【感想・ネタバレ】わが投資術 市場は誰に微笑むかのレビュー

あらすじ

個人資産800億円超。長者番付1位となった伝説のサラリーマン投資家・清原達郎。
咽頭がんで声帯を失い、引退を決めたいま、全人生で得た株式投資のノウハウを明かす

■新NISA完全対応! すべての投資家のバイブル誕生

私には後継者がいない。ならばすべてのノウハウを全部世の中に「ぶちまけてしまえ」という気持ちになった。

今や株式市場は「個人が自由に儲けることができる市場」です。2024年からは新NISAも始まりました。「やらなきゃ絶対損」という個人にとっては夢のような制度です。(本書より)

■株式投資に才能など存在しない。
「自分の失敗からどれだけ学んだか」だけだ。

《本書の内容》
市場はあなたを見捨てない/すべての情報にはバイアスがかっている/ヘッジファンド創設への道のり/割安小型成長株の破壊力/地獄の沙汰は持株次第/REIT 落ちてくるナイフを2度つかむ/実践のハイライト──ロング、ショート・ペアートレード/やってはいけない投資/これからの日本株市場/10年以内に起きる破滅的リスク ほか

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

元野村証券マン、起業してヘッジファンドで個人としても800億稼いで、
最後の長者番付1位の座を得た著者。
癌で声帯を失い、後継者がない今、すべてをこの本にぶちまけた、という触れ込み。

読んではみたが、まねできそうなものはそんなにはない。
アクティブで高い手数料取られるより、安い手数料のパッシブがいいとか、
新NISAはやるしかないとか、
きわめてノーマルな部分は誰もが取り入れられる。

しかし著者のような、何か事件があったとき、大勢の意見をうのみにせず、
しっかり状況を押さえ、逆張りの形で構え、勝つ、というのはなかなかできない。
その調査エネルギー樽や凄いもので、だから引退を決めたと言える。
一例はプレサンスコーポレーション。みなが投げ売りする中買い、
オープンハウスがTOBしたときに相当儲けたという。
オリンパスしかり。新生JALしかり。どこぞのREITしかり。
結果論、、、のように見えなくもないが、自分の足で調べ、頭で考えてる。
世の中の空気に流されない。
それができればなあ、、、

お見事な一冊。


■第1章 市場はあなたを見捨てない
間違っても損をするとは限らない 正しかったら儲かるとは限らない/投資のアイデア=株価に織り込まれていないアイデア/すべての情報にはバイアスがかかっている/情報収集に金をかける必要はなし/投資家は相場に勝てるのか/パッシブ運用vs.アクティブ運用 ほか
■第2章 ヘッジファンドへの長い道のり
野村證券入社──抱いた「強烈な違和感」/損をする個人投資家のパターン/北尾吉孝氏に救われる/軍曹/「腐れ玉」の行方/「ロング・ショート運用」の夜明け ほか
■第3章 「割安小型成長株」の破壊力
実は役に立たない「PBR」/キャッシュニュートラルPERの問題点/「1段階モデル」は低PER株に有効/金利が上がると、高PER株は不利?/「イメージの悪い業界」こそチャンス/バリュエーションの梯子を上る/資金100万円で「割安小型成長株」投資/「成長株投資」と「バリュー投資」の違い/マザーズ(グロース)は「最悪の市場」/「トレンドフォロワー」と「コントラリアン」 ほか
■第4章 地獄の沙汰は持株次第─25年間の軌跡
K1ファンドの運用スタイルの変遷/ファンドのパフォーマンス ほか
■第5章 REIT─落ちてくるナイフを2度つかむ
まさかのIPO「20億円分」当選/リーマンショックとREIT暴落
■第6章 実践のハイライト─ロング
■第7章 実践のハイライト─ショート・ペアートレード
個人投資家には個別銘柄のショートは勧められない/ショートの分散投資はおろかな行為/日経225指数の闇/ようやくわかったショートの勝ち方 ほか
■第8章 やってはいけない投資
ESG投資はナンセンス/未公開株は決して買ってはいけない ほか
■第9章これからの日本株市場
10年以内に起きる破滅的リスク/今後の日本株を取り巻く環境「8」の予想/縮小を続ける内需/日本株ショーテッジ時代の到来 ほか

0
2024年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

清原さんの投資術を読んでるとインデックス投資、 NISAがすごいことが思い知らせる。
個別投資は夢があるけど、推し活程度で済ますのがいいのかもしれない思う。
日本経済は良くないと思ったけど、目利きをすればまだまだ伸びそうな株がある。
最後に時折挟む清原さんのブラックジョーク?愚痴?が面白かった。

0
2024年11月25日

Posted by ブクログ

超実践的な日本株投資本。こんなに教えてもらっていいんですかレベルの有用なバリュエーション分析手法。

と同時に、決して清原さんがこの方法論だけで勝ってきたわけでもないことがわかる。相場が逆に行っているときに自分の信念を見失わないのはとても難しいが、そこを強靭な精神力をもってポジションをむしろ積み増していったこと、そして他人の嘘や欺瞞を見抜く鋭い洞察力。

これらが揃ってこその圧倒的なパフォーマンスだったのであろう。自分もかつて大型株のファンドマネージャーをやっていたが、ファンダメンタルズが信じられなくてモメンタムばかり追いかけていた。この本を現役のときに読めていたら。。。

あとは昔大変お世話になった某REITアナリストが本書でも大活躍されていてなんとも嬉しい気持ちになった。

0
2024年11月24日

Posted by ブクログ

金融で20年仕事をした自分でも、理解がおぼつかないところがありました。金融に不慣れな人が読むとハードルの高さを感じるかもですが、大事なところは平易な言葉で書かれています。大事なところだけでも覚えていたら充分だと思います。それぐらい、中身が濃いです。
ショートはしない、小型株を狙う、20〜30%の値上がりでは売らずに2〜3倍まで待つ、情報収集にお金をかけすぎない、ネットキャッシュプラスや1以上、PER10 %以下、HPは必ず見る、四季報・FATCAがオススメIPOは厚化粧、イメージ良くない業界狙う、など。

0
2024年11月23日

Posted by ブクログ

本書は、小型株を中心とした投資戦略を解説している。自分の考えが他人と違うときに限り投資アイディアとなる/小型株は市場参加者が少なく、株価に何が織り込まれているかが分かりやすい/アクティブ運用は手数料を考慮するとパッシブ運用に劣る/ネットキャッシュ比率とPERを基に割安判断をする/ショートポジションは個人投資家には不向き/テーマ型投資信託はリリース時が既にピーク。著者の投資哲学や実際の成功失敗経験などが学べる。最後の章では著者の強めの思想や日本株式市場の将来予想が書かれており、参考になる。

0
2024年10月25日

Posted by ブクログ

自分の理解力•知識では内容の半分くらいしか理解できなかったが、それでも得られるものは多く、ユーモアたっぷりの語りは読んでいてとても面白かった。
多くの読者が言っている通り、何度でも読みたいと思える一冊。
投資についての知識の向上はもちろん、仕事へのモチベーションもあげてくれる。

0
2024年09月23日

Posted by ブクログ

私も機関投資家として20年近く運用に携わっていますが、かなり参考になる、目から鱗の言葉がたくさん。

【割安小型株投資の鉄則】小型株投資は、成長すると思って投資して、仮にそれが外れても、大して損しない、なぜなら、誰も期待してないから。
とにかく、値上がりした株はできるだけ買うのを避けるのが、鉄則!

TOPIXのパフォーマンスを上回る大型株を見つけるのは困難!

将来の利益から割り出した適正なPERだけで株式の価値を計測することはできない!会社の資産や負債を含めて計算するべき!
→会社の資産や負債を見る為にPBRがあるが、実は役に立たない!赤字の会社の資産を、純資産と同じ額で売却できるはずが、ない!
→見るべきは、会社が赤字になろうがなるまいが、同じ値段で売れる、ネットキャッシュ。
ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%−負債
ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ÷時価総額

清原さんの定義は、大型株は時価総額3,000億円以上、中型株は500億円以上、小型株はそれ未満

ネットキャッシュ1ワレは、中型株で11、小型株で309社!

PERを使うなら、コレ↓
キャッシュニュートラルPER=PER÷(1−ネットキャッシュ比率)

金利が上がると、グロース株(高PER)に不利なのは、将来の割引率が高くなるから!

株価指数先物の裁定取引の残高に注目!先物売り現物買いの裁定取引が溜まると弱気のサイン、先物買い現物空売りは強気のサイン!

0
2024年09月22日

Posted by ブクログ

伝説のファンドマネージャー清原達郎氏の著書。投資哲学やK1ファンドの運用について知れる。ここ25年程の金融的イベントを概観出来る内容でもあり、非常に学びが多い。あとがきにも書かれていたが、章毎に綺麗に整理されているわけではなく、少し理解しにくい面もあった。著者が声帯を失っており、編集者と密にコミニュケーションを取ることが難しかったためであるそう。その分著者の言葉がダイレクトに伝わってくる面もあり良し悪しだなと。1番の学びは「常識を疑う」と「ベイジアン的発想」。著者は基本的に逆張り姿勢であり、常識を疑う。大勢と違う選択をするから大きな利益を得られる。「ベイジアン的発想」とは新しい事象を確率に組み込んで、判断を変えて行くこと。一度した判断に固執せず、新しい出来事を考慮に入れに自分の判断をアップデートしていく。

正直1度では理解し切れなかったため、また読み直したい。

0
2024年09月01日

Posted by ブクログ

どのように株を買い、どのように運用していったら良いか、大変勉強になった。時折読み返しながら、実践していきたいと思う。

0
2024年08月26日

Posted by ブクログ

投資の第一歩は常識を疑うこと。人々が当然だと思っている事と現実は違う。
全ての情報にはバイアスが掛かっている。バイアスを利用すれば稼げる。JAL、中小不動産会社、メガバンク、地方銀行。

0
2024年08月20日

Posted by ブクログ

本当のプロが、ポジショントークもなく、学んだこと、考えていること、また考えに至った過程、そしてその結果を丁寧に素直に書いた傑作。このクラスの人がここまで正直に書いたものは、ほぼ出ない。アマチュアへの親切なアドバイスもあり、著者の想いをすごく感じる。書いてくれたことに感謝したい。

0
2024年07月27日

Posted by ブクログ

具体的な投資手法やその結果、投資先との会話など、まさに引退したあとだからこそ書ける内容。
ネットキャッシュ比率やキャッシュニュートラルPERなど、簡単に算出できるので自分でも計算した人が多いのでは。しかしこの本にある内容をそのまま適用してもうまくいかないのは間違いない。まず暴落時に買い向かっても十中八九は大きな損失になるだけでしょう。

0
2024年07月23日

Posted by ブクログ

PER(株価収益率)を一番重視する。
ただ時価総額と当期利益で割った倍率を見るのではなく、会社のバランスシート上の資産や借金を含めて計算しなきゃ意味ない。

会社が赤字でもPBRは評価基準としてあまり役に立たない。なぜなら赤字を垂れ流す工場や設備が簿価で売れることはないから。


ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%−負債
ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ÷時価総額
ネットキャッシュ比率1以上の会社を探す。

今の日本の長期金利を前提にすると、PERが10倍以下の株は信じられないくらい株安。長期金利が3%まで上昇してもまだ割安。

「先物売り・現物株買い」の裁定取引が溜まってくると、テクニカル的に「弱気のサイン」
逆に「先物買い・現物株空売り」のポジションが溜まってくると「強気のサイン」

0
2024年07月03日

購入済み

経験者でも十分に役立ちます

経験と言っても、気に入った企業へ投資している程度ですが。
某ネット通販で売上1位と新聞広告にあり取り寄せました。
「どうして値上げして高くなったものに群がるんだろう」 清原氏のスタイルはその真逆、安く注目されていない銘柄を集めます。その方法は本書にて。
失敗談も赤裸々に語り、全く偉ぶってない書き方も好感が持てました。

#アツい #タメになる

0
2024年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ


ほぼちんぷんかんだったけど時々小ネタが人間臭くて刺さる。読みやすい。タイトルどおり投資術の本ではない。書いていいの?っていう話も読める。

尊敬するのは父、会ったこともない歴史上の人物じゃない、まともな答えないの?って小馬鹿にされて悔しくて泣いた。
理科と算数は5であとは2でも理科と算数を褒めてくれる父が大好きだった、子供は褒めるべき、嬉しかったことずっと覚えている
ゼンショーの社長の話とか、BTMUの無駄な仕事の話とか、中近東は自費で行くところじゃない、とか面白い。

エピローグのバス停のばあさんの話、普通はばあさんのこと疑わない。まぁ、嘘でも時間あるからいいや、の一言がなんでも疑う清原さんらしい、と思った。

理系で田舎者って英語できなそうだけど、この人は相当努力したんだろうな。

信頼できるのは日経CNBC 朝エクスプレス 海外市場振り返り
日経ビジネス 週刊ダイヤモンド
暴露本はFACTA 選択

野村のイン・サイダーのネタ、オチまで紙面取りすぎで面白い。

ソフトバンクみたいにわけわかんない会社(ほんとだけど)とか、クチが悪いけど、おもしろい。
しかしまぁ、CO2排出減には人口減で子ども作らなきゃいいってのは暴論。笑えない。講談社、よく書かせたね。老人に死ねって言えないからね。子は宝ですよ。生きる活力です。

0
2024年12月08日

Posted by ブクログ

2005年の最後の高額納税者リストNo.1となった、元タワー投信顧問のファンドマネージャー清原達郎氏の著書。
「後継者不在のためノウハウを後世に継ぐ書籍」という清原氏の言葉に嘘偽りなく、投資家らしいリアリズムあふれる非常に具体的で詳細なノウハウが満載。銘柄選定もそうだが、counterintuitive(直感に反する)やベイジアン的発想といった思考は非常に参考になる。
また、彼自身のキャリア・投資銘柄に纏わるエピソードは、物腰柔らかい語り口とは異なり、辛辣で皮肉なのにウィットに富んでいてついついニヤッとしてしまう。特にゼンショーの小川賢太郎氏のラリアットの話は声を上げて笑ってしまった。
それなりの投資知識は必要だが、役に立って娯楽にもある非常におすすめな本。

0
2024年12月05日

Posted by ブクログ

顧客が儲かって自分も儲かること
人と交わり何かの役に立つこと
幸福感

投資に対する独自の視点を学びながら、どのようにして市場に向き合うべきかを考えさせてくれます。清原氏は、ただの利益追求ではなく、リスクを適切に管理し、長期的な視野での投資を重視するスタイルをとっており、これが現代の投資家にとっても有益な学びとなっています。

特に印象に残ったのは、市場の動向をただ予測するだけでなく、冷静で柔軟な姿勢で投資に臨むことが重要だと説いている点です。市場が誰に微笑むかという問いかけも、自己鍛錬や知識の習得に努めることで初めて市場が好意的な結果をもたらす可能性を感じさせます。

0
2024年11月03日

Posted by ブクログ

著者はタワー投資顧問㈱で基幹ファンドを運用し、去年健康上の理由から運用を終了したそうだ。
彼の投資に対する考え方や投資人生を直截に記述している。
第1章の市場に対する視点が投資総論
第2章野村證券入社からヘッジファンド解説に至るまでの略歴
第3章投資する上での考え方(PERやPBRの有用性からの考え方、投資対象の特徴=割安小型成長株の見極め方)
第4章ファンドの運用パフォーマンスと時代背景、戦績
第5章REIT
第6章ロング
第7章ショート・ペアトレード
第8章やってな行けない投資
第9章これからの日本株市場
運用額が半端でないので、そのリスク管理や調査分析に一般の個人投資家とは大きな差があるが、参考になる視点や共感できる意見もあった。
日本のファンドマネージャーから見た運用のインサイドを描いた著作は多くはないので興味深かった。

0
2024年10月19日

Posted by ブクログ

清原さんは2005年の最後の長者番付で一位になったサラリーマン。
この本の何が面白いかというと、ユーモアある書き振りももちろん、投資ファンドを運営していた、しかも生き残った点であり、ベイジアン的な生き方である著者の実体験であるということ。

counterintuitive、常識を疑うというスタンスが全てなのだろう。
結果的なのかもしれないが、野村證券から外資系、ファンド立ち上げ、上りもすれば下りもする人生の記録。そのファンドを閉じる、その時に振り返って何を感じるのか、興味深い。

彼の見る世界においては失敗がある、投資に才能はなく、失敗からの学びのみ。
ただそれは挑戦をした上でギリギリを耐え抜いてきて今がある。

筆者の資産30億を投じてファンド存続に臨んだ際の、奥様のあなた先週も同じこと言ってなかった?は面白い

0
2024年09月08日

Posted by ブクログ

自分の今のレベル感では読みこなせないと思ったのでざっと通読。
中小小型株、ネットキャッシュ比率辺りがキーワード。
これを深く理解できるころには投資のレベルも上がってるか。、

0
2024年08月30日

Posted by ブクログ

新NISAを契機に投資を始めたが、参照できるかと思い手にした。著者の投資に対する思想や考え方、ヘッドファンドにおけるエピソードなどが語られている。語り口こそ砕けているが、内容は平易とは言い難い部分もあり、読み飛ばした箇所多くあり。
ITバブルやコロナショック、とりわけリーマンショックでの修羅場を潜り抜け大金を手にし続けてきた著者の「凄み」のようなものが行間に横溢しているように感じた。
自分は投資とは言っても本書では言及されることのない長期のインデックス運用がメインで、本書における株式のバリュエーションやロング・ショート運用の考え方などの内容は難しかったが、プロ中のプロの投資家の考えの一端に触れることができたと感じられ、楽しく読み切ることができた。

0
2024年08月24日

Posted by ブクログ

感想
確かに少数派でいることが勝ち馬にのることかも。コロナ禍で買い漁ったことなど。

野村証券時代の回顧録を見て、バブルが崩壊した理由と日本人が馬鹿の一つ覚えで株は投機だと理解するのも分かる気がした。

最後の将来予想が面白かった!
10年単位で起こる可能性があること、核戦争、大震災、パンデミック、温暖化もしくは寒冷化

あらすじ
長年、ヘッジファンドで運用してきた清原氏が失敗談から投資家へ気づきを提供する。
・投資は株価に折り込まれたアイデアを探すこと、参入者が少ない小型株は意図が見えやすい
・常識を疑う少数派になること
・証券会社時代の思い出
・リスクは予見できない
・REITも年数が経てば建物価値も下がるので持ち続けるのは一考の余地あり
・割安株とは何かを考える
・イメージが悪い業界ほどチャンス。不動産など
・マザーズは最悪の市場
・株式投資に才能はない。失敗して学べ
・小型株の成長はほぼ社長次第
・ベイズ理論で物事を考える
・英語は必須。国語は意味不明

0
2024年08月17日

Posted by ブクログ

人生を描きつつ、その中で行ってきた投資方法が描かれていた。
とくに投資方法については、多少難しさはあるが、株の売買の見極めが大事なこと、市場の動きを予測することがいかに難しいかを教えてくれた。
また、信用売買をする人に取ってはマストの本だと思う。

0
2024年08月12日

Posted by ブクログ

引退を決意した日本人ファンドマネージャーの投資哲学,投資術,投資人生.

「市場は効率的である」という仮説を盲信し
思考停止に至っていたが,利益の源泉たるアルファは存在するし見つけられるんだということを学ぶ.
そのためには常識を常識と思考停止で受け止めないことが必要.そしてそれを投資の利益に繋げるに
日々,与えられた情報や認識している情報に対して,
本当?プランBは?と頭の中での仮説検証やリサーチそしてポジションを取るという決断が必要.
まさに筆者が述べるベイジアン的思想の体現である.

ファンドマネージャーは運用資金が半端ない分
その運転資金をどう回すかの意思決定,
つまり知識や知性,決断力を司る頭脳が価値の源泉なんだなと理解.

匿名のサラリーマン投資家やSNSインフルエンサーが描く方な投資本では絶対に描写できない,情報の濃さ,視点.
ちょっと小難しい部分もあるけどおすすめできる.

=====================

間違い→損する、正しい→儲かるはNO
正誤と損益は別問題

"市場はあなたの意見が少数意見である限りあなたの味方"
→少数派の意見にかけたとき、間違っても損失は少ないし当たれば大きく報われる
→タレブのバーベル戦略、じゃん

投資のアイデア=株価に織り込まれていないアイデア
→アイデアの探し方→"常識を疑う"

情報収集源は会社四季報、過剰な課金不要

バブル時代→土地の含み益を純資産に加えて時価総額で割った指標Q Ratio

ヘッジファンドの仕事はリスクを減らすことではなくリスクを取ること
リスクがないこと.リスクが小さいことを売りにするヘッジファンドはかえって怪しい

PBR→その会社が持っている工場や設備は簿価通りに売れるのか?
→ネットキャッシュ比率
→現金や掛け目をつけた有価証券、つまりすぐに現金にできる資産の多寡

3000億→大型
3000-500→中型
-500→小型

キャッシュニュートラルPER
ネットキャッシュ全額で自社株を買い戻し、
キャッシュゼロの前提を揃えたPER
=PER(1-ネットキャッシュ比率)

ただし
製造業はリプレースによる大型出費発生の可能性
また、簿価に反映されない価値は考慮できない

割安株を買ったのに儲からない
→割安の定義や行動が間違っている
→例えばPER7の会社は無配当なら7年でネットキャッシュが1増える、すると自ずと増配や自社株買いの声が上がる締めをつけられる

NormalizeEPS
PER計算にも用いるEPSは一過性の理由で高かったり低かったりする→一過性要因を排除して正規化

筆者の戦略→割安小型成長株
割安である、リサーチしやすい、機関投資家持ってない、アナリストがカバーしてない
→市場の歪みを見つけやすいし、ダウンサイドも限定的

小型株のリスク→p125

一見地味で成長性を感じない、イメージが悪い銘柄にチャンスあり

"小型株の成長性は経営者が9割"

成長を"見てから"買うのではなく"予想して"買う

完璧なリサーチはプロにも無理
→リサーチはどこで打ち止めとするか?
→期待リターンの大きさ。期待が高ければリサーチは大雑把でも良い。
→不動産にも当てはまるな

大手会社のテーマ型投資信託
→そのテーマがピークであるサイン※天井を読むことは難しいけど。。

ベイジアン的発想
得られた情報に基づいて事前確率を事後確率へと変え続ける.
→思考の柔軟性

0
2024年07月15日

Posted by ブクログ

著者の生き方や考え方が書いてある本でした。強い信念と決断力をもって働いてこられた経験は、とても刺激になりました。どんな仕事にも通じるものがあるのではないかと思います。

0
2024年07月06日

Posted by ブクログ

これは…ド文系の私にとって拷問。確率統計と自慢話を延々と聞かされた。

とはいえ、どれだけ盛っても盛り足りないほどの実績を残した伝説トレーダー。まさか社長アポなど、リアル対面の企業分析だったのかというのが本書の一番のポイントでは。
ガチ勢ではない寝かせ投資の私から見ても、人買いの銘柄選びは楽しそう。「推し」の投資先をどうやって見つけるかの方法論を学べる。

が、やはり何度聞き返してもお経にしか…。

0
2024年06月26日

Posted by ブクログ

真似出来そうで真似出来ないかなり高度な内容だと思う。
巻末に某ジャーナリストが「数値化されたマニュアルがあるわけでなく、最終的には清原氏の経験に基づくカンだ」と締めくくっているけどまさにその通りだと思う。
自分は株式投資はほとんどやらないのでザッと読んだけどバリュー投資を目指す投資家さんは熟読する価値があると思う。

0
2024年11月28日

Posted by ブクログ

ヘッジファンドの運用マネージャーが引退にあたり「投資手法を全部話す」という触れ込みの本書、スルーしていたが人気のようで読んでみた。

難しい具体的な話なのかと思いきや、自伝的要素が強く面白かった。
そもそもあの時ああだったという話は面白いもの。昔のキョーレツな野村の話や、大相場の時の裏話のほか、もちろんこう考えてこうしたという話もさすが敏腕ファンマネで面白かった。

肝心の投資方法については小型株投資とのことで、最初は相場に張り付けない人、情報を手に入れられない人には無理だなーぐらいだったが、読み進めるにつれ、つぶれそうな会社の株を買うとか社長が逮捕されたとこを買うとか、話としては面白いものの素人は手を出さない方がいいレベルだった。

そもそも小型株をファンドなんかがそんなに買ったら相場操縦になるんじゃないの?と思ったのだが(そうならないように気をつけたとは書いていた)、引退したとは言え、得意の小型株を個人で持ってないわけはない。
この本は小型株投資を推進して買い支えするのが目的なのかもなと深読みして楽しんだ。

0
2024年10月23日

Posted by ブクログ

発売当初に即購入してたら、今回の歴史的な株価暴落時にもう少し違ったアクションを起こせていたのではないかと思うほど、タイムリーな内容であった。もちろん、今後も使える知識もこの本からいくつか得ましたが、内容は皆さんが言うように中級者上級者向きだと思います。私自身も、だいぶ読み飛ばしました。

0
2024年08月18日

Posted by ブクログ

日本株でひと山あてるなら、参考になる。
ただ、グローバル株式インデックスにペットするのが王道なだけに、そもそも日本株一本でやるのか?という話がある。
日本のヘッジファンドの話なので、日本マーケットを相手にせざるを得ないので、そこは踏まえて読む必要はある。

0
2024年07月16日

Posted by ブクログ

ゴールドマン、モルガン・スタンレーを経てファンドを作り上げた清原氏の著書。過去の長者番付では、サラリーマンにも関わらず全国トップになった方。過去の激動のファンドの話や、過去の投資事例が事細かに記載されていて、読んでいて面白い。ただある程度ファイナンスのスキルないと読んでいて苦痛なのかも。

0
2024年06月30日

「ビジネス・経済」ランキング