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ペニシリンの発見がどれほど重要なことだったかこのマンガを読んで再確認した。近代になり人の寿命が急激に伸びたことの一因。それを再現できたのがすごい。
・コレラ:コレラ菌により、汚染された水や食物を摂取。経口感染→
胃酸で死ななかった菌が、小腸に達し、定着し増殖する→菌が産生した毒素が、細胞内に侵入→
下痢で米のとぎ汁状の便が出る。甘くて生臭い臭いの水様便。尿が出なくなる。
・下痢や嘔吐で失われた水分の補充→生理食塩水や、スポーツドリンク(砂糖と塩水)
・外地では、生水や生モノを口にせず、必ず火を通したものを食べること。
・汚染されたものや場所→アルコールや次亜塩素酸ナトリウムで消毒。
焼却。石灰(酸化カルシウムや水酸化カルシウム)の粉をまく
・今の日本では、ほとんど熱帯や亜熱帯のコレラ流行地域での感染。
坂本さん
南方先生が坂本龍馬と懇意になっていよいよ幕末歴史ストーリーも濃くなってきました。
ペニシリンの生成にも成功して物語はますますおもしろくなってきました。
Posted by ブクログ
咲さん、お母さんの言葉尻をとらえて
「伝染病だと言う先生の言葉を信じているんですね」と言うあたり頭が良い。
恭太郎も妹を使ってやってくれと先生に頭を下げてくれるのが恰好良かった。
山田先生は最初あたりが強かったけれど、それは知らないものに対する忌避感であって
治療の効果があることを体感できたらご無礼したにもかかわらず、と仁先生に話すのが、偏屈だと言われつつも根はいい人なんだなと思う。
兄の「ならばわたしも戦に加わる」と言う台詞に震えた。
咲さんが自分で判断しなければと自覚し、実際そう行動していく所もすごい。
お母さんもご近所さんに呼び掛けて手術着を縫うところが強くて良いなと思った。ドラマ版ではこの辺り描かれていなかった。
勇気があると咲さんに言われて
違う、この江戸時代の世界はどれほど生々しくてもそこに自分が生きている実感が足りないから死ぬのを恐れてないだけ
と先生が思うのもなんだか切ない。
気持ちはわかる気がする。こんなにも生々しくても、どこか夢の中のような気持ちになってしまいそうだ。
そしてそんな中でもできることをやろうと
ペニシリンを精製するなど、意識的に歴史改変という『罪』に踏み込む姿は尊い。
あそこまで梅毒がまわっている患者でもペニシリンを投与することで回復の見込みがあるってことなんだなって、ペニシリンのすごさを再認識しました。