【感想・ネタバレ】万能鑑定士Qの事件簿 IXのレビュー

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万能鑑定士シリーズの第9弾。
第5弾で少しだけ登場したモナ・リザを主軸に置いた物語。今まで莉子の持ち味であった観察眼が一気に失われてしまうという衝撃的な展開が盛り込まれておりとてもハラハラしながらほぼ一気読みしてしまった。今までは助けられてばかりだった小笠原がピンチの莉子を助けに行くという展開も意外でケネスの思うとおり彼らの関係性は初期と比べて大分変化していると感じました。そして観察眼のトリックは至極単純だがじっくりと時間をかけて淡々と騙していったため騙されているという感覚に陥っているという自覚がなく、殆ど外界との交流を遮断していたために洗脳に近いことが起きてしまったのだと感じ、犯人の周到さが恐ろしいと思った。それがモナ・リザのほほえみに魅入られた人間がしたことなのだからとても恐ろしい...

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
凜田莉子:佐藤聡美
小笠原悠斗:寺島拓篤
葉山翔太:中村悠一
荻野甲陽:平田広明
宮牧拓海:福島潤
嵯峨敏也:井上和彦
宇賀神博樹:神谷浩史
﨑沼隆一:柿原徹也
雨森華蓮:日笠陽子
天笠絢音:村川梨衣
熊切比乃香:徳井青空
オディロン・ボアイエ:宮野真守
リシャール・ブレ:岡本信彦
流泉寺里桜:水樹奈々
リシャール・ブレ/ウラジミール・ツェネヴァ:小野大輔
ケネス・アリンガム:土師孝也
堰代延男:東地宏樹

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2022年03月21日

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モナリザ展が日本で開かれる。贋作にすり替えられる可能性があるために、莉子は臨時学芸員としての厳しい訓練を受けるが…。
コミックスで読んだときもだけど、中盤でとても心が傷んだ。莉子がかわいそうだった。小笠原さんがいてくれてよかった。

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2018年11月30日

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シリーズ9までの中では一番面白かった。(ただしいきなりⅨを読んでも良さは分からないけど)

最後の「ルーヴルが彼女をクビにしたのではない、彼女がルーヴルを見限ったのだ。」にグッときました。

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2014年10月30日

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中々のスリリングな展開で序盤に鏤められた伏線がしっかり最後に回収(若干強引な部分もあったが・・)されるのは見事であった。
話の展開も何故か莉子の鑑定力が著しく低下しその原因も私にとっては意外性のあるものであった。
莉子を救った小笠原も冴えており、無事大団円であった。
個人的にはこのシリーズの中でも最も楽しめた作品であった。

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2022年06月19日

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モナリザ展の日本開催に向けて謎のトレーニングを受け、莉子の鑑定眼が失われるというこれまでにない危機に思わず焦りを感じてしまった。仕掛けを見れば大したことないように思えるが、莉子の弱点が垣間見えた話だった。
小笠原と莉子の関係が少し進展したように見えてほほえましかった。

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2018年05月05日

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映画の原作だった。
以前感じた「モナ・リザ」への違和感がここですっきり。
莉子が鑑定眼を失うなんて一大事だ!とドキドキしながら読んでたら、最近めっきり存在の薄くなった小笠原さんが大活躍。二人の距離が少し縮まったかな。

ルーブル美術館で(たぶん)本物の「モナ・リザ」は見たことあるけど、あまりに厳重な警備と人の多さでまったく近くから見られなかったので、一度間近で見てみたい。

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2016年08月19日

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モナ・リザ来日。展示会の臨時学芸員に選ばれ、真贋を見極める特訓を受ける莉子。しかしその裏ではある陰謀が進行していた…。「モナ・リザ」盗難100周年記念作品なのかな^^。「モナ・リザ」がポプラの板に描かれていたとは知らなかった。右の瞳の奥にレオナルドのイニシャルらしき「L」と「V」の文字が書かれているっていうのも。マンションの高層階に住む人のための避難用パラシュートが販売されているというのは、高所恐怖症の自分にはとても怖いトリビア…。

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2016年04月29日

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ふ~ん、都合が良いなぁ~ルーブルからのアンケートは美術館で見たモナリザの感想だった。本物には思えなかったと書いた莉子はパリに招待され、さらなるテストに合格して臨時学芸員候補になったが、東京に戻っても研修を受けねばならない。合格したのは女性2名で乃木坂の屋敷で、直感に基づく鑑定を徹底的に仕込まれ、本物のモナリザを使っての最終試験にも合格した。一方、小笠原は英国王室縁の一家の日本お忍び旅行に同伴を頼まれ、箱根でそれが偽物だと判明した。最終テストに合格した莉子は、普通の鑑定では失敗してばかり、知見が狂っているのだ。モナリザの瞳の中のLVの文字が脳神経に影響を与えたのだと考え、莉子は故郷に帰る決心をするが、小笠原は収監中の葉山華連に意見を聞き、莉子を連れ戻しに飛ぶ~モナリザの謎に挑む。簡単に知見が狂わされるのかなぁ

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2019年11月06日

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〇 概要
 凜田莉子は,37年ぶりに日本で開催されるモナ・リザ展の臨時学芸員の候補に選ばれる。万能鑑定士として,これまで培ってきたノウハウと,高い感受性を持つ莉子ならではの直観を鍛え,龍泉寺里桜ともに,ルーブル美術館の学芸員,ブレのもとで試練ともいうべきテストをクリアする。しかし,その後,モナ・リザの瞳の中の文字を見た莉子はスランプに陥ってしまい…背後に隠された恐るべき陰謀。果たして,莉子はモナ・リザの危機に立ち向かえるのか?

〇 総合評価 ★★★☆☆
 日本で開催されるモナ・リザ展を狙って,モナ・リザを偽物にすり替えるという話のスケールは大きいが,描かれているトリックが小粒。莉子が鑑定能力を失ってしまって,波照間島に帰ってしまうという展開は予想外で,インパクトはある。どうしてこうなってしまったのか,予想がつかないが,真相がやや平凡。しかし,直観で真作を選ぶ訓練を繰り返すことで,間違った形でしか知覚が働かなくなるか…?ややリアリティにも欠ける。モナ・リザのすり替え部分は電卓のキーを利用したやや稚拙なトリック。海外へは,ダヴィンチ・コードの宣伝用看板に模して搬出しようとしたものだったというのは,バカミス感がある。総じて,面白くないわけではないのだが,シリーズ随一の傑作といえるほどではないと思う。駄作というほどでもないので,シリーズの1作品として普通に読めば,普通に楽しめる。小笠原が思いのほか活躍する話なので,彼のファンなら評価も高まるか。★3で。

〇 サプライズ ★★★☆☆
 話全体としては,臨時学芸員になるはずの莉子がスランプに陥り,万能鑑定士Qの店を閉めて波照間島に帰っていしまうという予想外の展開を見せるので,ややサプライズはある。しかし,全体としてはそこまでのサプライズはない。ブレのふりをしていたウラジミール・ツェネヴァと龍泉寺里桜の企みは,ミステリとしては平凡だし,12枚の中から真作を選ばせるトリックも,そこまで驚けない。サプライズはおまけの★3程度

〇 熱中度
 小笠原がカサンドラ・メイスフィールドの同行取材に連れ出されたり,途中,莉子が波照間島に帰ってしまうなど,ストーリーは予想外の展開を見せるが,莉子と里桜のブレとの間とのやり取りはやや平凡。そこまでのリーダビリティはない。普通。★3

〇 インパクト
 モナ・リザの瞳の文字を見て,莉子が鑑定能力を失うという展開はインパクトがある。しかし,物語のメイントリックであるモナ・リザのすり替えのインパクトは平凡。トータルでは★3か。

〇 キャラクター ★★★☆☆
 レギュラーキャラは安定。この作品のキャラとしてはルーブルの学芸員のケネス・アリンガム,黒幕のウラジミール・ツェネヴァや,莉子と同じ臨時学芸員候補となった龍泉寺里桜といった面々。それなりのキャラクター性はあるがその程度。堰代延男がいい味出している。★3かな。

〇 読後感 ★★★★☆
 ハッピーエンド。雨森花蓮もちょっと出てきて,読後感は良好

〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
 ベストセラーシリーズの代表作。希少価値はない。

〇 メモ
〇 プロローグは,ルーブル美術館に20年間務めたケネス・アリンガムという学芸員と凜田莉子との出会い。
〇 角川書店の宣材課(街頭看板の管理をする部署)の課長,堰代延男と小笠原悠斗とのシーン。
〇 小笠原悠斗からの紹介で,凜田莉子は,モナ・リザについてのアンケートに答える。その結果,莉子は文化庁に呼ばれ,日本で開催されるモナ・リザ展のスタッフの候補者に推薦される。2週間後にパリで行われるテストに参加することになる。
〇 ルーブル美術館で,いつもの場所との異なる場所に展示されたモナ・リザ。7個所に展示された贋作を含むモナ・リザの中から,本物を見つけるというテスト
〇 莉子は7枚のモナ・リザは全て偽物と鑑定し,モナ・リザの縮小写真が掲載されていたギリシャ陶器の展示室に本物があったと鑑定する。
〇 小笠原は,翌朝,散歩中の老婦人に,チワワを引き渡す。
〇 結果。莉子の鑑定は正解。鑑定に正解したのは100人余りの鑑定人の中から,凜田莉子と,龍泉寺里桜の2名だけだった。
〇 日本に戻り,ルーブルの学芸員,ブレから莉子と里桜は指導を受けることになる。
〇 小笠原悠斗は,フランスで偶然に出会い,散歩中のチワワを引き渡したカサンドラ・メイスフィールド女史から,日本滞在中の同行取材を許可される。
〇 莉子と里桜は,ブレからモナ・リザについての講義を受けながら,鑑定に必要な直観を伸ばすテストを受ける。それは11個の贋作を含む12個の中から,二人が交互に偽物を直観で選び,最後に真作を残すというテストだった。
〇 小笠原は,カサンドラ・メイスフィールド一家が日本中のお忍びの旅行に同行する。
〇 莉子は,モナ・リザの瞳の中の文字を見ると脳機能が低下するという記事を見る。
〇 莉子と里桜の講義及びテスト,小笠原の同行取材が続く。
〇 莉子と桜里のテストの精度は上がっていく。最後にモナ・リザを使ったテストをし,合格する。その後,莉子はモナ・リザの目の中の文字を見る。
〇 カサンドラ・メイスフィールド一家は偽物であり,公安の警察に追われる。
〇 莉子は万能鑑定士の営業を再開するが,極度のスランプに見舞われる。莉子は,モナ・リザの瞳の中の文字を見てしまったことが原因であると考え,モナ・リザ展の臨時学芸員を辞退する。
〇 小笠原は,メイスフィールド一家が偽物だったことが分かり,もとのつかいぱしりに近い立場に戻る。
〇 モナ・リザの瞳の中の文字を見たせいで鑑定ができなくなったと思い,莉子は,万能鑑定士Qの店を閉め,波照間島に帰る。
〇 小笠原のところに,メイスフィールド一家のふりをしていた俳優一家の1人から詫びの電話は入る。おそらく偽名だが,スミスと名乗った人物が依頼人。莉子との接触を避けるために,小笠原を同行させていたのではないか…と小笠原は疑う。
〇 小笠原は,凜田莉子に何があったか相談するために,刑務所にいる雨森花蓮に会う。小笠原は,凜田莉子を臨時学芸員にしないように,最初から仕組まれていた罠だと考えている。龍泉寺里桜もその罠に加担している。小笠原は,雨森花蓮から伝言を受ける。
〇 小笠原は,波照間島に向かい,莉子に会う。花蓮からのヒントをもとに,真相に気付く。12枚から1枚を選ぶトリックは,最初の位置が分かって入れば,先に相手に選ばせることで,最後に本物を残すことができる。莉子は真相に気付く。ブレは偽物。里桜達は,莉子を臨時学芸員から外すことで,何を企んでいるのか。企みを阻止するために,東京に戻る。
〇 里桜は,ルーブルにあるモナ・リザは偽物だと思い,本物を日本で展示するため…に行動していた。しかし,里桜も騙されていた。100年前の盗難の際に偽物がルーブルに返された…と騙されていた。
〇 今回のモナ・リザ盗難騒ぎの主犯は,ウラジミール・ツェネヴァというブルガリア人。角川書店にある中古の映画の宣伝用看板,そのうちダヴィンチ・コードの看板に模することで,ブルガリアにモナ・リザを運搬しようとしていた。小笠原を連れ出したのは,この工作をするためだった。
〇 モナ・リザ展は成功に終わる。莉子は臨時学芸員には復帰せず,万能鑑定士Qの店で仕事を続ける。

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2017年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本でモナリザの展示が行われるため、
臨時学芸員に選抜された凜田莉子。
その研修にが事件に巻き込まれていく話。

国際的な大事件になる話なのに、
イマイチ緊張感や臨場感が足りない感じでした。

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2016年07月02日

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