思考を放棄し、運とハッタリだけで勝負する。逆に考えなしで勝負できるのは凄い。試合はまだ始まったばかりだが、序盤から既にクライマックスの勢いで面白かった。
あらゆる描写が天才的
勝負に臨む双方の心理描写、それを余さず伝える画の構成と強さが素晴らしいです。この勝負の土台を為すルールの設定も実に見事で惹き込まれ、続きを求めずにはいられません。嘘喰いをここまで読んできてのご褒美的なシーンがあったのもおいしかったです。